Vintage Murakami
Haruki Murakami Vintage Books
グループ:Book /ランキング:7430
価格:¥ 1,414
発売日:2004-01-17 /通常24時間以内に発送
レビュー(Inside Flap Copy)
ヴィンテージ・リーダーズは、現代の最も偉大な作家たちを魅力的で手軽なペーパーバック版で紹介するシリーズ。
「やり過ぎを恐れない思い切りのよさで、つねにその才能を見せつけてきた村上は…状況を充分把握したうえで大きな危険を冒す、世界に通用する作家である」ワシントン・ポスト紙、ブック・ワールド
三島由紀夫と川端康成以降、村上春樹ほどの国際的賞賛を得た日本人作家はいない。ジャンルを破壊する彼の長編、短編、ルポルタージュは(すでに35か国語に翻訳されている)、超現実とハードボイルドと、デッドパン(無表情で演じる)コメディーと繊細な内省の融合である。
『Vintage Murakami』では、ベストセラー『Norwegian Wood』(邦題『ノルウェイの森』)の第1章、超大作『The Wind-Up Bird Chronicle』(邦題『ねじまき鳥クロニクル』)より「間宮中尉の長い話」1および2、1995年に東京で起きた地下鉄サリン事件をめぐるノンフィクション『Underground』(邦題『アンダーグラウンド』)より「明石志津子」、短編「Barn Burning」(邦題「納屋を焼く」)、「Honeypie」(邦題「蜂蜜パイ」のほか、今回初めて本に収録された「Ice Man」(邦題「氷男」)を読むことができる。
カスタマーレビュー
おすすめ度:
世界的な作家の力量に驚嘆! 
(2006-11-13)
楽しみと英語学習のためにペーパーバックを読んでいますが、素晴らしい作品でした。日本を代表する世界的な作家である著者の才能・力量が思う存分発揮されています。村上春樹は英語が堪能であるけれども自分の作品は専属の有能な翻訳者に任せていると聞きました。確かにその方々の只者ではない上手さも同様に感じられました。
代表的な幾つかの作品が載っていますが中でも「The Wind-Up Bird Chronicle」は満州でのLieutenant Mamiyaの壮絶な体験に身の毛もよだちました。仲間が目の前で敵にナイフで全身の皮膚をそぎ落とされ自分も衣服をはがされ原野の深い井戸につき落とされるという絶望の淵に立ちながらもこのまま終わることはできないと微かな望み、信念を持ちながら何とか助け出されたこと、また日本に戻ってもその心の傷は癒える事なく幸せな人生を送れなかったことなど戦争の悲惨さや残酷さが痛いほどよく分りました。とにかくいい作品ばかりです、自信を持ってお勧めします。
不思議な体験 
(2006-06-16)
最近の村上作品は、文体も内容も「飛びすぎ」ていて(『スプートニクの恋人』あたりから)、敬遠していたのですが、偶然手にしたこの英訳アンソロジーにはびっくり。
英語作品として不自然でないし(日本人読者だからそう感じるのかもしれませんが)、面白いのです。
英語も何人かの訳者がいますが、シンプルで読みやすい。「納屋を焼く」は英訳にあたって、かなり文章がカットされたり、変えられたりしているなんてことも分かって興味深かったです。
これからは村上作品は英語で読もうかな。
さすがです。 
(2005-05-07)
村上春樹氏の著書は、ほとんど読んでいますが、英語版で読むと、また一味違います。訳者のくせもあるからおもしろい。
比較的平易な英語で訳されているので、(訳者の方の力量を感じます。分かりやすい英語で書ける方ほど力がある。)読みやすいと思います。
大きな一冊で読むとのはまた違って、オムニバス風になっているので、
心に強く印象付けられます。
村上作品は、何度読んでも、日本語でも英語でも、新鮮味があるというのは、作品の質の高さを感じます。
村上春樹傑作集 
(2004-10-13)
村上春樹の代表作から、短編、中編、長編の一部といったように、エッセンスを集めた作品集です。
日本では未だ『村上春樹傑作集』のような本は出ていないことから見ても、この作品集は著者が今までに歩んできた軌跡を知るのにも最適だと思います。
村上春樹は言うまでもなく、現在、海外で最も高い評価を受けている日本人小説家の一人です。
この本によって、海外の読者がさらに増えるのは間違いないでしょう。
しかし私は日本の『村上春樹フリーク』にもこの本を薦めたいです。
私自身、村上本の愛読者ですが、読了後、さらに著者のことが好きになりました。彼の文章は時として難解だと捉えられますが、英語で読んでみると、意外なほどすっと理解できることがあります。そのあと、再び原文(日本語)を読むと、著者の意図することが以前よりも深く心に沁みこんできます。
著者の文章が英語的だから?小説を少し違う角度から眺められるから?
本当の理由はわかりません。
いずれにせよ『Norwegian Wood』『Honeypie』読んでみてください。心に深く突き刺さります。
また当然のことながら、英語圏の友人に『日本人の作家で、誰か面白いやつはいないか?』と尋ねられたとき、間違いなく推薦できる1冊です。