パステル都市 (1981年) (サンリオSF文庫)
大和田 始 サンリオ
グループ:Book /ランキング:646234
価格:¥ 399
発売日:1981-02 /只今品切れ中
カスタマーレビュー
おすすめ度:
ナウシカの種本? 
(2008-09-21)
「風の谷のナウシカ」の種本だという噂をきいて、読みなおしてみた。なるほど、いろいろな点で似ている。しかし今となってはSFの1ジャンルの共通の土俵だともいえるだろう。驚いたのは「鳥の王」の解説で物語の背景がどんどん説明されてしまうところ。もっと長い作品に仕上げられていれば、本当の傑作になったのかもしれない。本国ではヴィリコニウムものを集大成した本がでている。ぜひお読み下さい。
ぜひ復刻してください 
(2007-05-10)
M・ジョンハリスンの71年の傑作SF小説。
「午後の文明」の最後の文明が滅んで500年、人々は自らの科学を持たず、午後の文明が残した文明の廃墟から金属を掘り出し、戦闘の為の剣に加工し飛行艇を移動手段としていた。南と北に分かれた人々は戦闘を繰り返し、黄昏の文明ヴィリコニウム帝国を築く。しかし古代機械の発掘にも限りがある。帝国は序々に暗黒時代へと向かう。本書は衰退した後期ヴィリコニウム帝国の若き女王メスヴェンの元にはせ参じた前王の時代の無敵の剣士クロミスたちと全王の血を引き反抗の兆しを見せる北部の女王カンナモイダートとの争いから始まる。カンナモイダート率いる北部軍の前哨には滅びた午後の文明が残し、彼らが掘り出した恐るべき戦闘用ゴーレム「ゲテイトケモジット」がいた。メスヴェンとクロミスたちは「ゲテイトケモジット」の秘密を探るべくその制御装置があるとされる地を探す旅に出る。そしてその地で彼らが知った真実とは、古代文明人の意図とは何かを知る・・・。
こういったお話です。何かに似ていますね。はい。とても有名な作品の元ネタになった作品ではないかと言われています。それはさておき、このハリスン、日本での邦訳はこの作品のみでしかも今では絶版です。多くを語らない文体のせいか、それとも訳に問題があるのか何か硬い気がして読みやすいとは言えないですが表面的にヒロイックファンタジーとして楽しむだけでなく、その言わんとする事は深いです。本書の続編もあるらしいがぜひ読んでみたいですね。本書だけでは作者の考えの本質の一部分しか理解出来ない。もっと読みたいと思わしてくれる作家です。本書は元より他の作品もぜひ邦訳してほしいですね。