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戦略的ブランド・マネジメント
Kevin Lane Keller
恩蔵 直人
亀井 昭宏
東急エージェンシー

グループ:Book /ランキング:47016
価格:¥ 6,300
発売日:2000-07 /通常24時間以内に発送

レビュー(Amazon.co.jp)
   本書は、ブランド・エクイティ研究の第一人者ケラー教授によるブランドマネジメントのバイブルである。

   今日のように製品やサービスが市場にあふれかえっている状況では、自社製品を差別化するための「ブランド」がマーケティング戦略上、重要な意味を持っている。なぜなら企業はブランドを構築することで、自社の製品・サービスを際立たせ、かつ顧客のロイヤリティを得ることができるからである。本書では、どうすればブランドを構築することができるのか、そして構築した後にブランドの効果を測定・管理するにはどのような手段をとればいいのか、各企業の事例を交えながら解説している。

   ブランド構築に関しては、「記憶可能性」「意味性」「移転可能性」「適合可能性」「防御可能性」の5つのブランド要素の選択基準について説明した後、ブランド・ネーム、ロゴとシンボル、キャラクター、スローガン、パッケージなどをどうやって導入すればいいのかが述べられている。

   ブランド・エクイティの測定に関しては、8章で各種の調査手法が紹介され、9章でさらに具体的に調査の実施方法や測定結果のサンプルが示されている。マーケターにとっては自社ブランドのコストパフォーマンスの測定法がわかると同時に、雑誌や新聞でときおり公表されるブランド価値や認知度がどのように算出されているかがわかるので、参考になる。

   本書の最後は、ブランド管理と本書で学んだ知識をさまざまな産業に生かす方法について論じられている。特に12章の「新製品の導入とネーミング、およびブランド拡張」では、新製品・サービスに既存のブランド力をどう生かしていくかという点にスポットが当てられており、興味深い。

   マーケティングにおいてブランドの視点を欠くと、致命的なミスにつながることがある。特に「All or Nothing」のネットビジネスにおいては、ブランドの持つ意味は大きい。マーケターとしての視野を広げるためにも、ぜひ本書を読むことをおすすめしたい。(土井英司)

カスタマーレビュー
おすすめ度:
ブランドの基礎から実務のヒントまでが凝縮されています  (2004-03-22)
 本書を「買おうか、どうしようか?」と迷われている方であれば、現代のマーケティングにおいて、ブランドへの理解なくして、的確な施策を打ち出していくことが困難なことはご理解いただいていると思います。

 ブランド・ビルディング、ブランド管理の意識なくしては、商品開発も、セールス・プロモーションも、広告作りも、広報も、バラバラになり、企業としての息吹をそこに与えることはできません。

 本書は、ブランドについて体系的に理解するにはおすすめの本です。ブランドに関する基礎からきちんと整理して順序だてて書かれているので、ブランドについてきちんと勉強してみたい方から、今までのブランドの知識を整理したいという方まで、役に立つと思います。

 ただ、とてもよいことが書かれているのですが、翻訳がこなれていなくて読みにくいのがとても残念。翻訳の恩蔵先生といえば、コトラーの書籍の読みやすいイメージがあったのですが、ちょっとイメージ違いでした。

 大学の教科書や学術書であれば許容されるレベルですが、実務化がビジネスに応用するにはなんだかまだるっこしい。たとえば、USPについて“ユニークな販売命題”と翻訳されていますが、すでにマーケティングの現場ではUSPとか、ユニーク・セールス・ポイントで定着しており、日本語としてもこちらのほうがわかりやすい。

 内容がとてもよいだけに、こういう言葉遣いで、けっこう頭に入りにくくなっているのが残念。300ページくらいならそれでも我慢して読めるけれど、700Pともなると、こうしたポイントがボディ・ブローのように効いて、ちょっと疲れやすくなります。

 でも、事例も豊富で、実務家がブランドビルディングや顧客ロイヤルティのアップ、ブランド管理などを考える際に役に立つ具体的なことが書かれているので、ブランド・マネージャーやマーケティングに関わっている方には一読されることをおすすめします。


これがブランド本の最高峰です  (2002-09-10)
2nd.ed.がどのように変わったかよくわかりませんが、1st.ed.は名著です。何がいいのかというとまず第1にBRANDについてWHOLISTICであるということです。体系的であること。
第2にBrandはScienceでありしかもArtであるということを理解していること。Brandの本質をきちっと語られていること。
その点がPREFACEでKellerがROCKET SCIENTISTだった父にBrandを語るくだりで‘工場で効率的に生産するやり方はすぐに真似られるが、ブランドはすぐに真似ることができない。それはBrnadがArtであるから’と述べています。といってBrandがある特定のアーティストによるものと言うつもりはありません。
ただし、すぐれたBRANDには根っこに伝説やSPIRITSや物語があり、それが他が真似できない。その点をKELLERはちゃんとわかっている。

最近日本ではブランドブームで猫も杓子も‘ブランドが大事’といっていますがブランドの本質が理解されているとは到底おもえません。特に企業組織論や会計などをもともと専攻していた学者が無形資産の測定とか企業アイデンティティの確立だのとブランド論をぶっていますが、どうも‘まゆつば’な
印象を受けます。そのような学者のコンサルティングを受けている企業がほとんどBRANDの弱い(ない?)企業だからです。すみません。ちょっと熱くなってしまいました。BRANDはSCIENCEであり、ARTです。

本書の英語版のケーススタディが日本版でないのが残念です。

とてもいい本です。恩蔵先生&早稲田チームの翻訳もそこそこ(マーケティング実務者からするとなんだやっぱり実務知らないから、トンチンカンな翻訳だなあというところもありますが)ですが、やはり原著をお勧めします。
全部読むのは大変ですが....。


これはすごい本です。  (2001-06-01)
アーカーのブランド論を信じながら、本当にアーカーだけでいいのか、と漠然と疑問に思っていたあなた! あなたにとって、ケラーのブランド論は、必ずや、ブランドに関する考え方の視野を広げるのに、役立つはずです。

ケラー教授の提唱する「顧客ベースのブランド・エクイティ」や、「ブランド知識構造」、「強く、好ましく、ユニークなブランド連想」などは、いずれも実務への具体的な示唆を与えてくれます。

本はかなり分厚く、その分、ブランドに関するあらゆることに及んでいます。完読するのは難しいにしても、ブランド管理で何か問題にぶつかった時、該当する個所を読むだけでも、十分参考になると思います。 まさに、ブランド戦略のバイブル。ブランド管理やマーケティングの実務に携わる、あらゆる人にお勧めの一冊です。




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