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Fooled by Randomness: The Hidden Role of Chance in Life and in the Markets
Nassim Nicholas Taleb
Texere

グループ:Book /ランキング:132277
価格:¥ 2,856
発売日:2004-04 /只今品切れ中
カスタマーレビュー
おすすめ度:
foolishness and skepticism  (2008-02-11)
本書の日本語版『まぐれ』のレヴューに対して、
僅か、1日で、反対票8票が投じられたのは
非常に興味深かった。

この事から推測できるのは、以下の2点。

1.多くの人が「自分は馬鹿では無い」と思い込みたがっている。
  少なくとも、その様な「信念」との親和性が強い傾向が見られる。
2.多くの人が「自分は、幸運に頼るしか能が無い『能無し』だ」とは、
  考えたがらない傾向が大きい。
  少なくとも、その様な「信念」とは相容れない「自我」を持つ様だ。

「相場心理」の問題は、此処までとして、システム・トレーディングに
関する本で、「破産の確率」や「其の計算方法」が書いてない本は
「駄目な本」だと言う事が、日本人大衆にも判るように為るのは、
5年後か、遅ければ10年後に為るかも知れない。
「『破産の確率』の様な『ネガティヴ』な事を考えて居ちゃ駄目だ!
自分は、このシステムを『信じて!』遣って行くんだ!」と言う
碇シンジ君の如き「中学2年生レヴェル」の者が、今の所、大半だろう。

所で、続編 Black Swan で、取り上げられているのが「オタク的知的偏重主義」と
ガチガチの「経験絶対偏重主義」の対比だが、日本人の世代論に当て嵌めると、
前者が「新人類的な空理空論のアタマデッカチの思考法」、
後者が「旧人類的な、直ぐに時代遅れに為ってしまう様な
前時代の遺物にしがみ付こうとする『頑迷さ』」とも言えよう。
尤も、此れは日本では、90年前後には、良く見られた「風景」だった。
その中間として skeptic な視点が述べられているが、この「懐疑的態度」と
為ると、Dr. Elder の『投資苑』まで遡る事が出来る。
「懐疑論」は必ずしも、「悲観主義」では無いのだが、
「ユングに比べると、フロイトは暗い」と受け止めたがる
日本人の国民性からして、本書日本語版『まぐれ』の今後の
(または、続編Black Swan の日本語版が出版された後の)、
日本人読者のレヴューが、非常に愉しみである。
若しも、「運の良さがすべてです。本書を読んで、益々、其の事を確信しました。」
と言うレヴューを送って来る者が、沢山、居るとしたら、『ランダム・ウォーカー理論』と
合わせて、NNタレブの本を、教典にして、「新興宗教」を始めたら、
相場よりも、もっと「大儲け」出来るかも知れない。

でも、良く考えたら、そう言う「幸運に頼るしか能の無い愚者」で
ある事を、自分で認めている人達って、社会的少数派で、正に
black sawns に近い存在だから、「新興宗教」の信者に
為ってしまうのも当然かも。いや、社会学部出身なもんですから、
そーゆー事とか考えちゃうんですよ。私は。

A highly recommended book on probabilistic thinking (or lack of)  (2007-05-06)
This book trembles me with excitement. A Financial Times Best Business Book of the Year, the book offers brilliant account and explanation for what I daily feel as an equity analyst, i.e., human's inability to think probabilistically. People's mind is not made to think probabilistically but to think in terms of cause and effect, or deterministically. Ample real life examples exists:including well sounding comments by financial journalists, daily noise offered by stock brokers, and daily investment meeting, or daily story showtime. It is revealing to know evidences of link between such thinking and how our brain works. The author's ability to integrate various science disciplines to support his case is also impressive. Highly recommended.

トレーディングの経験と広範な分野の幅広い知識をを縦横無尽に駆使した「奇知」の凝縮  (2007-04-15)
これ程奥深く幅広い知識と経験を縦横無尽に散りばめた「奇知」に富む本には、そう滅多には出合えないのではないか、というのが正直な感想である。哲学者カール・ポパーに心酔する現役トレーダーが、自らの経験・確率論・哲学・経済学・心理学・古典等々の引き出しから次々と材料を取り出して、Randomnessを軸に持論を展開していく。また、一般に重要だと思われているニュースや「情報」が、トレーディングの観点からは、如何に意味の無い単なる「ノイズ」であるかを説得力ある形で述べている。議論が広範に及ぶ為、浅薄な自分には理解の及ばない部分も多くあると思うが、とにかく常識に囚われない視点が新鮮且つユニークであり、確率やリスクに関して、今までとは全く異なる視点が得られた。新著”Black Swan”の発売が間もなくであるが楽しみである。

現役の変人ヘッジ・ファンド・マネージャーの独り言  (2006-12-20)
著者は現在も米国のコネティカットでヘッジファンドを運用している現役バリバリの運用者です(NYの大学院で非常勤講師をしているそうです)。

毎月こつこつと限定的な損を積み重ね、なるべく稀に大きく儲ける(Out of the money のオプションを買い、滅多に無い市場のショックで儲ける)運用哲学は常識では考えずらく、納得できたとしても実行し続けるのは極めて難しい手法です。この運用方法は金融業界で用いられる確率論の限界を見越した運用で、裏を返すと統計的手法に頼るリスク管理への警告です。なぜそのような限界があるのか、そして運と実力の違いは何か、などについてKarl Popper に心酔する哲学好きな運用者が運用と人生について哲学した本です。

ビジネス界の確率論の荒唐無稽さを冷笑する  (2006-12-03)
元ウォールストリートに勤務し、現在は大学で不確実論の教授をしている筆者が、文学、心理学、経営学、哲学、歴史などに縦横無尽に論をひきながら紐解く、斬新な確率・統計に関する議論。

あらゆる例証を持ち出しながらも、特にしばしばビジネス界に蔓延する誤った確率論の荒唐無稽さを冷笑するのは、ウォールストリートの経験が長かったためでしょう。長年のトップトレーダーたちを、単に運が良かっただけと切り捨て、彼らがいつしか必ず大損をしていく様を描きながら、そうした事態にまつわる誤謬や心理をつぶさに描いていきます。

中でも「黒い白鳥問題(今までに見た白鳥がすべて白だったからと言って、黒い白鳥が存在しないことにはならない)」や、「キーボードを叩く猿たち(ランダムにキーボードを叩かせれば、名作ができる可能性はゼロではない)」などの比喩を使った解説は非常にパワフルです。新聞等で見かけ、どこかおかしいと感じながら、明確にその問題点を見出せなかった議論に対して、新たな視座を提供してくれます。

議論が幅広すぎて、ところどころ付いていくのに骨が折れますが、あのパッと電球が点くようなひらめきを感じるには最適の本です。くりかえし読みたい一冊です。




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