カスタマーレビュー
おすすめ度:
じっくりと読みたい 
(2008-12-08)
プラトンの時代のおばかさんは偶数、奇数の区別もできず、夜と昼の区別もつかなかったそうですが、さすがに今の人はどんなおばかさんでもそんなことは知っているでしょう。
今はそれだけ覚えることも増えてきて、知識も氾濫しているのでだまされやすいのです。
経済だけでなく知識格差が広まっている今、特に自己防衛のために読んでおくべきでしょう。
頭にすっと染み入る文章です。
最近売れている本のように、すぐに手に入る「わかりやすさ」を求めず、あせらずじっくり読んでほしいと思います。
カール・せーガン博士の死去は大きな損失です。
愛を感じる本 
(2008-08-23)
この本の主内容は、いわゆる疑似科学についてだが、それだけではない。
科学に対する愛、疑似科学に対する愛(疑似科学も、本物の科学も、動機は変わらないそうだ)、民主主義に対する愛などが感じられ、類書に比べて、面白いというよりは、情熱を感じる本だ。
したがって、類書を読んでいても、この本は十分楽しめるので、星5つ。
遺言のこと 
(2008-08-20)
この本は、著者最後の本である。想いがあふれ、大部のの本となった。この世にある、ものの見方を、二つに分けている。確実に検証可能であるもの。検証可能ではないが、人びとが信じたいと思うこと。
科学を語りつつ、”疑うこと、疑うこと、疑うこと”を勧めている。最終的に、揺るがぬものがあることそれが真実に最も近いということ。
「自分の頭で考え、権威に対して積極的に異議を唱えなければ、我々は、権力を握るものの言いなりになるしかない。一方、市民が教育を受け、自分の意見を形成するようになれば、その時、権力を持つものも、我々のためになることをする。」
上記は著者のことばである。子供たちへの教育、科学的な物事への対し方、それらがいかに大切か?人びとは、UFO、ミステリーサークル等、不思議と思えることが大好きである。しかし、UFOは、不明な点も多いが、ミステリーサークルについては、はっきりと英国人二人の仕事と結論がでている。しかし、人びとは、不思議なものを信じたい。そこに、間違いがおきる。世界を見るとき、”疑うこと”を忘れぬように…
正に金字塔 
(2008-07-28)
徹底したオカルト批判を貫いてはいますが、内容は人間味あふれる部分も多いです。特に両親の思い出を語り、実を言えば私は今すぐにでも死後の世界を信じてしまいそうな部分があると語るところや、「お墓の前で死んだ夫と話をしてきたという女性を笑う気になど私は慣れない」など。それでも、懐疑精神を放棄するわけにはいかないと宣言します。読み終わってから、氏が故人であることを知り、本当に惜しい方が逝ってしまうものだなあと感じました。現代の医療水準ならご存命でも不思議はない訳ですし。批判とは言うものの、ユーモアに溢れた表現が多く、くすりとしてしまう部分もありました。
「それにしても、よりにもよってトルティヤなどに奇跡が現れるだろうか」
「アレクサンダー大王は自分の墓のありかを教えてくれないし、フェルマーは最終定理について語らない。ソフォクレスやデモクリトスやアリススタルコスはなぜ失われた著作を口述してくれないのだろうか」(チャネリングに対する批判、あるいは皮肉)
物の見方、考え方を養うと言う点では、下手な自己啓発系の本よりもよっぽど説得力があります。
『カール・セーガン 科学と悪霊を語る』を改題 
(2007-12-24)
『カール・セーガン 科学と悪霊を語る』を改題したもの。
原題 The Demon-Haunted World: Science As a Candle in the Dark