チーム・ダーウィン 「学習する組織」だけが生き残る
熊平 美香 英治出版
グループ:Book /ランキング:8363
価格:¥ 1,680
発売日:2008-06-24 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
私たちの未来についてのビジョンをもらった 
(2008-11-24)
互いの強みを認め合い、チームが力を合わせて進む様というものは、そして何より人が成長する様というものは、なんと感動的な光景なのだろう!
読み進めるにつれ私は物語に没入し、知らず流れてくる涙に自分の情熱が呼びさまされるのを感じていた。
この本は、学習する組織の原則やそれが機能するのを助けるスポンサーやコーチのあり方を物語の中で教えてくれる。
そして次のことも教えてくれるのではないか?、この物語が特別な登場人物たちの特別な物語ではなく、どこにでもいる人々、そう、私たちの未来の物語であるということを。
「学習する組織」への変革には、まず個々人の意識改革から! 
(2008-10-17)
読了しました!
すごく面白く、かつ中身の濃い本でした。
最近は人生訓的な本や対談集を読む機会が多く、こういうストーリーものを読む機会が非常に少なかったので、すごく新鮮味がありました。
物語的には、サクセスストーリーそのものや最後に生み出した商品(ランコス・ゼロ)など比較的凡庸なものでしたが、何よりチーム・ビルディングの進み方(進め方)がすごく参考になりました。読みながらシンクロさせていたのが、今年7月まで1年間参加していた社外活動"Nissan LPIE(Leadership Program for Innovative Engineers)"での経験。
まさに白紙のところに知らない人間数名が集められ、堂々巡りを繰り返しながら、あるとき視界が開けて"VegeLoop"という野菜の流通革命プロジェクトを起案し、実施主体へとハンズオンしていきました。
という訳で、主人公と私は性別も置かれた状況も異なるものの、物語の中に自分を投影して読み耽ることができました。
物語が終わった後に、「ダーウィン・ノート」として「学習する組織」をつくる法則が13点書き連ねてあり、いずれも非常に重要なことだと感じましたが、個人的に最も賛同するのは法則7の「パーソナルマスタリー」でした。
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・私は、なぜこの仕事に取り組むのか?
・私は、この仕事で何を達成したいのか?
・私は、この仕事を通じて何を得る(学ぶ)のか?
・私は、次に何をしたいのか?
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・私の動機(モチベーション)の源泉は何か?
・私は、自分らしさを活かし、世の中あるいは、周囲に対して、どのような貢献をしたいのか?
・私の追い求める夢(ビジョン)は何か?
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上記のNissan LPIEで気付いたのですが、物事を一人称で捉えられなければそれを成功させるパワーが生まれにくいのです。要は「与えられた仕事」をやるのでは成長スピードが鈍い(端的に言えば「やる気が起きない」)ということです。「これは自分(達)の意思で取り組んでいるんだ!」と心から思えることが何よりも重要です。
あと、小さいところでは、これに発奮しました。クライアントへのプレゼンがうまくいかないという会社員Tに喫茶店のマスターが掛けた言葉です。
「ところで兄ちゃん。落ち込んで受注が増えるんだったら、もっと大々的に落ち込んだらどうだ。」
そうだよな〜。愚痴こぼして調子が上向くなら永遠に愚痴りまくるけど、そうじゃないですもんね〜。愚痴はほどほどにして、上に書いた「パーソナルマスタリー」に基づき、自分自身に問いかけをしているほうがはるかに有意義ですね。
今まさに、頑なになりつつあるこの頭。半年先に起きる環境の変化のことしか既に頭になかったのですが、もう1回、いや何度も本書から得られた示唆を実践し、周囲の環境を「学習する組織」に変えることができれば、私の2年間の出向期間ももっと実りあるものになるかもしれないと思った次第です。
実に素晴らしいタイミングでこの本に出会いました。著者の熊平さんに是非御礼申し上げたいです。
リーダー的立場になり悩む方にも 
(2008-09-25)
本書は大きく2つに分かれている。1つは,物語。もう1つは,組織の作り方についての簡潔な説明。物語の占める割合は9割以上で,教科書的な部分はわずかである。
本書の良いところは,物語なので感情移入しやすく読みやすことであり,会話の端々に,我々に示唆を与えてくれる言葉がちりばめられている(ビジネスマンではない私にとっては物語であることがよかった)。また,物語の中にあった重要なことは,最後にまとめられている。
私の場合,2度読みすることで,「あ〜このことか」と理解が深まった。(残念なのは,登場人物のイメージがつかみにくかったことだ。私だけか?)
なるほどと思ったことは,プロジェクトを成功させるには,チームの構成員がもつ目標は,言葉や文字の表面的な理解ではなく,各個人が心底から思う目標を共有することが重要,であるということだ。また,リーダーというのは,カリスマ性が重要だと思っていたが,周囲の動きを促すことをでもリーダーがつとまるということを,知ることが出来た。
どの業界でも,どんな小さなチームでも,始めてリーダー的な立場に付く方には,参考になる内容です。さらに追求したい方は,ファシリテーターやリーダーシップなどの本と読み合わせると良いかと思います。
「学習する組織」の実践 
(2008-09-05)
「学習する組織」に関する書籍は、研究者の立場から書かれ、理解しても
実際にどう適用していくのかが想起されにくいものが多いように感じられる。
本書は小説で「学習する組織」が産まれていくところを、テンポ良く実感することが
できる。ビジョンが共有され、ハイパフォーマンスなチームが誕生していく
ところを読んでいると、ワクワクする。
そういうストーリーに、理論の糸が織り込まれていて、エッセンスが学べるようになっている。
ただ、一つ不満だったのは、リーダー(スポンサー?)がチームメンバーに丸投げしているかのようなスタート。
物語的にはその方が面白いのだろうけど、リーダー自らがビジョンを提示し、
チームメンバーとの共感を育んでいく過程が普通は必要ではないでしょうか?
進化し続けるチームワーク 
(2008-08-09)
新規プロジェクトと題して、途方もないゴール設定をしろ!と言われ、たじろいでしまうビジネスマンは少なくはないだろう。そりゃそうだ。ゴール設定は会社の方針を決める役員連中が決定することであり、決定されたことを一般社員は推し進めていくのがごく普通の企業の在り方だからだ。そのような状況で過ごしたいち社員に、いきなりそんな命題を押し付けても無理だろう。このような能力の欠如は、日本の正解を求めていく教育方針(ミスをすると怒られる)にも依存しているのかもしれない。
しかしながら、21世紀を迎え、情報化社会に突入した今、我々ビジネスマンひとりひとりに、皆目検討もつかないゴール設定をしていかなければならない状況は、確実に訪れている。それはビジネスに限らず、自分自身の生き方そのものにも求められているといっても過言ではない。
この「チーム・ダーウィン」は、プロジェクトの目標(ゴール)設定について、要点をまとめて説明している。特にお勧めなのは、本自体が小説のようにストーリー仕立てになっているため、話のテンポに乗って、要点をつかみやすい(イメージしやすい)点だ。これは他のプロジェクト成功トリセツ書にはない特徴だろう。
評者が気に入った箇所は、付録についている「ダーウィン・ノート」である。ここには、@チームの作り方、A学習する組織の秘密、B対話の心得について記述されている。著者がMBA取得者であることもさることながら、自分自身でプロジェクト立案し、それを所属する企業に浸透できなかった(プロジェクトとして失敗した)経験は非常に鬼気迫るものを感じた(記述は少ないが)。従って、相当なノウハウがこの本には詰まっていると憶測している。また、藤田田元マクドナルド社長の下で、弟子入り生活していた内容もきっと詰まっているはずだろう。
学者の数値やインタビュー論に基づくものではなく、あくまで体感経験している著者ならではの、ビジネスの生の真実が描かれている一冊である。
チーム・ダーウィン 「学習する組織」だけが生き残る