“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)
竹岡 美穂 エンターブレイン
グループ:Book /ランキング:630
価格:¥ 630
発売日:2008-04-28 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
直球勝負の最終エピソード開始 
(2008-11-23)
最初から本筋です。これまで周囲の事にちょっかい出して進まなかった作品ですが、これは直球勝負です。主人公の心の葛藤がとても気になりますが、タイトル通り上巻であり感極まった状態で次巻へ続くとなってしまいます。2巻に渡る長編ですが脱線無しのため頭の中は話の整理が大変です。なのでここで一呼吸して後半に備えたいと思います。
「お母さんの、ごはんが食べたい…。」 
(2008-09-07)
今回はついに、遠子先輩のお母さんと、お父さんについて書いてあります。
遠子先輩の過去は切ないです…。風邪で倒れたとき、お見舞いに来てくれた心葉くんに、遠子先輩が言う言葉も…。
それから、ななせが亡くなった親友の事を思い出す場面で、「一緒にチョコを食べてくれたの…」という所があります。
亡くなったキャラが、思い出として、何度か出てくるのも良いと思いました。前回の「月花を孕く水妖」も蛍について書いていましたよね。小説の中で死んだキャラは、そのまま出てこなくなる事が多いけれど、ちゃんとこの小説の登場人物たちは、彼らを思い出しています。胸にくすぶる痛みと、たいせつな思い出と共に…。しっかりとキャラクター達の心を描き出しているのが伝わります。
今回は「上・下」で繋がっているので、上を読んだら気になってすぐに下が読みたくなると思いますので、2つとも揃えてから読むのがいいと思います!とても引き込まれる展開でした。
「ロマンシェ」は一体誰なのでしょう。 
(2008-05-31)
文学少女シリーズ、ついに最終巻(上)です。
相変わらずの美しい文章で語られる美しい物語、美しい描写のあまりにネタになっている古典作品を読みたくなってしまう一冊です。
さて、何よりも衝撃的だったのは本屋さんで本を見たときでした。
オビに書かれた文字。「天野遠子は、消えてしまう」
毎巻事件を解決してきた文学少女。
しかし今回事件の渦中にあるのは文学少女の両親と、育ての母である叶子さんです。
文学少女はこの殺人事件(?)を解決できるのでしょうか。
そして、透子先輩は消えてしまうのでしょうか。
心葉くんは再び小説を書くのでしょうか。
タイトルにある「ロマンシェ」とは、結衣さんのことなのでしょうか、叶子さんのことなのでしょうか、それとも――心葉くんのことなのでしょうか。
いずれにせよ、下巻が楽しみでなりません。
相変わらず綺麗な世界 
(2008-05-21)
作者の野村さんが書く文章は、本当に美しいですね。私は文学少女を呼んでから、古典と呼ばれる作品を読んでしまいました。それ程に文章に力のある作家さんだと思います。
さて、その文体に負けない世界観の美しさも兼ね備えた文学少女シリーズも、佳境というか、最後に向けてのラストスパートに入っています。今巻では、文学少女こと天野遠子の過去から続く暗部を、ジッドの狭き門を用いて表現されています。
遠子先輩が、何故小説を書いて欲しいと願うのか。本当の理由は何処に用意され、原初にあるモノとは……今回も見逃せないストーリー展開に、目が離せません。
人が持つ暗部。
上手に隠されている仮面の下には何が潜み、そしてそんな人達がどんな行動を取るのか――この作品は人間の持つ表面上の表情を、仮面を、これでもかと言う位に剥がして白日の下に晒す点が、怖いモノ見たさに似た魅力となっていると思います。
ましてや、今回は遠子先輩ですからね……注目せざるを得ません。
上下巻に別れているのですが、本当に下巻が待ち遠しい。
いよいよ最終巻ですが..... 
(2008-05-04)
いよいよ最終巻です。今回は上下巻ものでの発行です。感想としては遠子先輩と流人は身勝手すぎる。これまでのキャラとは全く違うわがままで自分たちの都合だけを心葉に押しつけるという身勝手な行動が心葉を苦しめているのを理解するべきなのではないのだろうか。下巻ではしっかりとした理由を語って欲しい。