カスタマーレビュー
おすすめ度:
独学で文法を学び始める人におススメ 
(2008-12-12)
スペイン語の知識ゼロの人が初級文法を一通り押さえるのに適した本である。
「ゼロから始める」シリーズは他の言語でも出版されているが、「ゼロから話せる」シリーズと対になっている。
「〜話せる」シリーズはいわゆる「会話編」だが、本書の「〜始める」の方は「文法編」で、
文字や句点記号の紹介から始まり、基本例文を通して文法項目を学んでいく作りになっている。
購入の前に、まずこの役割分担があることを了解しておく必要がある。
本書では「難しいことはやらない」という方針が立てられているようで、
ある程度知識のある人が参照用に使うには物足りないように思える。
練習問題も付いているが、しっかり身につけるためには本書だけでは少々演習不足である。
本書の特徴は、随所に赤ペンで手書きメモ的な解説が加えられていることである。
珍しいスタイルなので馴染めない人もいるかもしれないが、どの箇所もスペイン語を学ぶ上でのポイントで、
落とし穴になりそうなところやそのままでは理解に時間がかかるかもしれない部分を的確にカバーしている印象を受けた。
良書ではあるが、学校でスペイン語を習っている人にはあまり必要のない本でもある。
学校で採用される初級テキストには10文前後の読み物も付いていることが普通だが、
本書は文法項目の解説にページを割いているためか、読み物はない。
学校指定テキストには載っていない解説も書かれてはいるものの、
それらは先生が口頭で説明してくれるのが通常である。
また、動詞の活用を始めとして、マメに暗記する事項とその分量については本書でも学校テキストでも同じである。
したがって、学校で習っている人であれば、特に本書を必要とする状況にはならないのではないかと思われる。
一方、独学で始める人にとっては本書のように超基本的なことから言葉で説明してくれている本はありがたいので、
文字通り知識ゼロからスタートする際に利用するとよい本である。
読み物がなく、ひたすら文法項目を解説しているので飽きやすいかもしれない。
ある程度計画や目標を設定してから始めるとよさそうだ。
「わたし怒ってます」 
(2006-04-30)
帯に「中身が違う!」と書かれているとおり、まさに中身が違う! これだけいい加減に書かれた語学書はお目に掛かったことがないし、どの言語に関してであれこのような体験はこれっきりにしたい。著者は某短大の学長まで務めた(ご存命であれば)相当に年齢の高い方であるが、経験に寄り掛かって3日で仕上げた書き殴り本としか言いようがない。
三修社と言えば手堅く語学本を出している出版社のイメージが強く、ブランドに惹かれて購入してしまったが、良識を疑わせる結果になってしまった。渡された原稿を読んで編集者も絶句したのでは。高名な方ゆえ、ボツにすることもできず・・・ 総じて、まだ書き飛ばしていない若手女性の手になる語学書のほうが、ガンバリの跡が見えるものだ。
手書きの赤字で注を加える趣味の悪さは好みの問題なので問わないとしても、説明は粗雑でわかりにくく、例文は短すぎて読解力は養えず、同じ単語の繰り返しばかりで語彙力はつかない。安普請の本など無視しておればいいのだが、宣伝文句に踊らされてしまう読者のことを考えるとレビューを入れておかざるをえなくなった。
見辛い… 
(2005-10-29)
実際は非常に解り易く書かれている…のだろうが、
付加されている手書きの赤文字が邪魔で、気が散る!
注意を促すつもりが却って「?」と不必要な謎を生んでいる。
最初の何ページかは我慢していたが、
やはり見辛くて、CDを開封することもなく終わってしまった。
好き・嫌い…がハッキリ分かれる一冊だと思う。
この本、大失敗です 
(2005-08-11)
学生時代、第二語学で仕方なくかった メモ式 と同じでした。私はこのシリーズで、第二外国語をマスターできたことはありません。とにかく読みづらく、勉強し難いです。他の本をお勧めします。この本、あまりわかりやすくないですよ。変化形の表がいっぱいあって、覚えよう覚えようという意識から、途中で読むのが嫌になります。他の本は同じ事を書いていても、途中で投げ出さずにできました。ネットで知らずに注文して、後悔した一冊です。
上級者にもなかなか勉強になる 
(2003-05-13)
△大変よく出来た本です。しかし「ゼロから始める」という入門者を誘うタイトルに似合わず、上級者向けの好著といえるかもしれません。
掲載されている例文がなかなか絶妙です。接続法現在を説明する章では文の中の動詞ひとつを直説法現在にしただけで意味が大きく変わるさまを提示してくれていて、接続法現在の理解が大いに進みました。
また受身形も「ser + 過去分詞」という文構造を説明するだけにとどまらず、「受身は継続的な要素の強い現在や継続過去ではあまり用いられず、完結的な要素の強い瞬時過去や現在完了でよく用いられる」と、使い方にまで詳しく言及しています。
さらに例をあげれば「そのとき私は眠っていた」と「私は12時まで眠っていた」の二つの日本語をスペイン語にすると「Entonces yo estaba durmiendo.」と「Estuve durmiendo hasta las doce.」という具合に使われる動詞estarの形に差があることにも触れています。(hasta las doceという完結を示す副詞句がある場合はestuveを使うとのこと。)
こんな具合に、日本人が迷いやすいスペイン語の「ネイティブ感覚」にまで思いのほか細かく心配りをしてくれている本です。ですからスペイン語の文法を一通り修めた人でも十分活用できる本ではないでしょうか。
△CDの吹き込みスピードは極端に速くも遅くもなく、適度な速度だと思いました。
▼使われている文法用語が難しいと思います。この本で使われている「瞬時過去」「継続過去」「遡及未来」という用語よりは、それぞれ「点過去」「線過去」「過去未来」という言葉のほうが一般的に分かりやすいと私個人は思っていますので。