Making Sense of the Ecg: A Hands-On Guide (Making Sense of)
Andrew R. HoughtonDavid Gray Edward Arnold
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価格:¥ 3,871
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コンパクトにまとまっています。 
(2005-08-25)
心電図の基礎を説明して、各波形にコンパクトな説明を加え、考えられる疾患を挙げています。次のようなことがわかります。
1 心房細動を見ると、甲状腺の検査が必須である。甲状腺疾患は心房細動が唯一の兆候であることがある。
2 老齢者の5-10%が心房細動である。
3 洞調律の特徴は心拍数が60-100であり、P波が第2誘導で陽性で、aVRで陰性であり、QRS波の前にP波があることである。
4 第1誘導は水平線で心臓の左から心臓を見ている。第2誘導水平線から60度尾側の線で尾側から心臓をみている。電気が流れてくるとQRS波は陽性になる。第1誘導でQRS波陽性とは、水平線に垂直な線の左側に電気が流れてきているということである。第2誘導でQRS波陽性とは、水平線から60度尾側の線に垂直な線の尾側に電気が流れてきているということである。だからQRS波が第1誘導、第2誘導で陽性ならば正常軸である。第1誘導で陰性、第2誘導で陽性ならば右軸偏位である。第1誘導で陽性、第2誘導で陰性ならば左軸偏位である。
5 心臓の下壁は水平線から60度尾側の方向にある。つまり第2誘導の方向である。心臓の下壁の心筋梗塞が起こると、電気は心臓の下壁の方向に流れなくなる。つまり第2誘導の方向に流れなくなる。だから第2誘導でQRS波が陰性となり、左軸偏位となる。以前正常軸であったのに、新しく左軸偏位が出現したのなら、下壁梗塞を考える。
6 左房が大きくなる(左房負荷)と、左房の脱分極に時間がかかる。P波が0.08秒以上(日本の基準では0.12秒以上が多い)であったり、2相性であったりすると左房負荷を考える。
7 心筋梗塞で壊死した心筋は電気刺激を伝えない。だから壊死した心筋の方向の誘導は電気が流れ去っていく。それで陰性のQ波が出現する。
8 Q波は心筋梗塞後数時間で現れ、90%は心筋梗塞後も一生見られる。
9 心筋梗塞の約20%は痛みがないことに気をつける。
10 肥満、肺気腫、心嚢水は心臓と心電図の電極との距離が長くなる。それでQRS波が小さくなる。以前よりQRS波が小さくなっていたら心嚢水増大を考える。
洋書と気負わずに読める本です 
(2005-07-31)
医学部5年生ですが、心電図の基礎を復習しようと購入しました。さすがベストセラーと唸るわけでは無いのに、読み飛ばしていた心電図の基礎がスッと頭に入る良い本だと思います。平易な英語で(ちなみにスペルはUK英語です)噛んで含めるようにECGの基礎を説明してくれます。疾患別ではなく調律、軸、PQRST・・という章分けですが、論理の飛躍が無く、初学者でも退屈することなく通読できます。章末に用語、巻頭にトピックと疾患別の索引があるので、検索も大丈夫です。
翻訳版も生協に並んでいます。治療薬など日本と異なる内容はありませんので、和洋どちらを購入されても良いかと思います。洋書の方が安価でコンパクトです。訳本も内容は同じですが、原著と図表などの体裁が異なり、やや見辛いところがあるかもしれません(好みだと思います)。