猫のエイズ―FIV感染をめぐって (集英社新書)
石田 卓夫 集英社
グループ:Book /ランキング:200049
価格:¥ 693
発売日:2001-02 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
一番の収穫は、動物のレンチウイルスの系統樹!進化論による「猫エイズ論」! 
(2006-06-12)
この本を読んで、一番の収穫は、動物のレンチウイルスの系統樹の記載が在った事でした。もちろん、動物の種類に対応させてありました。
食肉目でも、犬には、レトロウイルスが無い事は、猫のエイズを心配している立場からは、一見、羨ましそうに思われます。
ですが、そんなに単純なモノでもない事を色々と教えてくれます。
筆者の石田氏は、どうも、ひとつの新たな進化論の立場から「猫のエイズ」を説明しようとしているようです。
今ひとつ評価出来るのは、アロマテラピーの可能性を排除しておらず、経験的に、実証的に、治療法としての可能性を検証して往こうと言う姿勢が在る事です。
ただ残念な事に、アロマテラピーに対する研究姿勢に積極さが足りません。まごまごしていると、アロマテラピーの猫への適応の限界性を思い知る事に為りかねません。
さらに残念なのは、いわゆる猫の飼い主の人々の一部の中に見られる、知性と冷静さに裏付けられた愛情にも言及されていて、それが医療技術の不足を補うモノとして書かれているとも取れる事です。
その事を、治療法が確立していない状況で必要なモノをシッカリ見据えている、、、と指摘したら御世辞でしょうか。
星五つはオマケです。
猫エイズについての良い本が無い中で、この本は、オススメです。
感染の予防法と感染した猫の飼育についてのアドバイス 
(2001-09-17)
私の愛猫がお世話になっている獣医さんよると、著者の石田氏は、米国の獣医大学院に留学し、且つ英語で書かれた獣医文献を理解できる数少ない獣医師の一人だとのこと。(日本の獣医学はアメリカの獣医学に対して遥かに遅れているので、英語文献が読めることは大事なこと) この本は、その石田氏が、留学時に始めた猫のエイズ研究の下敷きにして、猫の免疫不全症を一般の愛猫家のために平易に書いたものです。
著者によると、エイズに罹っている猫は、猫人口の12%にもなるそうです。感染の原因は猫同士の噛み合いによる喧嘩が主であるそうなので、外出が自由な猫の場合は、猫エイズへの感染の危険性に常に晒されていることになります。
従って、飼い主は、猫エイズがどういうものであるのかということを知っておく必要があります。この本は、そのニーズに応えてくれます。
例えば、エイズとは言え、種類が異なるので、人間には感染しないこと。(だから、エイズに感染していることが分かっても其の猫を捨てないこと。)無症状キャリア期が比較的に長いので、その間に飼い主と愛猫の絆を深めることが出来ること。無症状キャリア期に猫にストレスが掛からないようにすれば、猫の免疫バランスが保たれる結果、発症を遅らせることが出来ること。などが紹介されています。また、エイズ関連症が始まってからエイズで死ぬまでにどのような病状が出るのか、あるいは症状を軽減するためにどのような治療を行うことになるのかについても、紹介されています。 此れだけの情報が詰まっているのに、値段が660円といのは、お値打ちです。