紫電改の六機―若き撃墜王と列機の生涯 (光人社NF文庫)
碇 義朗 光人社
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価格:¥ 880
発売日:2004-09 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
ひたむきさに心打たれる。 
(2006-03-10)
「昭和20年7月24日の戦闘で未帰還となった紫電改6機のうち、1機が昭和53年に引き揚げられた。」この出来事を元にして、6機に乗っていた6名の短いが凝縮された人生の記述を中心に構成されるノンフィクションです。子供の頃に読み、大きな衝撃を受けたものですが、彼らが戦死した年齢より年を取った今改めて読み返すと、彼らが国や家族を愛し、そしてそれらのために死んでいったその「必死さ」にとても心を打たれます。在りし日の写真も少ないながら掲載されていて、その顔を見ていると心が痛みます。彼らのようなひたむきな心を持った方々が今の日本を作ったと言われると我々戦後生まれは反発してしまいがちですが、あながちウソではない、そんな思いですね。
ただ、この出版社、誤字脱字がかなり目につきます。せっかくの内容の良さがそこでちょっとマイナスになっちゃうかな。なので星4つ。
感動に打ち震えました。 
(2005-04-12)
本土防空を任務とする紫電改部隊として名高い、第三四三海軍航空隊の伝記です。終戦間際の昭和20年7月24日、敵機約200機を邀撃した戦いで、同航空隊は勝利を勝ち得たが、戦闘七○一飛行隊長の鴛淵孝大尉(戦死後少佐)や、空の宮本武蔵の異名を持つ一騎当千の搭乗員、武藤金義少尉(戦死後中尉)など、六機が未帰還となった。武藤金義少尉を軸に、この激烈なる戦いで未帰還となるまでの、六名の歩んだ人生や人となりが記されており、実に興味深い内容であった。
この本を書き上げるのには、おそらく膨大な資料を参照し、大勢の方にインタビューしたことは想像に難くない。各個人の人格、技量、戦闘記録など、細部に渡って記述されており、読者を唸らせる。また文章も初心者にも読みやすく、読む者に感動を与えるものでした。文才のない私にとっては、真に素晴らしいの一言に尽きます。内容は詳細を極め、伝記の域を超えて戦闘記録資料としても貴重である。
武藤少尉はこの六名の中で唯一の妻帯者である。奥様へ宛てた手紙も多数紹介されているが、その優しい心根が伝わり、涙せずにはいられない。