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The Tragedy of Great Power Politics
John J. Mearsheimer
W W Norton & Co Inc

グループ:Book /ランキング:29858
価格:¥ 1,910
発売日:2003-01 /只今品切れ中
レビュー(Amazon.co.jp)
   この国際関係を論じたきわめて現実主義的な本には、「平和の配当」や「国際社会の友好的なきずな」といった元気づけられるような平凡な言い回しは出てこない。その代わりに、シカゴ大学教授、ジョン・J・ミアシャイマーは、世界の情勢に対するほとんどダーウィン主義的ともいえる見方を議論の中心に据えている。「超大国は世界におけるみずからの影響力を最大化しようとする」。なぜなら「支配的な力を持つことが、生き残りを保証する最高の方法だからだ」。

   ミアシャイマーは、政治学の中で現実主義学派の出身である。彼は、自身の考え方を「攻撃的現実主義」と呼び、他国の善意に過大な信頼を抱くことに対して繰り返し警鐘を鳴らしている。「国際政治は常に残酷で危険なものだというのが、悲しいながら現実である」と彼は書いている。

   本書の大半は、過去2世紀間の外交と軍事の歴史が、彼の考え方を裏打ちしていることを示そうとしたものだ。終わりの方で、彼は現在の問題に彼の理論をあてはめようと試みている。「私は、現在のヨーロッパ、北東アジアの力の構造は2020年までもたないと信じている」。ミアシャイマーはとくにアメリカの対中政策に批判的だ。中国を豊かで民主的な国にしようとする試みは、より強力な競争相手を作り出すだけだと考える。極端な意見ではあるものの、実に巧みに論じられているので、そのまま無視することは難しい。(John Miller, Amazon.com)

カスタマーレビュー
おすすめ度:
「悲劇」の国際政治  (2005-10-26)
これまで、国際政治は主に2つの潮流で学問的発達を遂げてきた。1つはリアリズムであり、もう1つはリベラリズムである。しかし、近年、リベラリズムはリアリズムに包摂されつつある。K・ウォルツが主唱したネオリアリズムが、そお発展過程において、ネオリベラリズムを凌駕しつつあるためである。このネオリアリズムの系譜を汲みつつ、ウォルツ理論に挑戦したのが、J・ミアシャイマーである。彼は、ウォルツが唱えた「国家は勢力均衡の維持に力を注ぎ、国際システムの安定を図る」という主張に真っ向から反対する。「国家は常にパワーの最大化を図る」そして「覇権の達成によって安定を享受する」と主張する。ウォルツの「防御的リアリズム」に対して「攻撃的リアリズム」と呼ばれる所以である。国家は常に競争を続ける運命にある。それが「悲劇」なのである。
本書は、ミアシャイマーの信念からか初学者に対しても分かりやすい議論展開になっている。一方で、国際システムを過度に単純化しているという弱点もあるが、それは読む側の受け取り方の問題だろう。本書全体を通じて、ミアシャイマーは「中国脅威論」が近い将来、現実になると警告する。事実、中国の脅威が現実味を増していることを考えれば、「攻撃的リアリズム」を異端として無視することはできない。

国際政治はなぜ「悲劇」なのか  (2002-05-16)
冷戦期に全米を支配したneorealismという理論は
Post冷戦期の現在realismの外部からではなく内部からも挑戦を受けている。
この本の著者Mearsheimerは後者に該当する人物で
neorealismの立役者となったWaltzをdeffensive Realismと名付け、
自らの主張するoffensive Realismをその対極におく。
ではMearsheimerの主張はWaltzとどのように異なるのか。

彼は、この問いに答えるのに二つの重要な質問を掲げている。
それは、国家はな戦争を起こすのか、というものと、国家はどれだけPower
を追求するのか、という問いである。
第一の質問には両者ともにanarchyが戦争をおこすとしているが、第二の質問にはdeffensiveはbalance of powerが働いて大国は既存のpower以上のものを求めようとはしない、と答えるのに対し、offensiveは大国はsecurityを求めてそこはかとなく互いに争う結果となる、としている。
つまり、大国は自国のsecurity確保のためにpowerを追求し、その最大の目標をhegemonとなることにおく。しかしその目標は他の大国にとっても同様であり、その結果'Security Dilemma'に陥ってしまうのである。
offensive realistにとって大国はsecurityを確保することが最善の目的なのであるがそれを追求した結果、望んでもいない闘争に陥ってしまう、という点で「悲劇」なのである。




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