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Micromotives and Macrobehavior
Thomas C. Schelling
W W Norton & Co Inc

グループ:Book /ランキング:31094
価格:¥ 2,282
発売日:2006-10-31 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
タイトルで本書を読むと  (2004-04-05)
この本は、個人個人の勝手な動機が、集団の巨視的な動態に単線的ではない形でラディカルな影響を与えるという観点が様々なモデルや事例で繰り返し説かれている。ここで、この本のタイトルは、"micromotives and macrobehavior" であるが、この中に含まれる、"and"とは個人の動機(=micromotives) が集団の巨視的な動態(=macrobehavior)の関係を示唆しているのみならず、より深い含意があることに注意しよう。著者は、micromotives=mcrobehaviorであると言いたいのである。すなわちここでの"and"とは、<並列>の"and"ではなく、<言換え>の"and"なのだということだ。例えば、水の沸騰というmacroscopicな現象は、分子間力と分子の運動の激しさというmicroscopicなパラメーターの鬩ぎ合いの言い換えに他ならない。水の沸騰と水分子の運動の激しさが分子間力に打ち勝つことは、並列できる二つの現象ではなく、同一の現象の二通りの記述の仕方なのである。microscopic な記述をすれば、そこには個人の動機があり、macroscopicな記述をすれば、そこには集団の動態がある。しかも、microscopicなパラメーターのちょっとした違いが、macroscopicなレベルに劇的な変化を引き起こすのだとしたら、正にそれは、社会学における相転移現象と呼んでもいいのではないだろうか。著者の提唱した住み分けのABSモデル(本書ではわずかしか記載されていないが)と磁性体におけるイジングのモデルを見比べるならば、その期待は高まるばかりである。この本は一冊まるまるが具体例やモデルをかき集めてきたような本である。具体例から抽出する教訓は読者によって十人十色であろう。僕はこのような教訓を引き出したのだが、あなたが読んで何を得られるかは読んでみてからのお楽しみ、と言うところか。

意図せざる結果  (2002-01-22)
個人個人の合理的な行動が
どのようにして意図せざる結果につながるかのか、これが本書の主題です。
いろいろな興味深い例が挙げられており、退屈せずに読める本です。
社会科学の研究に役立ちそうなエッセンスがたくさんです。



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