カスタマーレビュー
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竜馬飛躍の前と盟友武市の死 
(2008-09-12)
それにしてもこの時代の志士達は尋常な神経ではやっていけない。
真剣で斬られる局面を幾度も切り抜けてきたものだけが幕末後の明治という世を見ることが出来た。
竜馬も例外でなく結局は斬られてしまうのだが、それまでに何度斬りすてにされそうになったか、両手でも足りないほどだ。
そりゃ胆力もつくわな。
土佐では、京都での長州失脚すなわち勤王派の勢力ダウンという時勢に変わった瞬間、山内容堂による土佐勤王党の弾圧が始まる。
そして竜馬の盟友、武市半平太は切腹させられる。
観念的な思想にもとづいて動いた武市と、現実的視点のみで動く竜馬との差が結局ここまでひらいてしまった恰好になる。
その点勝海舟という幕僚と竜馬は恐ろしいほどの共通点があった。耳を信じず己の目で見たものから思考する。
4巻でも思わずほろりと来る場面がたくさんあるが中でも、法螺と馬鹿にされても軍艦を手に入れるといい続けた竜馬がやっと本当に軍艦を一隻手にしたときの描写は笑いながら泣かせられる。陸奥とのやりとりも漫才のようで面白い。
「俺には仕事があって、生死などはない」は素晴らしい一言。
司馬さんの竜馬評も楽しい。
「竜馬ほどおしゃれな男はまずすくない。ただおしゃれの才能が皆無なだけで、その気分は満々とあるのである」思わず声をあげて笑ってしまった。
新撰組登場! 
(2007-04-19)
「あの男は斬れませんよ。」
とは新撰組の沖田総司が土方歳三に言った言葉。
竜馬が新撰組と狭い露地で対面した時のこと。
「死なぬような生き方をしたい」と言った竜馬を、時代が必要としていることを感じたひとコマでした。
まるでマジックのように一日で長州が京から追われ、いよいよきな臭さが漂い始めた第四巻。
幕末へ。
読み応えがあった。
「天が血の犠牲を求めている」と、竜馬。
その犠牲になった竜馬の親友、武市半平太。
彼が生き続けていた明治を見てみたかったと思った。
そしてこの巻の特徴は、作者司馬遼太郎さんの私的意見が随所に見られるところ。
武士とは。切腹とは。そして明治維新とは。
とかく、読み応えがあった。
竜馬の恋。 
(2006-12-14)
お田鶴さま、さな子、おりょうと三人の女性を意識する竜馬。
武士の世界ではこのように何人も好きかもしれないと思うこと自体珍しかっただろう。
たとえ一瞬思ったとしても、武士たるもの・・・という姿勢になるだろうが、これもまた竜馬らしいエピソードだと微笑ましく感じた。
恋の行方も気になるところだが、メインストーリーの幕末の変動の時期、長州、薩摩の立場が情勢とともに変化していく。
この目まぐるしく変化する中で竜馬がどのような活躍をしていくのか5巻も楽しみです。
より大きな目標 
(2005-12-26)
「おれも大仕事をやる身だ。それもいま緒についたばかりで、命が惜しいね。こういっちゃなんだが、
ゆくゆく日本中がおれを頼りにするときが来るだろう」
文明は前進させねばならぬ。おなじ命を捨てる気なら、そのほうで死ぬ
事をなす人というのは
事をなそうと考えているんですよね。
その思いが大きくなると大きいことをなせるのですよね。
三巻を読んだ後、この本のことをすっかり忘れてました。
先日、この「知りたい人」の購読者様からメールを頂きました。
以前、竜馬がゆく(三)を紹介したときにメールを頂いた方です。
彼は、大学で就職活動中の学生の支援をボランティアでやっています。
「自分の行きたい会社、行きたい業界に自分で気づき合格してもらえるよう支援している」
そうです。
彼に竜馬がゆく(三)で志の大切さを教えられてました。
今回は(四)を読んでみて、改めて志の大切さを感じさせられました。
私もこのメルマガの発行を通して
自分自身の志を高め、強めているんです。
気づきをありがとうございました。
みなさんに
わたしが「お届けしているもの」は実は「私が一番必要としているもの」だったのかもしれませんね^^
竜馬がゆく 第四巻 
(2005-11-10)
司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第四巻。展開は歴史の大舞台へ。京都に於ける長州の勢力は衰え、土佐勤王党は山内容堂の台頭によって没落。目まぐるしく変わる情勢は悉く尊攘派に不利な展開、その最中独りわが道を突き進む竜馬はとうとう軍艦観光丸を手に入れた。観光丸を率いて、江戸に神戸に大阪に。果ては勝海舟に連れられて長崎へも赴く。一方、没落した長州の攘夷砲撃は日に日に激化し、外国の長州砲撃の緊迫がいよいよ高まる中、幕府は長州征伐に踏み切り始める。
流れゆく時代と、それと独立に進む竜馬の脚。その流れを対比しつつ、読者を惹き入れる司馬遼太郎の世界観は健在だ。竜馬に焦点が当てられない章が目立つのは否めない事実だが、それはこの巻が描く高々1年という期間に巻き起こる時代の変化の多さを物語る証拠だろう。又、注意深い読者には以前に為された解説が繰り返される箇所が多いのも気になる所だが、物語全体の中では大切な視点を重ね重ね与えてくれていると思う事にしよう。時代は薩長の対立へ向けて大きく揺れる。幕府はその波に乗って勢いを付け始め、その影で京都には新撰組が登場。朝廷か、幕府か、その政調を大きく変換させる英雄がとうとう海に身を乗り出した。竜馬と勝海舟が織り成す歴史の大舞台はとうとう山場を迎えようとしている。