中国人の宗教・道教とは何か (PHP新書)
松本 浩一 PHP研究所
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価格:¥ 777
発売日:2006-11-16 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
入門書とはかくあるべしという見本のような逸品 
(2007-12-02)
本書は、従来必ずしもその全体像が明らかではなかった道教について、仙人観、呪術儀礼と道教の歴史を中心に概説したものです。
非常にわかりやすい日本語で書かれ、また図版や著者自身が現地調査した際の成果も随所に盛り込まれてい、理解を助けてくれます。新書という頁数に極めて制限のある形式で、ここまでしっかりと纏めて一つの宗教を論じた著者の力量には驚かされます。もちろん、論じられなかった部分、不十分な部分は、専門家の目からすればあるかも知れませんが、全体として極めて完成度が高く、道教を知りたいと思われる方に広くお勧めできるものです。
巻末には更に学びたい人のための参考文献案内も付されています。その中で、著者は窪徳忠氏の書籍を筆頭に勧めておられますが、私としてはむしろ本書をまず読むことをお勧めします。本当に、完成度の高いものだと思います。
知られざる道教を説き明かす 
(2006-12-06)
おぼろげなイメージしか持っていない「道教」なるものを、凡俗なる私にも分かり易く説いてくれている。
「俗」は「谷」の「人」、「仙」は「山」の「人」である。「谷の人」は、広い視野を失って、日々の仕事に振り回されている人。「山の人」は、世間のしがらみを超越して、何ものにもとらわれることがない。仙人になることを目指して山に庵を構え、あるいは「道観」という施設で修業を励む人が「道士」と呼ばれる人たちである。その道士は人に祟りをなす妖怪や悪鬼を退け鎮める、その教えが「道教」と呼ばれる漢民族の民俗宗教である。日本で言えば「神道」にあたる。
本書は、道教の源流から成立、興隆、変容に至る歴史を概説するとともに、呪術儀礼を中心にきめ細かく詳述している。著者の誠実さは他書の「文献案内」を巻末に記して推薦していることである。窪徳忠「道教百話」は読み易いエピソードで構成され、明快に基礎的知識が得られると言う。