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Straw Dogs: Thoughts on Humans and Other Animals
John Gray
Granta Books

グループ:Book /ランキング:80158
価格:¥ 1,628
発売日:2004-05 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
この作品を読んだ後は...............  (2008-01-28)
彼の近著「black mass」を読む前に、ぜひこの作品を読むことが必要でしょう。ここには彼の議論の根本的なベースが凝縮されています。そしてその対象とする論点が多岐にわたって取り上げられています。その議論も、多数の小セクションに分割される形で展開されるため、非常にわかりやすくまとめられています。エッセンスは、人間中心主義への徹底的な懐疑です。著者は、人間と動物との間の本質的な相違を否定します。人間は確かに科学の進歩と共に知識の量こそ増えますが、その行動の非合理的な本質は変わることはありません。著者が否定するのは、選択の自由、自意識、歴史の目的、そして歴史や人類の進歩などというガラクタへの幻想です。著者はこれらの幻想は、啓蒙主義の下に生み出され、近代のよろいをまとっていますが、本質的にはキリスト教の救済の生まれ変わりと喝破しています。この二つがキリスト教と進歩への幻想がグロテスクな形で融合しているのが、intelligent designに代表されるアメリカの宗教原理主義者というわけです。そして、西欧での「無神論」こそがキリスト教の究極的な到達点だというわけです。これらの対極として対置されるのが、合目的性と意思を否定する多神教の社会です、もっとも著者はこれらの多神教の西欧における不可能性を強く意識しているようで、その必要性が直接に強調することはありません。逆に”japan has yet to embrace western values”とまで逆説的に述べているほどです。そして、人生の目的は、"simply to see"という単純な結語でこの作品は締めくくられます。しかし、日本は本当に違うのでしょうか?

Humanは他のanimalsと一線を画する特別な存在か?  (2003-10-12)
John Grayの問いはこの一言に集約される。そして彼の答えは、No。西洋思想はPlatoからキリスト教、啓蒙思想、そして現代に至って固執してきたこの幻想から覚めるべきだ、と彼は言っている。彼の議論の題材は多岐に渡り、鋭い視点でいわゆるhumanistsを攻撃している。とてもペシミスティックな考え方だが、ところどころああ納得!と目の覚めるようなポイントを提示している。ひとつの重要な貢献の一作。



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