カスタマーレビュー
おすすめ度:
仏教徒からみると…… 
(2008-01-26)
孟子の教えというよりも、安岡先生の教えを知る本だと思います。孟子そのものを知ろうとして購入した人には物足りないかも。けれども、得られるものは大きいと思います。
そもれと、仏教を誤解されていると思います。仏教は決して虚無主義ではありません。縁起や空は一見、虚無主義のように思われがちですが、全く逆です。仏教の智恵は生命力に溢れた生の喜びの教えです。
古典からの学びに心躍る 
(2007-02-07)
四書五経の中の四書の一つにあたる「孟子」
本書は「孟子」を安岡正篤先生が独自の視点により解説された白眉の書である
最近なかなか古典と呼べるものを敬遠しがちであったが、ふと久々に手を取った本書は改めて胸襟を正してもらったように感じた次第である
”敬”と”恥”というたった二つの語の中に人間の本質が内包されている
近時の自らを振り返ると甚だこの本質を掴めていない言動を発していたと反省を重ねるばかりであった
”兼愛交利”
公利と他利で交々に利する、互いに利益を交換すること
もらうのではなく、まず与えること
言論が強すぎる現代にあって、言行一致を心がけること
浅はか、軽薄になりがちな自分を見つめ直すのに本書はお薦めの一冊である
古典は静謐であることを思い出させてくれると同時に、いつも人間としての本質を掻き立て心躍らせてくれる
まず一読して頂きたい!
尽心章句に・・・感激した・・・ 
(2006-04-18)
本書が刊行されたのは、昭和35年であり、今から40年以上も前という事
である。昭和30年代といえば、日本は戦後処理と高度経済成長の真っ只
中にあった。著者は全国師友協会を設立し、成長著しい日本社会のリー
ダに、真のリーダにあるべき姿を訴えている。戦後の混乱した日本が進
みつつある方向に東洋思想の「孟子」の教えを添えて、(少し暴走気味な
部分もありますが・・)、独特な視点から提言がなされている。
特に、3章に取り上げられている「尽心章句」で、私自身は通勤電車の中
で、何回も繰り返し読み返した。著者の「活学」とは歴史を越えた先人
の教えは不変であり、ものが豊かになった現代においては意識の外に忘
れ去られた重要なことがぼんやりと意識的に感じる事ができる。観察の
「察」という文字の生い立ちを初めて知った時、なんとも表現ができぬ
エネルギーが湧いたことは、本当に忘れられない。
40年という年月を感じることなく、「活学」を実感できる一冊である。