カスタマーレビュー
おすすめ度:
タイトルと内容がちぐはぐ 
(2008-10-23)
1998年の金融危機後に書かれていますが、当時のパニックと、2008年現在の危機と、問題の根っこは同じだと改めて感じさせられました。その意味では内容は古くなっていません。金融の原点に立ち戻り、一般的な消費者や企業財務の担当者にとって、リスクヘッジ、オプション取引等は何を意味するのかを、できる限り平易に解説していきます。
残念なのは、金融工学の複雑怪奇さを暴きたてることと、オプション取引等の基本を解説することと、二つのベクトルがうまく連動しておらず、誰に向けてどういう目的で書いているのか、読者の顔が少し見えにくくなってしまっていること。結果として主題がつかみにくくなってしまっています。タイトルと内容がちぐはぐです。
ある程度金融工学の基礎知識がある人が、半歩くらい進むために、いったん金融工学の原点に立ち戻って、さまざまな金融商品(特に通貨オプション)の存在意義や使いかたを整理するためには、それなりに役に立つのではないでしょうか。そうでない人にはあまり必要なし。
巷の金儲けハウツー本と比較して清々しい 
(2007-07-02)
冒頭で「経済学は資産運用などで設けることが出来ないことを示す学問」と言い切っているところが、巷の金儲けハウツー本と比較して清々しい。これだけで読んでみようと言う気を起こさせる。
基本的なポートフォリオ理論についての説明が丁寧で、組み合わせによるリスクヘッジの考え方がよく分かる。またデリバディブの3タイプ「先物」「スワップ」「オプション」の説明も分かりやすい。個人的には株価変動を一般解として方程式で解を見いだそうとする経済学(金融工学)は無茶な気がしていた。天気予報のような物理現象の膨大な積み重ねに比べて、不特定多数の人為的な操作が含まれるからだ。実際に文中でも触れられるように、著者を始め、ノーベル賞級の学者を擁した投資会社であっても常勝とはいかず、安易な儲け話がないことが分かり、さもありなんと思った。
巻末に練習問題があるのも嬉しい。これを解いてみれば、文章として読んだその場で内容を理解出来ることと、解説されている意味が頭に入っていることの違いがよく分かる。(私はよく分かっておらず、補習、再読しました)
本書はオプションを組み併せたセット商品の危険性を警告するところで終わるが、続きは同著者の「金融広告を読め」に詳しい。こちらの方が実践的でよく分かり、確定拠出年金の対応に悩む一般人向けだと思われる。
真摯な人柄がでている 
(2004-04-11)
ブラック・ショールズ式(というかオプション価格計算)を紙と鉛筆と四則演算のレベルから解析・解説しようという本。ひとつひとつステップを踏んで今ある金融商品やそれを算出するコンピュータの役割を焦ることなくしっかりと説明していこうというスタンスには真摯な筆者の人柄が出ていて大変に好感が持てた。金融機関の内側にいて今の金融商品を見つめてみても、このようにしっかりと商品内容を把握し、式を理解し、市場を理解して話をしているかと自問すれば、それはやはり『否』と言わざるをえないだろう。それらが複雑であればあるほどひとつひとつ読み解き解釈した上で話をしなくてはならないとこういう本を読むと思う。多くの金融マンは文系学部卒であるが故に、このように紙と鉛筆と四則演算から教えられる本は貴重だと思える。このスタンスで最新のデリバティブ理論を読み解き続けてもらいたいと思う。
円高の時代に書かれた本 
(2003-06-19)
105円の時代の本だ。外貨預金はやってはいけないと、書いてあるが、このときドルを買った人は、みんなボロ儲けした。
学者にギャンブルは向かないと言う、好例だ。
原則 
(2002-11-01)
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