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Vampire Lestat (Rice, Anne, Chronicles of the Vampires, 2nd Bk.)
Anne Rice
Ballantine Books (P)

グループ:Book /ランキング:405073
価格:¥ 1,550
発売日:1997-10 /只今品切れ中
カスタマーレビュー
おすすめ度:
人間を辞め切れない者と人間を辞め切った者  (2006-03-17)
 ある吸血鬼の暴露本に対抗して、別の吸血鬼が自伝を出版するという
ちょっと実験的な設定。語りべはヴァンパイア。ハイセンスな比喩表現と
短文マシンガントーク調で読み易い、流石パリジャン?
 舞台は18世紀フランス。火打ち石ライフルで、ばっふ!ばっふ!と
狼を狩る果敢な領主様。序盤から凄い手に汗握る圧倒スペクタクル。
かと思いきや、夢はお上品な僧侶さま志向?でも肩身の狭い三男坊で…。
波乱万丈の運命が…、人間時代の前半が圧倒的に面白い。感情移入できるし。

 レスタトは欲深なヴァンパイアだ。人間を超越した永遠な存在でありながら、
人間との関わりを手放そうとしない。餌食のはずの下等な人間と手を組み?
人間的な友情や愛情を断ち切れない。想像してみるとキツイかも。
 例えばもし牛や鶏の命乞いが、言葉で理解できたら。食料となる彼らの苦痛
が手に取るように想像できたら。それでも平気で僕らは、彼ら(牛丼や卵)を食べれるかな?

PS●僕も「夜明け〜」よりこの「レスタト(上」が好き●吸血鬼マンガの傑作→『ジョジョの奇妙な冒険』1〜4巻●不死と時空の旅人→『ハイランダー』●映画『クイーンofヴァンパイア』音楽が気に入った人は→♪KORN

ヴァンパイア・レスタトの感想  (2005-03-19)
 これはアン・ライス女史のヴァンパイアクロニクルズの第2作目のお話です。
1作目の『夜明けのヴァンパイア』は『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』という題名で映画化もされています。
 前作があるとはいえ、このヴァンパイア・レスタトから読み始めても十分楽しめるお話だと思います。
ただ、独特の雰囲気を持っているシリーズなので上記に記した映画を見てから読む方がお話にすんなり入っていけるのではないかとも思います。
 そして私はヴァンパイアレスタトの後に続いていくシリーズの中でも、これが1番のお気に入りです。
なぜなら、主人公のレスタトがヴァンパイアになる前の話も載っているので読み手としてはリアルな人間の心の痛みや葛藤に大いに共感できる作品だからです。
このヴァンパイアになる前の苦しみや悲しみがあるからこそ普通のヴァンパイアのイメージを薙ぎ払い、新たなヴァンパイアの世界を築く事が出来たのではないかと思います。

 最後にこの本の評価を星4つにしたのは続きのシリーズがあるという理由からです。
繊細で難しい話ではありますが作者の気持ちを理解できたその時には、この本が貴方の宝物になるのではないでしょうか…。


レスタトの反撃。  (2004-10-12)
前作「夜明けのヴァンパイア」で、ルイからの非難的感情もろ出しに
描かれてしまったせいで、相当酷いイメージが読者に植え付けられて
しまったルイの親ヴァンパイア・レスタトの「真実」・・
もとい、「言い訳」!?

この作品で気づかされる二人の真の関係性・価値観のズレが
大いに面白く、人間的であるという点が、
私がこのシリーズに感じる最大の魅力だ。

もう一つの魅力は、レスタトのキャラクターである。
破天荒、頭脳明晰、だけど子供っぽく、憎めない。
読み進む度に新たな一面が見え隠れする。

人間が日々の生活で次第に考えが移ろいだり、人に与える印象が変化
したりするのと同じ様に、彼もまたそうなのだ。

ルイの出した本を引き裂いてしまう位の憎しみを感じて
レスタトが始めたのは、「自分がどんな辛い境遇に耐え、愛を求め、
賢明に生きてきたか」の説明だ。
それは冷酷無比の様な人物に描かれてしまった自分に
同情してくれる魂を賢明に求めている様に思える。

私は、そんな風に惨めったらしい姿をわざと見せて、
魅力的な容姿をちらつかせながら愛と理解を欲しているレスタトの
貪欲さ、卑しさ、美しさ・・・全てが愛らしく見えてしょうがない。

ハマったら抜け出せないのでお気をつけて。


やんちゃ王子万歳  (2003-08-11)
シリーズの1作目「夜明けのヴァンパイア(原題インタビュー・ウィズ・ザ・ヴァンパイア)」にも出てきたレスタト氏が自らの人生を語るお話です。1作目では浅はかで無知で自分勝手・・とあまり良い印象が残らなかった彼ですが、この本で見事に名誉挽回、魅力前回です。

人間であった頃から人並み外れたヤツだったことや、周囲の束縛に対する苦悩、それでも彼なりの哲学を持って何事も恐れずどんどん突き進んでいく勇敢さ。そんな彼の生き様に一喜一憂し、人生観について考えさせられ、かと思えばファンタジックなヴァンパイアの歴史に純粋にわくわくさせられ、とにかく色濃い一冊でした。哲学とアドベンチャーが両方楽しめる感じです。


唄う! ヴァンパイア  (2003-04-05)
「あのさぁ『夜明けのヴァンパイア』(ハヤカワ文庫NV)読んだけど、ルイってば自分に都合いい様に事実を歪曲して書いてンじゃん。あんま、ふかすんじゃねーよ」――と、ヴァンパイア界のやんちゃ王子レスタト様が仰ったかどうかは不明だが、本書は件の「夜明けのヴァンパイア」に対抗したレスタト様が、ご自分の半生を交えルイの筆が及ばなかった事実を描いた物語である。と同時に、永い眠りからお目覚めになったレスタト様は、どーゆーわけか現代のロックにはまっちゃって、即行で音楽業界に殴り込み。ヴァンパイアなのに歌手デビューしちゃうのだ(ヴァンパイアが歌手になるのはS・P・ソムトウ作「ヴァンパイア・ジャンクション」の少年吸血鬼ティミーの方が本作より一足早かった模様。こちらは、!年齢的にきっと全米ティーンのアイドル的存在でしょう)。もともとヴァンパイアは誰がどうやって作り出したの? という謎も判明し、本シリーズでのヴァンパイアたちの微妙なスタンスも把握できる。ああ、それにしても、レスタト様はヴァンパイア人生を謳歌してらっしゃるなぁ。ルイ、悩んでばっかじゃダメじゃん。



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