カスタマーレビュー
おすすめ度:
再読に耐える面白さ 
(2008-08-24)
本書は初めて読んだのは10年以上前だが、映画がとても面白かったので、原作を読んだところ映画を上回る面白さであったことを記憶している。
今回、作者の最近の作品であるPreyを読んで、何だか本書に似ているなと思ったのを契機に再度読み返してみたが、結末がわかっていてもやはり面白かった。
Preyと似ていると思ったのは、何れも作者の「現代科学が人類の制御できる範囲を超えて暴走しているのではないか」という問題意識が反映された作品であるという点だ。Preyではナノテクノロジーがテーマとなっているが、本書は遺伝子工学だ。何れも科学から生み出された産物が制御不能となる様子が描かれている。
但し、本書はそのような問題意識を抜きに純粋にエンターテインメントとしても楽しむことができる。数千万年の時空を超えて恐竜が甦るというだけで、わくわくさせられる設定なのだが、そこに描かれる恐竜が実にバラエティに富んで実にリアルに描かれている。
史上最大の肉食動物であるティラノザウルスも怖いが、本書のチャンピオンは中型肉食恐竜で恐ろしいほどの知性を有するラプターだ。このような恐竜が本当に存在したかどうかはわからないが、実在したのではないかと思わせるような迫真の描写がすばらしい。
本書の中ではジュラシック・パークは最後に葬り去られてしまうわけだが、このような動物園があれば旅行代と入場料に数十万円をはたいても見たいと思う人は多いのでは。商業的には成功間違いなしという点ではハモンドの構想は正しいと思うのだが、やはり作者が描くようにこのような環境を制御するのは理論的に不可能なのだろうか。
映画にはない魅力 
(2006-09-26)
『ジュラシックパーク』といえば、映画が特殊効果で話題だったこともあり、原作はどうかと思いましたが、他の方のレビューをみて購入しました。
これで作者の作品を初期、中期、最新作と読みましたが、作者のスゴイところは科学は万能ではないこと、人間は自然の前では無力であることがテーマとして常に一貫しており、その線に沿って実にバラエティ豊かな物語を数多く生み出しているところでしょう。
映画を楽しめた人は深堀り出来るでしょうし、たかが恐竜映画と思って楽しめなかった人には新たな発見があると思います。
余談ですが、本作発表はバブルは崩壊したもののまだ熱の冷めやらない1990年であり、ジュラシックパーク建設への投資家は日本人であるという設定でリアリティーを出しています。余勢を駆って(?)作者は本作の次に『ライジングサン』を発表します。
映画より面白い! 
(2006-02-27)
僕は原作を読んでから映画を見ましたが、映画で見るより、この原作の方が数倍面白いと感じました。映画はエンターティメント色が強いですが、原作は科学的裏づけっぽいものがメインになっています。このくらいリアリティがないとSFは面白くない!映画よりマルコム博士がもっとクールです!マイクル・クライトンの最高傑作といってよいでしょう。SFの中でも秀逸の作品!
科学SFの傑作 
(2005-10-20)
映画版『ジュラシック・パーク』を10年前に観て、ふとしたきっかけで原作を手にとって読んでみました。
映画版と対照させながら感想を述べたいと思います。
原作ではクローン恐竜誕生にまつわる科学的背景がより詳しく書かれており、登場する恐竜の数や種類も映画版の比ではありません。映画版『ジュラッシク・パーク』では原作の場面場面を切り取ってつなぎ合わせたというのが印象です。当時のCG技術や2時間という時間尺の制約があったからでしょう。私は映画版『ジュラッシク・パーク』を高く評価していましたが、原作を読んでその考えが少し変わりました。原作の方が圧倒的にスケールの大きい壮大なファンタジーだったのです。
映画版と違って、原作では裏切りを働くネドリーが単なる悪党として描かれていないことと、反対にハモンドが原作では憎まれ役として描かれていること、さらに映画版ではトイレでティラノに食べられた弁護士のジェナーロが原作ではグラントと同じように活躍しているのには驚きました。
原作の導入部のコンピーのシーンは映画版『ロスト・ワールド』でオープニングに使われ、翼竜ドームやボートでの河くだりのシーンは映画版『ジュラシック・パークⅢ』で使われていました。
以上から分かるように、原作「ジュラシック・パーク」は映画版3部作のいいとこを全て含んだ、非常に豪華な作品なのです。
科学SFの傑作 
(2005-10-13)
映画版『ジュラシック・パーク』を10年前に観て、ふとしたきっかけで原作を手にとって読んでみました。
映画版と対照させながら感想を述べたいと思います。
原作ではクローン恐竜誕生にまつわる科学的背景がより詳しく書かれており、登場する恐竜の数や種類も映画版の比ではありません。映画版『ジュラッシク・パーク』では原作の場面場面を切り取ってつなぎ合わせたというのが印象です。当時のCG技術や2時間という時間尺の制約があったからでしょう。私は映画版『ジュラッシク・パーク』を高く評価していましたが、原作を読んでその考えが少し変わりました。原作の方が圧倒的にスケールの大きい壮大なファンタジーだったのです。
映画版と違って、原作では裏切りを働くネドリーが単なる悪党として描かれていないことと、反対にハモンドが原作では憎まれ役として描かれていること、さらに映画版ではトイレでティラノに食べられた弁護士のジェナーロが原作ではグラントと同じように活躍しているのには驚きました。
原作の導入部のコンピーのシーンは映画版『ロスト・ワールド』でオープニングに使われ、翼竜ドームやボートでの河くだりのシーンは映画版『ジュラシック・パークⅢ』で使われていました。
以上から分かるように、原作「ジュラシック・パーク」は映画版3部作のいいとこを全て含んだ、非常に豪華な作品なのです。