Pink Moon
Universal International
グループ:Music /ランキング:18196
価格:¥ 1,239
発売日:2003-04-15 /通常3~5週間以内に発送
曲目リスト
1.Pink Moon
2.Place to Be
3.Road
4.Which Will
5.Horn
6.Things Behind the Sun
7.Know
8.Parasite
9.Free Ride
10.Harvest Breed
11.From the Morning
レビュー(Amazon.co.jp)
『Pink Moon』は計28分のニック・ドレイク最後のアルバムである。このラスト・アルバムを聴くと、彼がその後自殺に至る切迫性が感じられ、それが荒涼としたスタッカートに表れているようだ。前アルバム『Bryter Layter』がリリースされる前から、ニックは次はギターと歌のみのアルバムにし、「飾らない」ことを主張していた。『Know』や『Parasite』のような曲はあまり心地良くはないが、皮肉なことに最近になって、アメリカの車のCMで彼の曲が使われたことから、ファンが多くなってきた。デジタル・リマスタリングによりニックのアルバムのサウンドは良くなったが、それが最も顕著なのがおそらく『Pink Moon』だ。霊感を感じさせ、すべてを包み込むような雰囲気があり、すばらしい歌と演奏が冴え渡っている。悲しいことだが、『Pink Moon』を彼の遺作と見るのは誤りだ。彼は被害者だった。彼の音楽を楽しもう。彼がそうしていたように。Patrick Humphries
カスタマーレビュー
おすすめ度:
ペシミスティック。 
(2007-09-18)
ミャンマー生まれ、イギリス育ちの孤高のシンガーソングライター、nick drakeの3rd album。
リリースは72年island recordsから。
聞こえてくるのは儚くて物憂げな歌声と、複雑に爪弾かれるguitarの音色と、ほんのちょっと鳴らされるpianoだけで、他はないです。
「装飾はいらない」とは彼の弁で、切迫した精神が醸し出すリアリティというか、最早偽ることの出来ない苦しいむき出しの心情を、その空気感をこのシンプルな楽曲達から感じずにはいられない。
たった26歳でこの世を去ってしまった彼ですが、その才能は現代ではどんどん評価されていることがとても救いで、稀有な才能を持つシンガーソングライターのパーソナルなアーカイブスを、こうして聞けけるのが嬉しいです。
確かに痛々しく重たいテーマの作品なのですが、リスナーに届けたかったのであろうとても優しいぬくもりも感じられます。
ジャケは一瞬プログレかと思いました。
『Pink Moon』 ~シンガー・ソング・ライター、ニック・ドレイク~ 
(2005-09-20)
本作は前作『BRYTER LAYTER』とは打って変って、全曲を通してギター(Track1“Pink Moon”のみ彼のピアノが聴ける)のみをバックに淡々
と歌いあげていく内容となっている。
独特なチューニングのギター奏法と、デッド気味に録音された彼の歌声がリアルな存在感を生んでいる。
本作発表後、ニックは26歳の若さで他界。『Pink Moon』は事実上の遺作となった。生きているときはほとんど評価を受けなかったが、エルヴィス・コステロ、ポール・ウェラーなどのブリティッシュ勢や、音響派(ニック・ドレイクの楽曲を音響派がカヴァーしたアルバム『sculpting from drake』がc+j recordingsよりリリース)など、幅広い層のアーティストらに影響を与え続け、今や伝説のフォーク・シンガーとして語られている。
つい繰り返し何回も聴いてしまう、不思議な魅力をもったアルバム 
(2005-09-03)
ニック・ドレイクの唄、自身が弾くギターとピアノ(A-1)だけで構成された全11曲。収録時間は約28分。つい繰り返し何回も聴いてしまう、不思議な魅力をもったアルバム。冬の朝に熱いお茶を飲みながらよく聴くアルバム。夜更けに聴くのも良いが、ニック・ドレイクの世界に引きずり込まれもうなにも手に付かなくなってしまう。「Horn」(A-5)が特に気に入っている。
3度めの正直 
(2001-08-11)
たった二晩で録り終えられたというラスト・アルバムで、収録時間も(ほとんど極端に)短いし、飾りの一切ない、限りなくシンプルな作品です。ここに収められている曲の内、すくなくとも「プレイス・トゥ・ビー」と「パラサイト」の2曲はファースト・アルバムよりも以前に作られていたのに、ここまで発表されていなかったものです。そう思って、この2曲を除いてみると、6曲めの「シングズ・ビハインド・ザ・サン」以外の曲の歌詞がとてつもなくシンプルで短いことがわかります。ひどく落ち込んでいたニック・ドレイクは最後のころの録音で、歌詞が思い浮かばない、ということをいっていたそうですが、そういうことなのかも知れないと思うと、なんだかとても悲しい気がします。
また、このアルバムの内容も以前のものに比べると少し特異で、かなり率直な心情が直接的に歌われているように思います。それが痛々しくもあるんだけど、この透徹したストイックな純粋さは、もう本当に特別としかいいようがないような、何か、ありえないくらいのものに昇華された作品に思えます。
それまではメランコリ-な観察者としてのまなざしの強かったニック・ドレイクが、ただ何かに向かって心情を吐露している作品。ソリッドで、本当に本当に悲しいけど、静かにずっと光りつづける傑作。