ピックアップ
 カテゴリメニュー
 特集

テレビ特集
 SPECIAL LINK
 PR

 商品検索
 商品詳細
属国日本史 幕末編
副島 隆彦
早月堂書房

グループ:Book /ランキング:25890
価格:¥ 1,680
発売日:2004-09-08 /通常3~5週間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
サクソン頭  (2007-10-09)
幕末に開国を求めた国はいずれも日本を属国化しようとした。最有力だったのは砲艦外交で日本をこじ開けたアメリカだが、直後に南北戦争を起こし80年代まで東アジアに手が廻らなくなる。これが維新と近代国家形成に日本が成功した最大の天佑神助だろう。次にロシア南下の防波堤にしようとしたイギリス、そのライヴァルのフランスが主導権を争った。フランスは幕府を篭絡し、英国は幕府と倒幕勢力の二股かけながらも、結局、薩長土肥に武力倒幕路線を取らせた。中心にいたのが外交官A・サトウと上海のジャーデン=マセソン商会、その下請け商人グラバーだった。彼等はジョン万次郎を中心としたインナー・サークルを取り込んだ。目的は日本の完全開国。メンバーは坂本龍馬、勝海舟の他、伊藤博文、井上馨、木戸など後の維新の元勲となる者達。資金はジャ商会、グラバーと組み小判の密輸出で巨万の富を得た下関の豪商など。最も奔走したのは龍馬で、グラバーが供与した大量の武器弾薬を餌に薩長同盟を結成させた。つまり同盟結成はイギリスの指揮によるもので、龍馬はそのエージェントに過ぎない。こうした流れは、一介の浪人だった龍馬の異常な政治力、海運会社結成の資金力。長州の英国公使館焼き討ちの5ヵ月後に伊藤と井上がグラバーの費用立替により英国に留学したこと。といった不可解な事実を見れば歴然としている。坂本暗殺は彼が英国の方針にギリギリの時期になって反抗したため、伊藤博文によって犯されたもの。
後進国に対するアングロサクソンの侵略術は今と殆ど同じだ。1、自国民に対するテロを起こさせる(生麦事件)。多額の賠償、戦争で相手体制を弱体化、崩壊に追い込む。2、親英米派のスパイ、エージェント、知識人を留学させて育成。3、敵対勢力への資金と武器援助4、必要な場合は圧倒的な武力の誇示(薩英戦争など)5、傀儡政権樹立。自国企業に有利な条約、武器と戦略物資を押えたうえで近隣国と緊張化させる。このように縄で幾重にも緊縛する。
日本は明治期は、英国のロシア対策として「存在させられた国」。戦後は米国のソ連対策として「存在させられた国」ということになる。

こういうのよく出るなあ。  (2006-08-01)
漫画として、どうなのかなあ?
少し疑問。
面白くなくはないけど、ギャグと絵説きの振幅が凄くてなにがなんだか。
ゴーマニズムを意識して…ますよね。
でも後の方へゆくと段々と落ち着くのですが、続編が見たい。

司馬史観という妄想と決別するために  (2006-05-12)
本書で描かれた幕末、明治維新論を辿ると、明治維新の常識の不自然なところがストンと落ちる。
今まで漠とした違和感を抱いていた勝海舟や坂本竜馬への思いも、合点がいく。
明治維新とは外奸を引き込んで自分たちの立身出世の種にした野心家たちのフィールドだった。佐幕派に親近感を感じる私としては読んでいてワクワクする読み物だった。
なお、副島本を読んでいていつも違和感を持つのはロックフェラー陰謀説だが、本書を見ているとコロッと行きそうになる。完成度は高い。
ただ、意味不明の裸婦の絵は不要だった。


ホラ吹き男爵、勝海舟  (2006-01-12)
下半身問題を自認する大器に、気取りを見透かされた若輩者が私である。
日本を黒船で強引に開国させたのはアメリカだが、直後、南北戦争(1861-1865)に見舞われ、
日本属国化作戦の主導権はイギリスに・・・
アヘン戦争(1840年-1842年)でボロ儲けしたスコットランド人アヘン商ジャーディン=マセソン商会(上海)の日本代理人が、
長崎の武器商人ジョン・グラバーであった。資金と武力を持たない者は、勢力とならない。
昔も現在も長州の政治家が本当のワル、坂本龍馬・勝海舟至誠の影にジョン・グラバーの支持、とある。
奇兵隊を支えた長州下関―上海間の密貿易(最新兵器購入による金銀流出)が、幕末のハイパーインフレ(貨幣改悪)を誘引。
偽物の尊王攘夷派(裏で外国勢力とつながって、尊王攘夷を骨抜きにした維新の元勲)による
本物の尊王攘夷派の暗殺(第14代将軍家茂(1866・7・20)、孝明天皇(1866・12・25))を以って、イギリスの属国化が確定。
「人類の全歴史と政治は、実は権力闘争である。これが、マルクス主義政治学の最大の成果である。
 権力闘争を中心に世界を理解するという優れた考え以上のものは、まだ発見されていない。」
近代政治学の大原理「権力とは、突き詰めれば暴力である」を説いた著者は、
いずれにしても幕末の属国化は止むを得なかったのだと結んでいる。

真相究明への一歩  (2005-10-01)
  本書の内容が一見突飛に思えるのは、戦後の歴史学者が真相究明を怠ってきたせいだ。薩長同盟や王制復古の実現にイギリスが裏で決定的な役割を演じたことは、もう40年も前に歴史学者の石井孝氏が論じた(「明治維新の舞台裏」岩波新書)。しかし、世間はこれを黙殺してきた。維新の当時者らによって資料が隠蔽・改ざんされてしまったため、資料第一主義の歴史学会としては手をこまくしかなかったのだ。明治憲法下の60年間とそれに先立つ20年間、言論の自由がなく近代天皇制を柱とする国家の体制やこれを築いた人物を批判できなかったことも大きい。真相究明には、本書のように大胆な推察を交えざるを得ない。本書の内容に多少の誤りはあっても大筋では正しいだろう。「司馬遼太郎の置き手紙ー幕末維新の真相」は、上記「舞台裏」など本書とは別の資料を参照しながら同様の論調を展開している。



Copyright 通販のKAIST. All rights reserved.
/ Powered By AmazonWebService4.0