カスタマーレビュー
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科学ジャーナリズムの見本とも言うべき良書 
(2007-03-04)
米国のイラク侵攻に隠れながらも世界を震撼させたSARSの実録。経時的に出来事を丹念に調べ、短く短編形式に分かりやすく記載している。その取材力、そして読む人を引き込む筆の力は科学報道の見本といってよい。後半部分の中国政府のタテの壁、秘密主義に隠されていた感染の実態を暴きだすプロセスは圧巻である。さらに報道の陰に隠れていた微生物学者の奮闘ぶりや、国際協力のありかたは将来に危惧されるインフルエンザパンデミックに備える意味でもきわめて示唆に富む良書である。英文も極めて読みやすく、短編形式でちょっとした合間に読み進めることができる。といっても、睡眠不足になるほど一度読み始めたら止められなくなる程に、ハラハラドキドキの展開で物語は進みますが。