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Overcoming Dyslexia: A New and Complete Science-Based Program for Reading Problems at Any Level
Sally E. Shaywitz
Random House Inc (P)

グループ:Book /ランキング:37146
価格:¥ 2,004
発売日:2005-01 /通常24時間以内に発送

レビュー(Book Description)
   読書能力と読書障害に関する世界で指折りの専門家の手になる本書は、これまでに出たどの本よりも総合的で、最新情報を網羅した実用的な書籍であり、アメリカの子どもたちを苦しめている読書障害を理解し、判別し、克服する助けとなるだろう。子どもの5人に1人はいるという読書障害者および自分の学齢にふさわしい読書能力を身につけるために苦労している何百万人もの子どもたち、その親や教師、指導者にとって、影響を与えうる本だ。

   最近の科学の成果をひきあい出しながら(その多くは彼女自身の研究所で生まれたものだ)、シャイウィッツ博士は読書障害の謎を解き明かし、子どもがすぐれた読書能力を身につける方法を説明する。また、幼児の早期診断、年長児や若者、成人の読書障害の診断についても論じている。成人でもすぐれた知能をもちながらゆっくりとしか読めない人がいる理由と、対処法についてもふれている。脳の映像法の研究をはじめとする最新の研究によって、読書障害の根底に潜む仕組みが解き明かされ、それが年齢別に効果のある治療法に発展していくことが本書からよくわかる。

   読書障害の子どもに親は何をしてやれるのか。シャイウィッツ博士は年齢ごと、学年ごとに段階的な方法を紹介している。家庭でできる読書能力向上のプログラムや、子どもに最適な学校の選び方、教師との協力体制の作り方、そして子どもの自尊心を高め、守る方法をアドバイスしてくれる。訓練法や学習補助ツール、コンピュータプログラムに関する情報、そのほか多くの価値ある情報も掲載されている。

   さらに本書は、読書障害は主に男性の病気であるとか、読書障害の子どもは言葉を後ろから読むとか、読書障害が知能と関連しているといったよくある(そして有害な)「神話」の誤りを指摘する。読書障害を完全に克服することはできないかもしれない。だが、治療を慎重に計画し、努力すれば、読書障害がもたらす問題を乗り越えることができることを博士は明らかにしている。

   シャイウィッツ博士は、読書障害をとりまく無知の壁を取り除き、知識に裏付けされた安心感を与えてくれる。本書は情報やアドバイス、ガイダンス、説明を提供してくれる信頼できる情報源であり、本書に示された最先端の研究成果とそれにもとづく実行しやすい行動計画は、読書にまつわる障害をもつすべての人とその家族にとって助けと、希望を与えてくれるだろう。

カスタマーレビュー
おすすめ度:
dyslexiaと読みのメカニズム  (2008-03-19)
難読症や読字障害などと呼ばれる“dyslexia”を取り上げたのが本書。
本書で提示される識字プロセスでは、書かれた文字を見てまず音韻処理し、
次にそこで認識した音を対応する単語として意味に結びつける。
続いて統語処理を経て文としての理解、文をつなげて文章としての理解、
といった具合に段階的に進む。
各段階で読字障害は存在するようだが、本書ではその最初の段階、
文字を音に直すところに特異的な機能低下にまつわる内容が中心取り上げられている。
この症状は、意味は分かるし会話は普通なのに書かれている文字が読めない、
などといった形で表れる。

本書ではdyslexiaが知能障害などではないことが主張されている。
大人になればdyslexiaを持っていても推論力が鍛えられており、
上記プロセスの音韻処理を介さずに文字から直接意味に飛ぶような読みで克服を図ることもあるようだが、
文字を学び始めた辺りのこどもの場合はそういうことはできない。
dyslexiaに理解のある教師でなければ知能障害と判断されてしまうこともあり、
いじめにもつながりやすい。
こどもの将来的な成功のためには、この段階で誤った認識を正して自尊心を守ってやることも必要なのである。

克服法とその成果の報告も詳しく記載されているが、
MRIなどの脳機能イメージング手段の発達の恩恵を多分に受けて可能になったといえる。
脳機能の低下している部位が特定できればそこを刺激するトレーニングを行うことになる。
トレーニング自体も今後は開発が進んでいくであろうことがうかがえ、これは注目に値するところだ。

本書は英語話者を対象にした研究の報告なので、
日本語話者などでの発現を研究したい人は本書だけでは不十分である。
たとえば、単語の発音が綴りと規則的に対応しているスペイン語や、
表意文字が存在する日本語や中国語では一般にdyslexiaは顕在化しにくいとされている。
言語ごとの読みのメカニズムの違いもこの分野から取り組める可能性を持った重要な事柄だ。

なお、本書は扱っているテーマがテーマなだけに、ちゃんとオーディオブックも存在する。


教育者 必携!  (2003-08-18)
昔、アメリカの大学院で外国語教授法を学んでいました。
移民などでアメリカに来た外国人の子どもたちへの
英語教授法の時間に知ったのが、Dyslexia。
英語をなかなか学ばない子どもの中には、
Dyslexiaなどの学習障害がある場合もあるのだということが、
驚きでした。
Dyslexiaは知能に問題があるわけではありません。

だから、適切な指導や訓練を受けたDyslexiaの人は、
訓練後は、普通の人よりも、速く読むことができるようになります。

この本は、そういった指導方法や最新の研究結果が、
専門家以外の人にもわかるように解説されています。


読書障害は克服できます。  (2003-08-14)
俳優のトム・クルーズや「パイレーツ・オブ・カリビアン」の
英国の女優キーラ・ナイトレイが読書障害だという記事を読みました。

Dyslexiaの子どもは、知的発達の遅れがないのに、学齢期にいたっても
読み、書き、計算、に困難があるそうです。
言葉が理解できないという意味ではなく、
書かれている言葉を話し言葉の音声にして読めないとか。

そのことは、親や教育者が気づいて、
確かなトレーニングを受けたり、サポートすれば、
克服できるようです。
本書には、一般向けにわかりやすくDyslexiaについて解説され、
克服するためのトレーニング方法も具体的に提示されています。

ちなみに、この障害を持っている子どもには、
知能の高い人が多いそうです。




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