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逆説思考 自分の「頭」をどう疑うか (光文社新書)
森下 伸也
光文社

グループ:Book /ランキング:217882
価格:¥ 777
発売日:2006-07-14 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
原因と結果は,確かにその順序で帰結したか。  (2007-10-02)
この本は,逆説思考の重要性を教えてくれる。人間は社会を分析するとき,何事も論理的に解釈しがちであるが,果たしてそうか。原因と結果は,確かにその順序で帰結したか。改めて考えると,魅力的な人間に人は集まると言うが,むしろ人が集まることによって人間は魅力的になるのではないのか。そういう発想の転換をこの本は教えてくれる。そして,何よりこの文章の最終章を読んだとき,なるほどと思った。著者はリチャード・ドーキンスの利己的な遺伝子にふれ,この世界の終焉を予測している。それは,遺伝子が人間の体を捨て,ロボットに乗り換えるのではないかという刺激的な仮説。まるで,SF小説のような話だが,私には遠い将来そういう世界がやってくるのではないかと思い,背筋がゾッとした。ちょうど,映画「マトリックス」で,機械が人間を操っていたように,機械は観念を持ち,人間に取って代わる時代が来るのかもしれない。この世界の主役が人間そのものではなく遺伝子にあるのならば,それは単なるSF的なものではなくなる。

逆説的に事物を眺める。。。  (2007-01-16)
 題名の「逆説」という言葉につられて何気に購入した書籍でしたが、
読み物としては正直楽しいですし、なかなか読み応えがあります。
 「逆説」という言葉の意味を実は間違って解釈している方が何気に
いるのではないかと、自分の周りの方たちを観てそう思うことがあり
ます。逆説とは物事の本質を鋭くえぐり出すフォークのようなものだ
いうことを、本書から改めて思い知ることができると思います。
 本質的なものの見方をしているつもりが、実は本質からはずれてい
たなんて、まさに逆説的な現象が自分の身に起きていないかと思いを
巡らせてみると、案外逆説的現象が起きてます。例えば、客観的に物
事を考えるつもりが、結果的に物凄く主観的に物事を考えていたり、
忘れまいと思っているほど豪快に忘れたり、寝ようと思うほど寝れな
い、などなど、枚挙に暇がありません(恥ずかしい限りですが・・)。
 本書を読み通して、上記の自分の状態に対する釈明?を与えてもら
えた気がしていますし(これ自体が釈明)、良→悪ばかりではなく、
悪→良といった積極的逆説的現象を様々に読ませてもらいました。古
来から人間には物事を真に本質的に捉えようとする傾向があるのです
ね。「建前」ではなく「本音」に視点を向けることの大切さをシミジ
ミと思い知りました。しかし、現実の世界は「建前」もないと生きて
いけないという面もあって、私たちは逆説的な世界に存在しているの
だということを再認識することができると思います。本書に書かれて
いますが、「人間は逆説的存在である」とのことです。その人間が生
み出した「文化・社会は逆説的なものである」と言われて、「あっ、
確かにそうだ。」と素直に思えると思います。
 普段、気にもかけない事柄に気を向けるきっかけを与えてくれる書
籍だと思いました。これは自信をもって?オススメできる書籍です。。。

ネタ帳として  (2006-12-25)
常識を疑ってみるところから新しい真実が見つかるかもしれない―古今東西の資料を集めて発想術を説いた本。

転倒思考(常識の命題を逆にする)、逆因果思考(常識の因果関係の結果を逆にする)、因果反転思考(常識の因果関係を因果反対にする)という3つの類例を設定する。

ことわざや文豪の例でその3パターンを具体的に観察し、オイディプスの予言では逆説が与える心理的な効果を考察、さらに逆説は欠陥動物である人間に本質的なものであり、それゆえ人類の文明は週末が来ると広げていく。

「ロミオとジュリエット効果、カリギュラ効果(禁止されるとやりたくなる)」「ハンディキャップ進化論(人類は記憶力や体毛が退化したことで言語や火を発明した)」「エラー進化論(人類は失敗を成功の元にして発展してきた)」「エゴイズム的自殺(自由が空虚を生む)」「アノミー的自殺(規範がなくなって不安になる)」など、逆説的なトピックは勉強になったが、最初から最後まで引用ばかりで、筆者自身の見解となると印象が薄い。

脳障害=天才?  (2006-10-07)
この本を読んでから、僕の思考法に大きな変化があった。

それは、特に、この本の中に書いてあった、エジソンやアインシュタインそしてダ・ヴィンチ
は、脳に障害があった。しかし、その傷害のおかげで、天才になった。という話にショックを
うけたからである(「天才はなぜ生まれるか」という別の本からの引用らしいが)。その人に
とって負の面が、逆に、その人を形成している重要なファクターだったとは。

そう考えてみると、僕は、モーツァルトなども、もしかしたら脳障害だったのかもしれない、
などと大それたことを考えた。
僕は以前に、モーツァルトは人よりも桁違いに”飽きっぽかった”ので、自分自身をを飽きさ
せないために、次から次へと名曲を作曲をしたのだ。などと考えたことがあったが、この本を
読んで、単純に飽きっぽかったのではなくて脳に何らかの障害があったからではないのかと考
えた。
モーツァルトの有名な逸話に、システィナ礼拝堂で門外不出の秘曲『ミゼレーレ』を聴き、
その場で暗記して、宿に帰り、正確に譜面に起こしてしまった。ということがあるが、この話
なども、脳障害のためにそれができたとも考えられる。

まあ、モーツァルトの話は僕の妄想だが。

このように、この本を読むと、常識が、非常識に、通説が俗説に。思考が逆転して、それが良
い刺激で、頭が軽いパニックになります(笑)。

ストライクゾーン  (2006-07-30)
逆説思考というタイトルからして、「アキレスとカメ」みたいな小難しい論理学の本かと思ったら、世の中のさまざまな事柄を逆説的に考えるとどうなるかという内容で、私は非常に面白く読んだ。適度にユーモアがあってすいすい読めるんだけど、読み進んでいくうちに、人類の未来にまで思いを馳せざるをえない心境になってきて、思わず薄ら寒くなってくる。たしかに逆説的に考えれば、今の北朝鮮やレバノンの問題も、解決の糸口が見えてきそうな気がするんだけどなあ…。



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