The History of Love
Nicole Krauss W W Norton & Co Inc
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価格:¥ 1,645
発売日:2006-04-30 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
見事な構成力 
(2008-09-29)
時代を超えていくつもの物語が並行して進行します。
そのため、なかなか物語全体が掴めません。
やっと、終盤に入って「愛の歴史(The History of Love)」と言う一冊の本の裏に隠されている一人の男の人生と真実が見えてきます。同時に、その本に翻弄される少女の物語も完結します。
実に見事な構成です。
物語の内容はラヴ・ストーリーなのですが、小説自体はサスペンスです。
結末の付け方も素晴らしく、心に深く残ります。
複雑 
(2008-02-11)
文字を読んで想像力を働かせないとついていけない物語です。
実際、私はちっともついていけませんでした。
いろんなところでいろんなことがおこりますが、
ラストに近づくにしたがって、あれよあれよという具合に…。
美しい物語ですね。
ですが、私には難しくて
あと何度か読まないと理解できないかと。
何年か先にまた読もうと思います。
世界中すべての人が本書を好きだったらいいのに。 
(2007-01-28)
本書は一冊の本が巡り巡って人々を繋ぎとめ、知らず知らずのうちに運命を変えていく物語である。まず登場するのがレオ・グルスキというポーランド移民の80歳の老人。彼はナチスの侵攻から逃れてアメリカに渡り、錠前屋として生計をたて現在は心臓病という爆弾を抱えて細々と暮らしている。
もう一人登場するのが十四歳の少女アルマ。彼女の名前は「愛の歴史」という小説に出てくる少女の名前から名づけられた。彼女は夫を亡くして自分を見失った母と自分のことをユダヤ教の『隠れた義人』だと信じている風変わりな弟の三人で暮らしている。アルマは母親を立ち直らせるべく、素敵な相手を見つけようとあれこれ画策しているのだが、その過程で両親が大切にしていた「愛の歴史」に登場する少女がが実在の人物だと確信するようになる。
そしてもう一人、その「愛の歴史」を書いたツヴィ・リトヴィノフというこれまたポーランドから南米に移民した男の物語が語られていくことになる。
本書の構造はあやうい均整を保っている。上記の三者の物語が交互に語られていくのだが、物語の終りに近づくまで、この三つの物語がどう交錯していくのかすんなり見えないようになっている。しかし、そこに混乱はない。それぞれの物語が読み手を惹きつけてはなさない魅力に溢れているから、知らず知らずのうちにラストまで運ばれて縺れた糸がすっきりと解れていくように全体がみえてくるのである。大きくうねる波がすべてを呑みつくすように運命に絡めとられ、思惑も願いも希望も果たせなかった思いもみんなひっくるめて同じ場所にストンと落ち着いてしまう。そんな読後感だった。世界中すべての人が本書を好きだったらいいのに。そう思える本だった。
文学の愉しみ。 
(2005-08-15)
最後のシーンを読み終えて、過酸素になりました。
アルマという名の少女を愛したレオと、レオが書いた本「The History of Love」の主人公にちなんで名付けられたアルマの、不思議で非常に強いつながりの物語です。登場人物がほとんどユダヤ人なので、ちょっとユダヤ教に関する知識があったほうがいいと思いますが、宗教、民族、性別、世代をも超えて人間が理由なく誰かを愛するという普遍のテーマを扱ってますから、物語や登場人物の一体感にほとんど差し支えないと思います。
タイトルが、愛の歴史、っていう、はっきりいって「陳腐」なタイトルに引かず、勇気を出して読んでみてください。だって、愛って、考えてみれば陳腐なことの連続なんですからね。主人公のレオは80代の老人で、読者は彼の恋愛物語を読むことを強いられますが、それがやめられないほどなのは、レオのキャラクターの力です。レオは21世紀の偉大な文学ヒーローになるだろうと思います。レオの独白に何度も笑わされ、何度も胸がギュウギュウ絞めつけられます。
ハリウッド映画の原作になるようなサスペンススリラー小説は、それなりに読んでいて楽しいのですが、一回読んだらもういいや、って思います。それらとは違ってこの一冊の本の中にぎっしりと詰まっている文章の独創性やリズム感、コンマや単語間の空白まで見落とさないように読んでいる自分に、ちょっと驚きました。
作者のご主人も、今年2冊目を出版した若手作家ですが、ニコール・クラウス、ケーキで言ったらニューヨークチーズケーキ、ですね。こってりまったり、そしてレモンのさわやかさが、高カロリー高ファットにもかかわらずまた食べたくなってしまう。これが彼女も2作目だということなので、早速デビュー作も読んでみたいと思います。
英語で読みましょう。