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楊家将〈上〉 (PHP文庫) (PHP文庫)
北方 謙三
PHP研究所

グループ:Book /ランキング:9220
価格:¥ 680
発売日:2006-07-04 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
楊家  (2008-10-06)
北方三国志を読破し衝撃を受けたので次は水滸伝を…と思った時に,水滸伝より少し昔の話で楊家将というものがあると聞き,本作を購入。買って間違いありませんでした。三国志と違い本作の知識は全くなく,登場人物なんて一人も知らなかったので心配でしたが,そんなこと関係ありませんでした。本当に面白い。非常に読みやすく感動します。特に戦争のシーンはハラハラドキドキ…まるで自分が戦場にいるかのような錯覚に陥ります。それくらい素晴らしい描写で執筆されてます。上下巻ありますがすぐに読破しました。本当最高でした。北方ファンはもちろん,歴史に興味ある方や何か文庫読みたいけど何読もうか…と悩んでる方は是非手に取って読んでみてください!

心に染み入る漢たちの生き様  (2008-08-08)
 水滸伝、陽令伝など中国の宗王朝の前後の北方氏の小説は抜群に面白い。ぐいぐい引っ張っぱって一気に読ませる文書力は私の好きな大沢在昌氏と双璧だとおもいます。
 陽家という北漢の軍閥の一族が家の存続と誇りをかけて宗と遼と間で立ち回る様は痛快であると同時に私たちに深い感動を与えてくれます。無敵の陽業が宗の思惑に振り回されながらも、家族と家の存続をかけてさまざまな敵を打ち倒し、困難を克服してゆきますが、最後には壮絶な結末が・・・・。
 北方氏の描き出す人間は善悪という軸ではなく、すべてが自らの存在をかけてぎりぎりのところで生きていることが私たちを夢中にする理由でしょうか?

「男はこう生きねば!」と雄々しい気持ちにさせられる小説  (2008-05-03)
日本では全く知られていない「楊家将」だが、中国では「三国志」「水滸伝」と並び民衆から絶大な人気を博している物語。ただ原典(楊家将演義)の出来がイマイチなため、中国では文学というより京劇の人気演目と位置づけられている。
さてこの“北方版”楊家将。宋の軍人として戦いに散った楊業一族を主役に据えた以外はほぼ原典から逸脱、その点では張飛を妻帯させるなどした北方版「三国志」同様、掟破りの北方ワールドが炸裂している。という訳で、本作を読んだだけで中国人と「楊家将」を論じたりすると、話が噛み合わないから要注意。
絶対的に頼れる武将の父親と個性豊かな七人の息子、一族を取り巻く一癖も二癖もある武官・文官、さらには敵国の武将に至るまで全てのキャラがしっかりと立っており、「そうだ、男はこう生きねば」と雄々しい気持ちにさせられてしまう小説だ。

人間ドラマとしても楽しめます。  (2008-02-28)
楊家の武将(楊業とその息子達)の戦いが描かれた物語。

読み始めるとすぐに夢中になり、あっという間に
読み終わってしまいました。

戦闘シーンの臨場感ももちろんですが、
楊業とその息子七人だけでなく登場人物それぞれに
個性があり、人間ドラマとしても楽しめます。

本書の途中から強力な敵将(ライバル)が登場し、
ますます面白くなってきます。

下巻ではどういう戦いになるのか?など、
上巻を読むと、急いで下巻を読みたくなるのは必至です。



報われない軍人だが、誇りに殉ずる姿に感動  (2008-01-03)
「水滸伝」の時代から百年くらい昔。
 再び中国が群雄割拠の時代になっていた時代の終わり頃、中国には、北の巨大国家・遼、中原を支配する宋、そしてその間に挟まれた北漢の三つの国がありました。この中で一番小さく、二大国に挟まれていたのが北漢で、その中で国の独立を守るために最強の軍隊を養っていたのが将軍の楊業ひきいる楊家軍でした。
 楊家軍は父である楊業を筆頭に七人の息子たちがそれぞれ一軍を率いる武将となり、圧倒的な戦闘力を誇り、その強さは全土を見渡しても匹敵するものがないとまで言われていました。しかし、力のありすぎる事が北漢の宮廷の反発と猜疑心を生み、いつも戦闘では厳しいところにまわされ、平時の扱いもいいものではありませんでした。いつか力を帝に向けるのではないかという恐れからの扱いでした。しかし、それでも楊業は一武人として軍人は戦をするだけで政治に口を挟まないことをよしとして命じられた戦いだけをもくもくとこなしていました。
 その彼らに転機をもたらしたのは、宋の帝の親征でした。国防のために、圧倒的に少ない陣容で彼らに正面からぶつかりながら補給が受けられず援軍もこない楊家軍。ここに目をつけた宋の帝がからめ手でせめてきます。これに乗ってしまった北漢の帝はついに自らの切り札である楊業の首を取ることを決意、罠で楊業を追い込みます。ことここにいたって、楊家軍は北漢に残ることを断念。宋に帰順します。これにより戦況は一転。北漢は宋に滅亡させられます。
 しかし、これは宋と遼の激しい戦いの始まりに過ぎなかったのです。。
 ということで、楊業とその息子達の激しい戦いを描いた楊家将。
 これ、中国では三国志や水滸伝と並んで、「水戸黄門」くらい誰でも知っている英雄物語らしいのですが、自分にとっては初めて知る物語でした。一族全員が武将として達人の域で個人戦や用兵戦までやってしまうという無茶苦茶さ。でも、それがある程度史実だというからさすがに中国は広いというしかありません。その彼らが、外様としてついた宋の文官や武官の対立に巻き込まれながらも、今度は遼との戦闘で前面に立つのですから、さらに激しい戦いにならないわけはありません。あとは読んでのお楽しみですが、とにかく熱い物語です。



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