プライマリ 地域へむかう医師のために
松村 真司 医学書院
グループ:Book /ランキング:21469
価格:¥ 2,310
発売日:2008-06 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
「自覚せよ、君たちはマイナーなのだ」 
(2008-10-29)
家庭医療の教科書や実践本の類ではない。日々「プライマリ」ケアを実践している同志へ向けた励ましと著者自身がこれからも普通のことを普通に続けていく強い決意が面白おかしく書かれたエッセイである。冒頭序文にあるように「地域にむかう医師」(家庭医・プライマリケア医、総合医)はminorityだ。その意味ではこの本の読者対象は狭い。しかし地域で「普通の医師」として実直に診療を続けている医師、特に若手医師にとっては著者と同じような悩みを日々抱えているであろう。そういう医師にとってはこの本は実に元気が出てくる本であり、minorityの中では読者対象は広いだろう。特に第6章「自分を保ち続けるために」は励ましの言葉に溢れている。「あいまいさ」を許容しつつ必要とされる場で普通の医師としてひたすら診療を続けていく面白さが伝わってくれればいいがどうだろうか。学生・初期研修医がこれを読んだ場合、プライマリケアが魅力的に映るかどうか心もとない…。(万が一、魅力的に感じた君こそ、やはりminorityなのだ!)
詩的で、熱く、激しい言葉 
(2008-09-09)
著者の生き様、覚悟、苦闘のあとにたどり着いた心の持ち方は、多くの家庭医志向の若い先生方が方向を見失ったときの灯台になることでしょう。
とても気に入った一節は、「むしろ長く診療を続けるためには、できないことは数限りなくあるからこそ、できることを増やし続ける動的な過程にいる、ということである。(中略)私たちは、常にこの状態にいるということを常に自覚しつづけことが必要である」
第1章は桜田淳子ネタが潜んでいたとは・・・ 
(2008-07-02)
迂闊にも読了後に気づくとは。なんて趣味的な本!! 雑誌のような構成で
散漫な印象もあるが、手を替え品を替え、著者の伝えたいただひとつの主題
"医師のやりがい―普通であり続けること" を繰り返し説いている。
これは現代の名著だと思う。