カスタマーレビュー
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復讐に燃える父親は最高の俗物、娘はおっとりのお嬢様 
(2007-11-05)
身分の高い人間が魔女について魔法を身につけるという話はあまりないと思う。普通は王にはなれない立場の人間が力を手に入れるために魔法を身につけて、世界を制覇しようとするような外に向かっていく物語が多い。この作品でも、流された身の王が復権と復讐のために魔法を身につけるのだが、復讐の仕方がなんかせこい。孤島に誘い込んでゆっくりといたぶるというのは大人げないとも言える。しかもシェイクスピア作品の例に漏れず言動は罵詈雑言、極めて俗物なのである。それを取り巻く魔法遣いの弟子や仇敵達も良い勝負の下品さが全開で、復讐譚の人情話の思い入れがなかなか湧いてこない。
芝居を見物していたのは庶民達だったのか、支配者階級もいたのか分からないが、どちらの立場で見ても爆笑であったことは想像に難くない。しかも物見高い見物人をも「乞食には施さないが、死んだインディアンの見物には金を払う奴ら」と揶揄してしまうところは人気劇作家であったシェイクスピアの真骨頂と言えるのではないだろうか。
シェイクスピア単独執筆最終作品 
(2007-03-17)
訳者の松岡さんも書いている通り、この作品の主人公プロスペローはシェイクスピア自身であると考えられます。
プロスペローはこの話の中で様々な魔法を使い、復讐を果たします。そして復讐ができたとき、彼は魔法を捨てます。
シェイクスピアはこの作品で執筆活動を終えたのであり、プロスペロー=シェイクスピアであると考えられて不思議ではありません。
この作品は、歴史上屈指の劇作家であるシェイクスピア流の引退方法であるといえます。
そのような視点で読めば一度読んだことがあってもまた違って読めるのではないでしょうか?
文学に革命を起こした彼の最終作品を楽しんでください。
訳者は色々な意見を出しているので、訳者はプロスペロー=シェイクスピアと断言しているのではないのでその点はご了承ください。
詳しくは文末の訳者あとがきを参照してください。
また、この作品の後も、シェイクスピアは協同で作品を出しているので完全な最終作品ではありません。
(*'゚д゚)☞ オススメσ(・∀・) 
(2006-05-06)
ピアノをやってる人は必ず弾くベートーベンの『テンペスト』の曲のモデルとなった話です。
これを読んでイメージをわかせ、ピアノのコンサートで良い成績を頂く事ができました。今年のコンクールの課題曲にもなっているので是非是非読んでみるべし!!
もちろんとてもいい話なのでピアノをやっている方だけではなく、やっていないかたまでお楽しみいただけると思います。そしてこの本を読んで興味のわいた方はピアノ曲の方も聴いてみてください!!!!!本当にオススメできます。
シェークスピアの最高傑作? 
(2002-11-14)
シェークスピア単独で書いた最後の作品、そしてもっとも謎めいた。
『テンペスト』は、さまざまな解読を生み、さまざまな謎を生んできた嵐のような作品です。
でも、脅えることはない。松岡和子さんの明快な翻訳は、最後までテンポを落とすことなく、あなたを大団円へとつれていってくれるでしょう。失われた世界は、最後にはきっと恢復されるはず、そんな願いがあるいはシェークスピアの祈願だったのかもしれません。冬の厳しい寒さのなかの一筋の陽光のような、謎めいた「嵐」をどうぞあなたの本棚に!