国家と宗教 (光文社新書)
保坂 俊司 光文社
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価格:¥ 735
発売日:2006-10-17 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
更なる研究に期待します 
(2009-01-08)
著者も何度か述べている通り、不十分な考察だという印象が残る。
だが全体的にはバランスのとれた良質なものだと思う。
3章〈仏教と政治〉はとくに読むに値する議論がなされている。
三大宗教(神道+α)という大きな主題について論じられているので、深い議論は期待しないほうがよい。
一読する価値はある。
著者の提起する課題について私自身も研究を深めていきたい。
著者の更なる躍進に期待し、★5は控える。
政教関係論序説 
(2006-11-27)
キリスト教・イスラーム・仏教・日本宗教と、新書という限られた枠内で4つの大テーマを扱っているため、個々の章における深い議論を期待することはできない。ただ、「政教分離」というテーゼのもとで議論されることが意外に少ない「政教関係」を扱った、なかなか興味深い一冊である。
著者がこの本を書いた動機は「おわりに」に明記されているが、要するに政治学の枠組みでも宗教学の枠組みでも取り扱えない“何者か”に、著者は「政教関係論」という立場からアプローチしようとしているのである。
(著者自身は自らの手法を「比較宗教学」「比較文明学」と規定しているが、政治と宗教とのダイナミズムに注目するアプローチは、個人的には「政教関係論」と称する方が適切であるように思う。)
故・中野実氏もどこかで述べていたが、政治(学)と宗教(学)とは、分析対象(学問体系)としてどうも相性が悪いらしい。そこに果敢に切り込んでいった試みである本書には、それだけでも価値があると思う。また、著者の専門たる仏教と政治について論じた第3章は、とりわけ生き生きと議論が展開されていて、門外漢としても興味をそそられた。
むろん、この研究自体はいまだ現在進行形のものであろう。更なる成果にも期待したい。