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Global Financial Warriors: The Untold Story of International Finance in the Post-9/11 World
John B. Taylor
W W Norton & Co Inc

グループ:Book /ランキング:12357
価格:¥ 1,842
発売日:2008-01 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
金融テクノクラートの仕事記録というか  (2008-05-01)
2001年から2005年までブッシュ政権下で国際経済担当の財務次官を務めた有名なマクロ経済学者ジョン・テイラーによる実務記録。内容は別のレビュアーさんの書いてらっしゃる通り。タイトルのハッタリに魅力を感じて購入してみましたが、別に勇ましい話ではありませんでした。「ワタシが財務次官としていかに有能に働いたか」のメモアールです。
国際金融に関わる国家レベルの仕事に興味のある方はどうぞ。それ以外のワタシのような素人読者さんには「内容はユニークなのだろうが書き方が面白くない」と申し上げます。ブッシュ大統領を含めて元同僚たち、そしてアメリカについて都合の悪いことは何も書いてありませんし、公式発表のような言葉ばかりが連なっています。イラク戦争でご本人の愛国心が高揚している感じなど興味深いのですが(「戦争」にはそういうアドレナリン効果があるのだなと)、「イラク戦争の深淵」自体に首を傾げている読者としては、ビッグピクチャーが語られないまま著者さんの情熱に満ちた有能ぶりばかり披瀝されるとふと背筋に寒さを感じたりする訳です。まぁ新札発行までの実務の数々は面白く読みましたが。
某兵士の愛国詩をフルに掲載して感動に震えている著者にどん引きし、そこに「パールハーバー」の言葉を見つけて血圧を上げているワタシは読み方を間違えている感じはしましたです。そういう「臭さ」が気にならず、この手の本を読み慣れた読者さんならば、あれやこれや割引きしながら目的主義の行間汲み取り読書が出来るのでしょう。暴露本でもない限り、要職から退いた直後の人物が各方面に世辞をばらまきながら書いた本が一般的に面白い訳がないんですね。という訳で、具体的に国際政治と国際金融に興味のある方にのみ四つ星で。

アメリカの竹中平蔵  (2007-09-03)
 と言うよりも、一流の学者がアカデミズムと政治・行政の実務を「回転ドア」で行き来するのはそもそもアメリカの伝統だから、竹中氏を「日本のジョン・テーラー」と呼ぶべきか。それにしても、アフガン戦争、イラク戦争の舞台裏でいかに金融支援を効果的に実施し、通貨制度や中央銀行を再建していくかといったマクロ政策面からの「対テロ戦争」の活写は大変な迫力だ。戦争や安全保障論議は決して軍事力だけでは終わらないことを痛感する。
 イラク戦争の命運を握る可能性もあったトルコとの間で、基地使用と金融支援をバーターしようとした事前交渉の決裂劇などは、遠く離れた日本人にはぴんと来ないだろうが、まさしく現代史の生き証人にふさわしい。
 金融政策の「テーラー・ルール」で知られる高名な経済学者の著者だが、本書は驚くほど分かりやすく、英語としてみても極めて平易で信じられないほど読みやすい。政策ペーパーもどうやって簡潔平明にまとめ、ブッシュ大統領にプレゼンするかに腐心した、と著者は振り返る。このあたりも竹中氏と共通する。いたずらに難解なものしか書かない日本の経済学者はまずこの点を学べと言いたい。



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