Vanish
Tess Gerritsen Ballantine Books (Mm)
グループ:Book /ランキング:25189
価格:¥ 836
発売日:2006-08-29 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
シリーズとして定着 
(2007-08-16)
「Surgeon」から数えて5作目となる。もう立派なシリーズものと呼んでよいだろう。「Surgeon」では脇役に過ぎなかった女性刑事のRizzoliが昇格してしっかりと主役になった。前作で結婚もし、今回は臨月だ。
「死体」として検死局に送られてきた女性が息を吹き返し、病院を舞台に、(準主役の)検死官Isleと産気づいたRizzoliを含む患者たちを人質にとって、突然ドラマチックな展開になる。しかしこれは裏に隠された大きな秘密を暴くほんの始まりだった。
展開も速く、テーマは非常に現実的で重大だ。
小さな事柄が、最後に意味を持つ伏線かと思うと、結局まるで意味のない事柄もないわけではない。
でもテンポよく読めるし、展開も見事。シリーズ化が進むにつれて少しあざとい部分も見えるが、許せる範囲でしょう。次作も楽しみ。
それにしてもボストンの冬と夏の厳しさがいやというほど書き込んであります。話はいつも冬か夏。二人の女性はいつも、犯罪とも戦い、寒さと暑さとも戦っているみたい。
Patterson作品の同工異曲かと錯覚 
(2007-07-23)
同じ作者の本は3冊目になる。これもどんどん読み進める本だが、途中で刑事・FBI・ジャーナリスト・検屍官が議論しながら真相を追う展開になって、PattersonのWomen's murder clubを思い出してしまった(顔ぶれこそ、女性ばかりではないが)。幸い(??)そうならなかったので安心するとともに、ちょっと都合のよすぎる結末だなあと残念さも残った。過去形と現在形を章ごとに使い分けて、一人称が誰だか区別する手法を初めて見た気がする。
どうも正確さに欠く展開 
(2007-04-29)
読んでいて、とってもスリリングで楽しいのですが、どうも細かな部分の描写がいい加減な気がします。私の英語理解力の問題であれば、仕方がないのですが、どうして、警察を銃撃したのか? 頭蓋骨にあった古い弾丸は何なのか? などなど、読んできて不可思議な出来事が出てくるのですが、それらに対して納得のいく説明もなく物語は進んでいくのです。
正確さを欠くストーリ描写が、せっかくのスリリング展開を台無しにしてしまっている感じです。
ちょっとがっかりなかな。
消える女性たち 
(2007-03-23)
『VANISH』という題名から何が消失するのか?とまず考えると思うが、読み進むうちにそれが不法入国する女性たちの存在であったことがわかる。彼女たちには正当なビザも発行されなければ、IDとなるものはすべて剥奪され、ここではその存在そのものが消失していってしまうのである。
この小説はMilaというある女性の告白で始まる。彼女がどのように不法入国者となってしまったのか、そしてその後起きる事件とどう関わってくるのかが少しずつ明らかになっていく。
はじめに起きる衝撃的な事件は遺体安置所に置かれていた水死体の女性が息を吹き返すことに端を発する。その後意識を取り戻したこの名もなき女性は攻撃的な態度をとり、警備員の1人を射殺し病院の医師や患者を人質に立てこもる。
まだまだいろんな事件が巻き起こり、Milaの告白に繋がっていくのだがこれは読んでからのお楽しみということで。
これぞエンターテイメント 
(2006-12-29)
一人の検死官のもとに運び込まれた女の遺体。しかし何と彼女は未だ生きて居ることが発覚、急遽病院に運び込まれる。身元特定をしようにも記録がない彼女の正体を暴くべく調査が進む中、病院の警備員が彼女に殺され、人質と共に立て篭もりが始まる。彼女の正体は何か、そして狙いは何なのか・・・。という形で始まる小説だが、久しぶりにプロットが丁寧に練りこまれた小説を読んだ。破綻することなく、しかしどんどんスケールアップしていく事件の全容、ところどころに挿入される回想シーン。まさに先をどんどん読ませる小説である。