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The Songs of Distant Earth
Arthur C. Clarke
Ballantine Books (Mm)

グループ:Book /ランキング:104343
価格:¥ 826
発売日:1991-01 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
アーサー・C. クラークの集大成  (2003-05-30)
科学に対するあくなき洞察力と哀しみさえ呼び起こす詩情豊かな表現力が織り込まれた本作は、「幼年期の終わり」や「2001年宇宙の旅」などの傑作を創造したアーサー・C. クラークの集大成と言っても過言では無いかもしれません。

母なる地球を失った者の悲しみ、新たな母星を求める旅に対する高邁な使命感、ほんの1年足らずの人類の兄弟との邂逅と別離が、切々と語られて行きます。

この作品には一節が宗教と神に対する問答に費やされているのですが、そこで語られている様に「初期の人間社会に宗教が不可欠だったという可能性も、おおいにあるのだ。超自然的存在の拘束によって制約されなかったとしたら、人間が部族単位よりも大きな尺度で協力することはなかったかもしれない」としながらも「あらゆる宗教は本質的に非道徳的である。なぜなら、それらがばらまく迷信は、善よりも悪を生みだすからである」と断ずる彼の宗教観も、曇りを持たない人には共感できるのではと思います。また、著者の神に対する認識が近年、変わりつつある点も読み取れます。


楽園はずっと探し続けるもの  (2002-10-11)
 人類の歴史がフロンティアを求める事を目標としているのであれば、旅立ちの理由は何であれ、その場所を広く宇宙に求めることは自然な成り行きだ。人類の未来史を理詰めに考えていくと、このようなエピソードはあり得るだろう、そう思わせる物語である。

 物語の構成は、ミッション実行の指揮官が若手の造反など困難に直面しながらも任務を全うするというタイプで、アーサー・ヘイリーが宇宙播種計画を取材して書いたらこうなるのでは、と思わせるような構成ではある。しかしクラークお得意の技術的なもっともらしさが織り込まれていて、なるほどと言う感じで読み進められる。なお本書では宗教観が語られている箇所があり、非常に珍しく、内容も興味深い。


理想社会での“大事件”?  (2002-01-01)
 同名タイトル短編 (『天の向こう側』収録)の長編化。 「羨望・偏狭・嫉妬・怒り」 の存在しない “理想社会” を追求したため、基礎となる「三角関係」が成り立たなくなったという葛藤の作品。

 短編中での男性中心社会 や 都合の良い女 、硬直的な性の価値観 や エゴによる理想社会の実現は 「真の理想社会ではない」 という考えからか、惑星サラッサの住人たちはどんなことでも受け入れてしまい、皆幸せになってしまう。

 いくら何でも、もっとこうドロドロした部分 とか バチバチした部分がないと、社会は続いて行かないと思う。…べつに幸せな人達を見てると鼻につくとかそういうことではない …でもラストの情景描写の素晴らしさには素直に感動した。このイマジネーションは、本当にすごい。

 
 




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