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プロフェッショナル・サービス・ファーム―知識創造企業のマネジメント
David H. Maister
高橋 俊介
博報堂マイスター研究会
東洋経済新報社

グループ:Book /ランキング:77659
価格:¥ 4,410
発売日:2002-02 /通常24時間以内に発送

レビュー(Amazon.co.jp)
   本書は、国際的なコンサルティング・ファームのコンサルタントとして著名な著者が1980年代から1990年代にかけてさまざまな媒体に寄稿した論文を再編集し、1冊の本としてまとめた『Managing the Professional Service Firm』の邦訳である。

   この本には、著者の過去10年間のコンサルティング経験から生まれたプロフェッショナル・サービス・ファームに関する運営のノウハウが詰まっている。日本においては、医者や弁護士、会計士、経営コンサルタントなどごく限られた業種においてのみプロフェッショナル・サービスという概念は存在しているが、アメリカでは古くから大規模弁護士事務所や経営コンサルティング・ファームが存在し、その範囲は、会計事務所、アクチュアリー、建築家、コンサルタント、エグゼクティブ・サーチファーム、人材紹介業、法律家、PRファーム、広告会社、エンジニアリング、資産運用機関、投資銀行、不動産業などと多岐にわたっている。

   著者は、そのようなファームの経営を確かなものとするためには、2つの資産管理(スキル・才能・知識・能力の在庫、クライアントとの関係・クライアントの評価における強み)を賢く管理することが必要だと主張する。そしてそれを実現するための詳細な資産管理アプローチ手法やマネージメントプロセス等も紹介されている。特にプロフェッショナル・サービス提供型組織への改革に興味のある人にはおすすめしたい本だ。(増渕正明)

カスタマーレビュー
おすすめ度:
一見華やかな商売?の経済モデルを勉強できました  (2002-09-22)
 「コンサルタント」といった言葉がかもし出す一種特権的で華やかなイメージの裏で、実際にどういったオペレーションがなされているかをいままで正確には知りませんでした。一方、そういった肩書きの方々と仕事をする機会は増えてきています。

 仕事をするプロジェクトを編成する際に、外部から参加していただくメンバーの能力的な部分は仕事の実績や成果物でそれなりに判断はでき、さらに実際に共同作業をすることで評価もできますが、基本的なモチベーションまで踏み込んで考えることはできませんでした。

 特定企業の社員としての私にとって同僚の考え方・モチベーションはそれなりに理解でき、他の企業の方でも類似の業種・職種であれば一定の範囲で想像できてるつもりでしたが、プロフェッショナルル・サービス系の方々については十分な理解ができていなかったと思います。

 この本を読み進める中で、「なぜ、あの仕事をしてもらうあの人は、値段がXXで、上司も含めたああいった体制での提案をしてくるのか。その仕事の成否は、あの人のキャリアにとってどういった影響をもつのか。」をいうことをいくつか考えて見ました。Win-Winの関係で仕事をするためにはこういった知識は役にたつと思います。ついつい、自分の立場(経済モデル、モチベーション・・)がすべての関係者にとっても当然同じであるかのように錯覚してやりとりをしてしまっている自分に気づく機会をあたえてくれました。


求めるものが何かによるかな  (2002-09-18)
自身プロフェッショナルファームで働く身としては、ファームの運営方法等がわかりやすく書かれているという意味で面白かった(とくに、パートナーの報酬の決まり方など興味深い)。

しかしながら、この本の内容はあくまでプロフェッショナルファームが如何にして運営されているかという、ファームの経営の視点から書かれているので、プロフェッショナルファームで生き残るためのtipsとか、もうちょっとやわらかい内容を求めている向きにはマッチしない内容かもしれません。ボリュームもあるのでぜんぶ読むのは結構大変です。


プロフェッショナルファームにとって極めて示唆的  (2002-05-17)
プロフェッショナルファームのマネジメントについてこれほど内容豊富な本は、ほかにあまり見当たらない。一般的な事業会社にとっては直接参考にならない内容も多いが、様々な具体的洞察や知恵に溢れていて、読むだけでも興味深い。

日本語訳は拙く、誤訳もあって読みづらい(明らかに英語の意味がわからない人が翻訳している部分もある)。英語の原著を購入して読んだところ、意味不明だった部分が明快に書かれていることに感激した。英語での読書が苦にならない人には、原著をお薦めする。


すばらしい!  (2002-05-03)
なんとなく読み始めた本なのですが、冒頭の部分で「プロフェッショナルサービスファーム」のROEが論じられており、その大胆な発想にびっくりして、最後まで読みきってしまいました。

この本はプロフェッショナルな「サービス」(医者、弁護士、広告マン、コンサルタント・・・)をその職業とする人すべてにとって玉のような言葉と方法論がちりばめられています。

もちろん、著者がアメリカのビジネススタイルを念頭において記述されているため、日本のビジネスに合わせるためには、我々は頭を切り替える必要があります。しかし、基本的な部分で「サービス」を独立したビジネスとしてとらえるフレームワークについては、十分応用可能なコンセプトが提示されています。

少なくとも、「サービス」というビジネスを(マネジメントの面から)これだけ分析し、戦略・戦術面について詳細・体系的に言及されているものは、日本語になっているものでは、いままで見たことがありません。

上記のような職業にかかわる方は、一読の価値があると思います。


読む価値のある退屈な本  (2002-02-21)
読み続けようとする意思を持つことに、困難を感じることもある本だった。いかにファーム内の階層制度を保っていくかということに興味はないし、また、全体のバランスから言うと瑣末に過ぎるとも思われるお金の話がたびたび出てくるからだ。

また、本書の中で使われるカタカナ語の説明が、やけに後ろの方になってから出てきたりする、構成上の問題もあるように思われる。

しかし、顧客に対していかに「プロフェッショナル・サービス」を提示していくかという意味で、本書は非常に良くできた本だと言えよう。

IT 業界に属する多くの企業は、バブルの上滑りに夢中で「プロフェッショナル」であることをやめてしまった。しかしバブルがはじけた現在、「プロフェッショナル・サービス」を意識していこうとする動きも見られる。このような状況の中、本書は多くの人の参考になると思われる。




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