ABC殺人事件 (クリスティー文庫)
堀内 静子 早川書房
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価格:¥ 714
発売日:2003-11-11 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
法則性に仕掛けられた罠 
(2008-09-09)
「ABC」を名乗る正体不明の犯人により、Aで始まる地名の町で、Aで始まる名前の人が殺害される。
BそしてCでも同様の殺人が。
そして現場には、ABC鉄道時刻表が残されていた……。
狭義の〈ミッシング・リンク〉テーマの逆パターン(広義では含む)。
ある法則に基づいた連続性を提示することにより、捜査を
誤った方向に誘導しようとする犯行が描かれた作品です。
読み終えて感じるのは、犯行意図の不自然さ。
道具立てや趣向は面白いんですが、いくらなんでもこんな手間が掛かって
リスキーなことはやらないだろうと。どうしても思ってしまいますw
ただ、それでもやっぱり、クリスティがすごいのは〈ミッシング・リンク〉以外に
もう一つ、当時としては先駆的なテーマを盛り込んでいるところ。
本作は、そうした「合わせ技一本」もあり、ミステリ史のなかで色褪せない輝きを放っているのです。
アガサの面白い推理小説の最典型的作品 
(2008-06-11)
A地名の土地でAの頭文字の、B地名の土地でBの頭文字の、C地名の土地でCの頭文字の人が死んで行くのだが、Dの土地でもDの人が死ぬのか?というところで意外な展開になる。
法則には秘められた意味があり、犯人が遊びで殺人を行っていないことが判明する。計算しつくされたものだった。それを解き明かすのがポアロなのだが、素晴らしい!ABCのどこの殺人が実は怪しいのか?Dの殺人まで読んでいて見分けられたら素晴らしい。私はわからなかった。意外な犯人に驚かされた。私はアガサの小説を読んでる途中で、犯人を当てた試しがないのだが(笑)
なぜ連続殺人は起こったのか・・・ 
(2007-10-07)
ABCD・・・・・・
犯行は続いていきます。
なぜABC・・と起こるのか・・。
この連続殺人の接点は?
今回もポアロの灰色の脳細胞が冴えます。
何気なく相棒が喋った一言から この連続殺人事件の謎が解けます。
クリスティは一つの作品ごとに思いも寄らない犯人像を作り上げています。
犯人が連続殺人を犯した理由は・・・・・。
こんな 動機があったのですね。意外でした。
面白かったです。
動機の所在 
(2007-03-21)
クリスティのマスターピースの一作。
Aの頭文字を持つ地名でAの頭文字を持つ人が殺される。次はB,次はC。かような 連続殺人事件を構想した点だけで 彼女の独創性が伺われる。
彼女の作品はいずれも殺人の動機を最も重視している。当然ながら犯人はかような動機を隠す点から始める。従い その動機を巡る攻防こそが彼女の諸作品の見せ場である。本作においても 犯人が 連続殺人事件にした理由を巡るポワロの推理が最大の見せ場だ。
それにしても彼女の作品は実に香り高い。その品のよさが 時空を超えて読み継がれる最大の理由なのだと思う。何度も再読できる探偵小説は 彼女の作品と 横溝正史くらいではないだろうか。
動機 
(2007-02-18)
連続予告殺人事件だ。
しかも、ABC順に、名前にAで始まる被害者、次はBで始まる被害者という具合。
単に、これだけの理由で、何の落ち度も無いのに殺された被害者は、全く浮かばれない。
警察は、犯人は精神に異常をきたしていると、決め付ける。
しかし、ポアロ探偵は、犯人の動機の追及にこだわる。
ポアロ探偵の活躍の結果は、凄まじい驚きをもたらす。
緻密に組み立てられた意外性が面白い。
大傑作だ。