カスタマーレビュー
おすすめ度:
黒人の自立という過激が思想の持ち主。 
(2003-12-29)
アメリカで虐げられてきた黒人の1人の指導者、マルコムXの
人生が浮き彫りになります。 比較的平凡だったキング牧師に対し、
彼の人生は、まさに波乱万丈です。 幼少の頃から、
様々な白人からの迫害にあい、不良となり、刑務所に入り、
独学で、イスラム教徒にめざめ、布教活動を始め、
黒人は独立しようという過激な思想に走ります。
最後には、聖地メッカで、世界の人々との協調にめざめますが、
あいにく糾弾に倒れてしまいました。
過去から現在へ続くアメリカの内紛を目の当たりにしたようです。
ただ、彼があまりにも不幸な人生だったため、もう少し、
キング牧師のように恵まれていたら、価値観も変わっていただろうなと思います。
信条・信念とは何なのか? 
(2003-01-31)
「ルーツ」の著者、アレックス・ハーリイがマルコムの口述(メモ?)をバイオグラフィーとしてまとめた名著。
ハーリイがマルコムにこの企画を持ちかけたとき、マルコムがinterpreterでなく忠実なwriterがほしいと言ったそうですが、ハーリイは徒にマルコムを偶像化することなくつとめて客観的に人間マルコムに迫ることに成功しているように思います。最後のほうにハーリイ自身が書いた長いエピローグがついていますが、そこではマルコムのハーリイ初稿へのコメントなど、この本のいわゆる「メイキング」が描かれていて実はこちらもバイオグラフィーの内容そのものと同じくらい面白い。
ネイション・オブ・イスラムで覚醒し、メッカ巡礼を経て真のイスラムに近づいていくマルコムの人生を歴史的にどう位置づけなのか、ハーリイは(この本がマルコム暗殺直後にまとめられたこともあるのでしょうけれど)その時代に大きなインパクトを与えた事実の表現にとどめ、「評価」は後世に委ねています。
その後世(あるいはマルコム自身の時代)の常識に照らして、ネイション時代のマルコムの言辞は限りなく極論に近い正論とでも言えばいいのでしょうか。マルコムの生きた時代は、本人の言葉にもあるように時としてextremistを必要とした時代でした。60sがマーティン・ルーサーとマルコムの2人の「偉大な」黒人指導者を生み出したのは歴史の必然だったのか。
宗教・信条・信念とその自由とは何なんだろうか。その善悪はどう判断すればよいのか。マルコムの存在はわれわれの人生を「無関心」に安住させてはくれません。
いい本です!!!
これは必読! 
(2001-12-11)
アメリカ60年代公民権運動。よく、高校の教科書や中学の世界史の授業で扱われます。しかし、このマルコムXという名はあまり耳にしませんでしたし、目にしませんでした。名前は有名なんだけど・・・そんな人でした。しかし、読み終わり強い衝撃を受けました。本の中で彼はマーティンルーサーキングを批判し、当時の運動について批判的です。彼の生い立ち、刑務所の暮らし、イスラムについて、アフリカ・中東訪問、メディアでは分からなかった彼の心が書かれています。彼の人生は「変化」。この一言がぴったりかも知れません。466ページも苦にならないくらい変化していきます。おすすめです。
これはおすすめ! 
(2001-12-08)
よく中学・高校の教科書で教えられているアメリカ公民権運動、しかし、マルコムXの存在と働きがはっきりしなかった。この本を読み、マルコムXの生き方、考え方が分かり、Martin Luther King Jr.やRosa
本当のカリスマ 
(2001-04-15)
デンゼルワシントン主演の映画も面白かったが、本のほうがより深いところまで描写しており、数倍面白い。日本人はやはり人種問題に対して鈍感であるが、音楽や映画など、黒人文化に興味がある人は絶対に読んだほうがいいと思う。彼の波乱の人生を追うだけでも面白いが、それに伴う考え方の変移も読み深めると、自分の考え方も見えてきて、もっと面白くなる。マルコムXの考え方は、日本人には過激すぎるかもしれないが、一人の人間として魅力があると思ったし、彼のカリスマ性が多くの人を惹きつけたのは納得できる。でも本当は、猪突猛進的な真面目な人でそれゆえ実は、だまされ易い人だったのかも知れない、という印象ももちました。