日本人はなぜかくも卑屈になったのか
岸田 秀小滝 透 飛鳥新社
グループ:Book /ランキング:266160
価格:¥ 1,680
発売日:2003-07-28 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
分析が妥当でも結論は? 
(2005-10-31)
他の岸田の対談集に比べて若干面白みを欠く。まず、対談相手の小滝氏が岸田氏とほぼ同じ歴史認識を持っている点。ユニゾンで奏された音楽のような印象を持つ。さらに、フロイトの精神分析理論はもともと手段心理を分析するツールとして有用だ、という立場から出発した岸田唯幻論を戦後日本に応用すればこうなるのは理解できるのだが、その解決法が「歴史教科書」になったり「靖国8.15参拝」になるのはちょっと違うと思うのだ。つまり、相手が神経症的になっているならば、さらに真っ向から対決するような行為は相手の神経症症状をわるくするだけだからだ。「治療」についてもう一工夫欲しいところである。
日本人必見!日本人の「卑屈」には理屈があった。 
(2005-02-28)
中国、韓国、北朝鮮と、あいも変わらぬ土下座腰抜け外交。米国一辺倒で、ブッシュがプッシュしたイラク派遣(派兵)への盲従etc. 「全くいい加減にしろ!」と堪忍袋が切れ掛かったあなた、これは必見!です。日本人の「卑屈」には理屈があった。あぁ、早く「独立」したい!
日本政治論のメタ理論 
(2003-11-03)
非常に充実した対談だと思います。
現代日本の神経症症状は、アメリカの属国であることを認めようとしない「自己欺瞞」に発するという主張は多いに頷ける。しかし、日本の病はそれだけではない。本書は、この日本の病について、「内的自己」「外的自己」「自己欺瞞」といった概念装置を駆使しつつ、岸田、小滝が日本の歴史や戦後政治の諸問題をたたき台にして、大変な博識で縦横に論じきったものである。そして、その議論のどれもが、日本政治のメタ理論的なものであるため、現実を根本に立って理解しようとする人には参考となること必定だ。
日本には日本独自の政治的・歴史的コンテクストが厳然として存在する。それを知れば、日本人として考えるべき諸問題について、まともな思考なり議論なりがもっ!と可能になるはず!なのだ。
本書は、岸田の「唯幻論」が実らせた、豊穣なる果実といえるだろう。