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魔王 5―JUVENILE REMIX (5) (少年サンデーコミックス)
大須賀 めぐみ
小学館

グループ:Book /ランキング:-
価格:¥ 420
発売日:2008-08-11 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
この作品はもしかすると凄い傑作なのかも知れない  (2008-10-28)
連載当初は流し読みをしていましたが、5巻あたりからストーリーが素晴らしく輝きます。
この作品はもしかすると凄い傑作なのかも知れないと、思っています。
原作も読みましたが、申し訳ないけど、原作を凌駕しつつあると。
別モノであることは理解していますし、そもそもコミックと小説では「別」なのですが。
キャラ立ちは素晴らしく、ストーリーもかなり膨らましていて、それでいて違和感がない。
優れた原作をベースとしつつ、世界観を壊していない。

個人的には、原作も読んで、本書も読んで頂きたい作品です。

気高き決意  (2008-08-14)
己への無力感と、腹話術の酷使による、このままでは死ぬと直感される身体の異状。絶望と恐怖で闘いに背を向けた安藤は、しかし直後に一人の老人を見て衝撃を受けます。「……あの老人を見たとき、正直言って『汚い』と思った。いろんなものを失って、ただ生きてるだけ。そう思ったんだ……」弟に懺悔するように呟く安藤。それは蔑みではなく、このまま、ただ生きていった自分の行く末を見た恐怖であり、「汚い」とは、真実と責務に背を向けた自分自身への言葉だったのでしょう。

アンダーソン・ジュニアと親しい老夫婦の家が放火されたとき、安藤は燃えさかる炎の中に飛び込みます。「ただ漫然と生きるようになりたくないんだ。考えることをやめてアンダーソンを傷つけたあいつらみたいになりたくないんだ。それなら、進むしかないじゃないか! 前へ!」
犬養との対決の先にあるものを悟りながらも、涙をこぼしながら胸に刻み込んだ言葉。遂に進むことを決意した安藤は、己のささやかな超能力で何ができるかを徹底的に考え抜き、対決の場へと歩き出します。

これほど読者に痛切に訴えるジュブナイルは本当に近来まれです。「考えてほしい。そのままでいいのか、他人の思想に従うのではなく、自分自身の頭で、何が本当に正しいのかを考えてほしい」作品からあふれる作者二人の思いが聞こえるような気がします。漫画としてもメッセージとしても超一級の「魔王」。これからも絶対に見逃せません!

ホラー色強め  (2008-08-12)
蝉と鯨が遂に激突します。鯨の能力によって蝉は幻覚を見せられますが,
その幻覚はけっこう怖いです。まぁこの漫画読んでいる人は多少そういうのに耐性がある人が
多いだろうと思いますので,まあ大丈夫とは思いますが,念のため。

今回も他力本願で考えることを止めた猫田市民にアンダーソンジュニアが酷い目に遭わされます。
本当にあの猫田市民には腹が立ちますが,それは客観的に見ているからであって
私も実はそうなってる可能性が高いんですよね。私も大衆の一人ですから。正義と信じて
誰かを苦しめているのかもしれません。民主主義の盲点です。

そして思い出したい魔王コミックス第1巻のニーチェだったかの言葉の引用。
「怪物と対決するときその過程で自らも怪物にならないように気をつけねばならない」みたいな
言葉。安藤が人心を操作する術を覚えて,どんどん怪物になっていきます。潤也もそれをどことなく感じているようで。
それと同時に安藤君の乙女化も進んでいきます。
安藤兄弟のBL,岩西と蝉のツンデレ同士のBL,やはり女の方が描かれるからかBLっぽい要素が
見え隠れしますが,魔王は内容が本当に濃いので,BLが前面に押し出された他腐女子向け少年漫画の追随を許しません。
むしろ,しっかりしたストーリーにキャラクター要素も加わり,鬼に金棒といった感じです。

キャラクターといえば前巻で生死が分からなくなったスズメバチですが,カバー裏に登場です。
可愛いのでスズメバチファンは必見かと。




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