2010: Odyssey Two
Arthur C. Clarke Ballantine Books (Mm)
グループ:Book /ランキング:42799
価格:¥ 853
発売日:1984-02 /通常10~12日以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
ついに来年の話になってしまった 
(2009-01-07)
まだソビエト連邦が存在していた頃書かれた話であり、翻訳が出るのを待ちかねて、原書で読んでしまった作品である。クラーク自身の小説版ではなくて映画『2001年宇宙の旅』の続編ということで、HALの反乱理由も改めて説明されている。
宇宙船レオノフ号に中国の学者からのメッセージが届くところには、わくわくさせられた。また、クライマックス、エウロパや木星の情景描写が圧倒的であり、こんなのをどうやって映画化するのだろうと、呆然とさせられたのを覚えている。結局映画では、この小説の最も素晴らしい部分はすべてカットされてしまっていた。今ならCGでなんとかなるだろうから(後は視覚的な想像力・創造力の問題)、小説設定年の来年にでもリメークしてもらいたい気もする。
さっ、また旅に出よう!! 
(2008-09-09)
10年前の事故の調査の為にフロイド博士がロシア人のお友達と宇宙に向けて出発です!!
内容は小説版2001年宇宙の旅の続編というより、映画版の続編なので、最初は土星と木星が
違うだけですごい違和感なんですが(普通によくよく考えれば当たり前、、)、まぁ読んでる
内にそんな細かいことは(全然細かくない、、)気にならなくなってきます。そこらへんは
さすがクラークで、キューブリックが残した謎の解明をよくやってくれてます。いや本当に
凄い事だ。。
もはや何かを超越して(これは説明しようないけど、、)精神的な存在となったデイビット・
ボーマンの視点で描写したり、ハルの復活など見所はつきませんよ。今回はロシア人のお友達
と旅をするので、その辺のやり取り心理描写的な所も面白いです。実際ハルの生みの親、
チャンドラなんかは実に魅力的なキャラでいい。
中国の船も出てきますが、そこらへんの描写はまさに現代社会を予測してたようで実に愉快
なんですよ(笑)。
ラストはあまりにビックリ仰天で、天体を変えちゃうの?って発想が凄いんです。
こっちも前作には及ばないものの中々読み応えは十分ですよ!
名作2001年宇宙の旅の謎を明らかにしてくれる刺激溢れる1冊です 
(2008-02-03)
映画、そしてSF小説の名作「2001年宇宙の旅」の続編です。著者であるクラークが断っているように、前作の直接的な続編ではなく、あくまで、主題を一つにする著作なのですが、今作と次の2061年との関係よりは、連続性が強く、とりわけ、前作では、明らかにされなかった、宇宙船ディスカバリー号の船長であるボーマンの失踪、そして、驚異のコンピューターHALの暴走の理由を明らかにしてくれています。
また、クラークといえば、SF作家の中でも、最新の科学的知識をモチーフにすることで有名で、荒唐無稽さからはかけ離れた作家なのですが、今作でも、当時最新の木星に関する科学的事実を基に、知的刺激を満足させるSF物語を作っています。
前作に興味があり、その謎を知りたい方や、知的刺激を満足させてくれるSF小説をお探しの方にはお奨めの1冊です。
やっぱり映画よりいい。 
(2007-05-12)
「2010年」より細かい所が良くわかって面白く読めた。特に、チェン号の登場には驚かされた。エウロパの生物に破壊されて全員死亡しちゃう所は、ちょっと可哀想かな・・・。それ以外は犠牲者もなく、大体映画と同じような展開だったな。木星を破壊する事が、映画じゃ素晴らしい事って表現されてたけど、本当に良かったのか疑問に思うが・・・。人類は地球以外に住める星が出来たとしても、その星もどうせ食いつぶしちまうんだろうから、ろくな事にはならないと思うが・・・。まあ、SF小説だからそこまで言ったらみもふたもなくなっちゃうが。しかし、実際太陽が二つになったら、どんな現象が起こるだろうな?きっとすごい事になるんだろうな。小さくても太陽なんだから、重力はあるわけだから、惑星達の自転・公転にもかなりの影響はでるはずだが、そこら辺は説明されてなかったな・・・少し気になった。それでも、「2001年宇宙の旅」よりわかりやすくて、ストーリー性もこっちの方が上かなと思う。
映画では見逃されがちなワンシーンの重要さが解明される。 
(2004-10-03)
「2001」も原作本と映画では、表現方法の違いにより、原作の重要な場面が軽く扱われていたり、割愛されている事が、原作を読む事で、「なるほど、そういう事だったのか!」と理解できる本です。映画「2010」では、割愛されていた中国の宇宙船が衛星エウロパに着陸し、エウロパは氷の衛星であり、中国の宇宙船は、氷の下の生命体に破壊されてしまう場面が描かれている。作者クラークはヴォイジャーの撮影した写真により、エウロパは氷の衛星である事を知り、この星を重要な鍵として位置付けている。木星の太陽化計画が「宇宙的存在」の操るモノリスにより実行される。その時、「エウロパには近づくな」というメッセージが届き、木星が太陽になったお陰で、エウロパの氷は溶け、本格的に生物の進化が始まる。映画では、最後のシーンでエウロパにそそり立つモノリスを映し出しているが、メッセージの意味と最後のシーンの意味は、映画だけでは判らない人が殆どだと思う。エピローグは20010年!のエウロパの状況が数行描かれている事を付け加えておきます。まさか、クラーク自身、さらに続編となる「2061年」「3001年」を書く事になるとは、思っていなかったのでは?続編も面白いので、これを読み終わったら続編を手になさる事をお勧めします。