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A Long Way Gone
Ishmael Beah
HarperPerennial

グループ:Book /ランキング:11778
価格:¥ 1,468
発売日:2008-01-02 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
人のぬくもりがある  (2008-04-23)
本の表紙にワシントン・ポストのコメントが記されている。「世界中の人がこの本を読むべきだ」。然り。特に平和ボケして命の重さを忘れがちな我々日本人は。

戦争の悲惨さを伝える著作やメディア作品はよく目にするが、この元少年兵の手記にはそれほどひどい戦禍の中でもなお人のぬくもりが随所に見られる。

町が反政府軍に襲われ、弾丸が飛び交う中を逃げまどい、そこから身の安全を確保するための果てしない地獄のような旅が始まる。
激しい飢え、どこへ逃げても現れる残虐な兵士たち。常に死と隣り合わせの毎日。ある日、政府軍の兵士に連行されて、少年兵としての教育を受け、麻薬と洗脳でいつしか自らも殺戮をなんとも思わない「殺人マシン」にされてゆく。目を覆いたくなるようなむごたらしい描写も多い中、それでも随所に救いがある。空腹に耐え切れず、幼児が持つとうもろこしを強奪したにもかかわらず、事情を察してそれをとがめもせずにさらにとうもろこしを分け与えてくれたその子の両親、初めて見る海の感動、足に怪我をして動けなくなったときにかくまってくれた人、少年兵となるもシェークスピアの「ジュリアス・シーザー」を愛読書にし、最後は国連の係官に彼を引き渡してくれた理知的な上官、親身になってリハビリを支援してくれたナース...。

彼の前にはどんなに悲惨な中でも一筋の光が必ず現れる。いや、その光を感じ取る彼の優れた感性と前向きに生きようとする健全な生命力こそ、彼を奇跡的な救いに導いたのかもしれない。



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