Sunday at the Village Vanguard
Riverside/OJC
グループ:Music /ランキング:6333
価格:¥ 1,384
発売日:1990-10-25 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
この渋さ、 
(2008-05-27)
名盤Waltz For Debbyの存在によって隠れているが、こちらも質の高い双子。
Waltz〜を華やかな桃色で表現すると、こちらは濃い茶色って感じでパッとした華やかさは
ないが、なんともいえない温かさと渋さがあります。Featuringとなってるように、LaFaro作曲の「Gloria's Step」と「Jade Visions」が収録されてます。
どちらも地味ながら磨けば輝くって感じで、まさに聞き込むことで良さに気づけるし、感覚
がどんどん研ぎ澄まされような感覚になる曲です。まさにJade(ひすい色)だね。
あとお勧めは何といっても「Solar」だなあ。これでもかってぐらい陶然としたアプローチを
していて、何とも妙なリズムになっててひきこまれます。ラファロのベース・ソロも充分すぎるぐらい堪能できます。
一流のベースプレイヤーの軌跡。
「ポップでないところがよいですね」 
(2008-03-21)
「ワルツ・フォー・デビィ」の場合、純粋なジャズ・リスナーでない僕のような人間だと、冒頭2曲の天下無敵のポピュラリティにノックアウトされてしまい、アドリブや掛け合いの部分がどうしてもすーっと抜けてしまいます。このアルバムぐらいテーマが無愛想なほうが、エヴァンス・ラファロ・モチアン3人のやりたかったことが自然と心に響いてくるような気がするのです。しかしこの人たちの音楽は危険だ。一度はまりだすと、全てを捨てて一日24時間ひたすらこの音楽の中に浸っていたくなるような、依存度の高い麻薬のような中毒性があります。ただ、一聴心地よい音楽ですが、異常なまでの緊張感が全編みなぎっており、1枚聴き終えるとものすごく疲れます。
言葉では表し切れない美しさ 
(2007-11-16)
クールで緊張感のある音色とリズムをもってぐいぐい惹き込まれる「Groria's Step」
ミディアムな心地良いテンポで痺れるように甘く、それでいて深みを感じさせる「Alice in Wonderland」
この二つをはじめとして、アルバム全体を通して感じられるトリオの一体感。
踊るようなラファロのベース。
そして何より、表現豊かなエヴァンスのピアノ。
何を取っても一級品で、聞くたびに音に酔わされてしまいます。
あるいは、音に溺れる、といった方が近いかもしれません。
選曲は落ち着いたものになっており、そのせいもあってか強くのめり込み、またのめり込んだ分だけさらに揺り動かされる。
穏やかだが深い、そんな魅力に満ちた作品だと思います。
少し大袈裟な表現になってしまいますが、幾百幾千の言葉で語られようと、この魅力を語り尽くすことは出来ないんじゃないかな。
まさに「百聞は一見にしかず」ならぬ「百見は一聞にしかず」が相応しいように感じます。
ジャズファンには是非とも味わって欲しい至高の一品です。
『ワルツ・フォー・デビー』と双子のアルバム 
(2007-05-14)
『ワルツ・フォー・デビー』と同日の1961年6月25日 ニューヨーク、ヴィレッジ・ヴァンガードにて録音。わずか11日後、1961年7月6日に25歳の若さでラファロを交通事故で失うことになる。
言ってみれば双子のアルバムである『ワルツ・フォー・デビー』だが、実際はこちらの『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』の方が第一集だった。この日はライヴの最終日でもあったらしい。でもよく考えるとTake1からTake3まで存在するライヴということは、実際はヴィレッジ・ヴァンガードでの何日かのテイクをまとめたうち最も良くできた演奏をアルバムにしたものというのが真相なのかも知れない。そうでなければ『All Of You』や『Gloria's Step』を一日に3回も演奏したことになる。
そういった些細なことはともかく。聴き出した瞬間から世界が変わってしまう。ビル・エヴァンスはスコット・ラファロという不世出の天才を得て、ピアノ・トリオを発明したのだ。ひたすら静かに輝くビル・エヴァンスのピアノはこのトリオの持つ計り知れない可能性を確信しているかのようだ。
名盤です 
(2007-02-12)
このヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ演奏の直後に自動車事故で急逝したスコット・ラファロの追悼盤とも言うべき性格をもったアルバムです。確かに彼のベースを聴いていますと、ビル・エヴァンスの旋律とは全く違ったベースラインを描いています。丁度、バロックで言う所の対位法的な動きです。インプロビゼーションの点から見ても興味深い収録です。事前にどのようなやり取りをしていたかが興味のあるところですが。
確かにスコット・ラファロのベースからは過去のベースメンにはない斬新な動きと天才の持つ閃きが感じられます。雄弁ですね。彼がその後も存命だったならばビル・エヴァンスの音楽がどのように変化したのかが楽しみだったのですが。
ドラムスのポール・モチアンも二人の影に隠れていますが、上手いブラッシュさばきで、時にはバラバラな動きをするエヴァンスとラファロの接着剤的な役割を果たしています。三位一体とも言うべきジャズ・トリオの完成です。緊張感も相当ですし、白熱した演奏は名盤の誉れが高いのも頷けます。
『ワルツ・フォー・デビー』と同様、記念すべき1961年6月25日のライヴ録音ですが、ヴィレッジ・ヴァンガードのお客さんはあまりノレている感じがしません。不思議ですが、このアルバムに収録されている曲が少し難解だったのでしょうか。
「ワルツ・フォー・デビー」「マイ・フーリッシュ・ハート」のように親しみを覚える曲が『ワルツ・フォー・デビー』に収録されたことにより、二つのアルバムの売れ行きが変わったのですね。「不思議の国のアリス」の2つのテイクは共に良い演奏なのですが。
それともエヴァンスの哲学者のようなジャケットの写真が難しさをもたらしたのでしょうか。