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筈がないの論理-証拠と推論の間 
(2008-04-05)
事故が起こったときには、原因を究明し再発を防止するという当たり前のことがなかなかで
きない。特に飛行機の場合は、機材、管制、パイロット、天候、保安設備などが複雑に絡み
合い最悪の状態に陥ることが多く、原因究明に至らないことが多い。本書で取り上げられて
いるような重大事故では、パイロットも死亡しており原因究明は困難を極める。
そこで、残された証拠をもとに原因を推定していくことになるのだが、本書の肝はこの事故
調査委員会を中心とした調査のあり方、またその結果が再発防止に役立つものになっている
のかを問うているところにあると思う。
「FMでトワ・エ・モアが歌っていたとき」に飛行機を見たというように、具体的に時間の
物差しが確かな複数の証言が、調査委員会の中で「そんな飛び方をする筈がない、素人の証
言はあてにならない」という論理で切り捨てられていく。逆にレーダー航跡図として一本の
線が地図に引かれたものを見せられるとそれを事実として、それに合わせるように論理を組
み立ててしまう。レーダーという仕組みそのものの持つ誤差、事故当時の運用状況による誤
差などはしっかり検証されなければならない。
本書は、あらゆる事故に共通するアプローチを示唆すると共に、日常のトラブルの中にある
「事実と推論」の見極めの大切さを教えてくれる良書であると思う。
航空事故を思い知らせる名著その2 
(2003-05-16)
全作と同様、これは飛行機墜落の凄まじさと、飛行機に乗ることの怖さを思い知らせている。確かに、飛行機に乗るのは、危険が大きい。既に過去の事故と化しているが、飛行機に乗ることの恐ろしさと危険は十分に解った。
これは、間違いなく身近で起こりうる大事故をはっきり記録している。