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地球温暖化は止まらない
山形 浩生
守岡 桜
東洋経済新報社

グループ:Book /ランキング:31561
価格:¥ 2,520
発売日:2008-02-29 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
ロンボルグの方がおすすめ  (2008-09-15)
論旨:温暖化は地球の大きなサイクルの中で起こっている、現代人が経験しているような気温変化は(人類誕生後も)過去何度も何度もあった、人類は今回の比較的マイルドな変化にも対応できる、というもの。

論旨はOK。賛成。しかし、語り口はねばっこくていやな感じ。こんな物騒な記述もある。

<では、低地の島々についてはどうだろうか? ツバル国民は一万一千人しかいないのだから、移住は大した手間ではない---とはいえ移住が必要になったら残念ではあるが。でもツバル国民のほうがむしろそれを望むかもしれない。> (p.122)

ってこんな簡単に移住ができるならパレスチナ問題なんて起こってないぜ。特に最後の一文が気分悪いね。望まないでしょ。ヒトラーかスターリンのような発想ですな。

ということで、こういう軽薄な箇所を削って出して欲しかった一冊。

* 実際には、本書でも他の本でも言われているが、今後一世紀の海面上昇は極めて限定的で、15センチメートル程度と予測されている(アル・ゴアは数メートルの上昇をいろいろかき集めて「調達」しているが、かなり蓋然性は低い)。ツバルでも、100年くらいは、護岸とかの非気候的方策で対応が可能。

主流温暖化論者からの反論を待ちたい  (2008-03-31)
昨今姦しい地球温暖化論への、気象学者による痛烈な反論。

趣旨は、近年観察されている温暖化は人為的な二酸化炭素排出によるものではなく、
自然の気候変動周期によるものである、ということ。
そのことを得られる限りの証拠を挙げて、徹底的に論証しています。ここは、温暖化
論争の政治的局面を超えて、学問の推論というものを見せつけられるようで、非常に
エキサイティング。その論証の経緯で、人為的な二酸化炭素排出による温暖化論へ
の、学術的レベルの反論にとどまらぬ、痛烈な批判を展開しています。

温暖化によるメリット(農業生産とか増えるかもよ、など)も証拠を踏まえて提示し、
人為的に如何ともし難い温暖化をなんとか抑止・防止しようとする方向でリソースを
使ってしまうような方策への重大な疑義を提示しています。

温暖化しているという観測の科学的根拠に疑問を持つ立場の人にも、それでもなんで
も温暖化自体は(人為的な理由によるのであれなんであれ)してるっぽいッスよ、という
ことで、新たらしい観点からの証拠を調べられるので重要な一冊かと。
それでもなんでも、やっぱ温暖化はなんとかしないとヤベェんじゃねぇの?という立場
の人にとっても、あり得べき学術的論争とは如何なるものかを目の当たりにする意味
でも、読んで損はないと思われる一冊です。

最後に、やっぱシミュレーションは、その結果を実際の観測結果と照らし合わせること
によって、当のシミュレーションの前提となった変数や変数相互の関連性を検証し、そ
の検証の結果としてより実態に近いであろう仮定を導くための、そのプロセスのひとつ
の構成要素ないしはひとつのツールなのであって、扱える情報量や計算速度がどんど
ん向上することが望ましいことは間違いないにしても、あくまでシミュレーションの結果
をそのまま正しい予測と考えてしまうのは、でっけぇ誤謬なのでありますな。


地球温暖化「自然説」の代表的著作  (2008-03-18)
この本は、幅広い領域を丁寧に調べてあります。
巻末の参考資料も充実しています。
優れた「地球温暖化についての辞典」になっています。
また内容も、「エネルギー問題と人類の関係」まで及んでいます。
主張は違いますが、同じ翻訳者の『環境危機をあおってはいけない』ロンボルグ・著(文藝春秋)
と併読すると、マスコミの偏った報道と違う情報を得ることができます。

マスメディアが絶対に言わない事実  (2008-03-18)
自然界のメカニズムは、現代の科学をもってしても、まだまだ未知なことに溢れている。
わたしたちは、例えば「雲」ひとつとってみても、それがどのような因子によって変化し、結果どのような影響を導き出すのか、ほとんど分かっていない。
だから、いくらコンピュータが高性能化しても、それはどこまでも予測値の域を出ない。だから、50年後100年後の気温のシミュレーションも、精度という観点からみると絶望的ですらある。それは科学者であれば、温暖化危機説の人も懐疑派の人も同じである。
シミュレーションはあくまでも参考のひとつであり、だからこそ、世界で観測されているさまざまな現象を、ひとつひとつ正確に解析していく必要がある。
本書は、地球温暖化危機説を支えるさまざまな要素を、マスメディアが報じない事実を多数含みながら、丁寧に検証していく。
環境憂慮の言説は、ときとしてヒステリックであり、非科学的である。
地球温暖化というテーマを、もう一度「科学」というスタートラインに戻って考えることは、無駄な努力ではない。
本書は、その一助となるに違いない。
場合によっては、年間1兆円もの温暖化対策予算を、医療や福祉に移行した方が良いかもしれないのだ。

微妙なライン  (2008-03-14)
 本書で著者達のグループは、地球温暖化は地球の1500年周期の流れの一つで心配することはないといっている。またその裏づけと、温暖化は大変だというグループの矛盾点を指摘して一冊に仕上げている。
 私は本書には否定的な立場を取りたい。なぜなら、デング熱は北上をし続けて、台湾まで進入しているし、スーパーコンピューター、地球シミュレーターがかなり正確な近未来予想を出しているからである。もちろんこれも一つの考え方だと思うが・・・。
 世の中が以前と比べて住み辛くなってきているのは、無軌道な開発の産物である。だから、今こそ修正の時期ではないだろうか?そういった意味での温暖化対策は人類の一つの行程であるので歓迎すべきものであると思う。本書等により、その人類の努力に水を注されたくはない。



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