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理系のための英語論文執筆ガイド―ネイティブとの発想のズレはどこか? (ブルーバックス)
原田 豊太郎
講談社

グループ:Book /ランキング:30191
価格:¥ 1,092
発売日:2002-03 /通常24時間以内に発送

レビュー(Amazon.co.jp)
   英語を書くのは難しい。一般のビジネスにおいてもそうだが、特に表現の正確さが要求される科学技術の世界ではなおさらだ。本書は英語論文を書きはじめたばかりの技術者や理系学生が、誤りのない英語らしい文章を書くためのノウハウをまとめたものだ。おもに日本語と英語の表現の違いにスポットを当て、どの技術分野にも共通して適用できるライティング・テクニックを20のポイントに分類して紹介している。

   日本の英語学習者に共通の弱点である「冠詞」、日本語にない「隠れた主語」、「単数か複数か」といったベーシックな課題から、「数学表現」や「科学論文を書くときの注意点」など技術系ならではのテーマにまで及ぶ。たとえば、「隠れた主語を探せ」で取り上げられるのは、「この理論では、物質の挙動を説明することができない」という例題。これを英訳する場合、大半の人は“One cannot explain…”と始めてしまうだろう。しかし、これでは英語らしい文とはいえない。発想を切り替えて「この理論」を主語とし、“This theory cannot explain the behavior of matter.”とすれば、ネイティブにも読みやすい英文になるとアドバイスする。

   ほかにもこんな例がある。「専用の電話回線は、データを56kbpsで送ることができる」。「専用の」に当たる形容詞を辞書で探すと、exclusive、private、personalなどが候補としてあがってくるが、この場合にはどれもしっくりこない。ここは“dedicated telephone lines”と表現すべきなのだが、dedicatedをこのように使う例がどういうわけかほとんどの辞書に載っていないという。

   本書は全編にわたって、「日本語の例題」、「誤訳の提示と解説」、「正しい英訳」という演習形式のスタイルで構成されている。通読するだけでも得るところは多いだろうが、できるなら例題を自分で英訳して、解説を読みながら自己添削してみたい。英語のライティングを実体験することで、さらに大きな効果が期待できるはずだ。(成重 寿)

カスタマーレビュー
おすすめ度:
小さな学術本  (2008-07-09)
ブルーバックスなので、読み物の感覚が強い構成になっていますが、やはり通し読みにはヘビーです。大学の厳格な先生の講義を聴いている感じでしょうか。ギッチリ内容があるんだけど、ついていけないというか、途中で寝ちゃうというか・・。正直言うと、あまり書いてある内容を実践しようとすると、論文を書き進められません。でも、何報か論文を書き、英語に慣れてゆくにつれ、頼りにするところもでてくる本でした。といわけで、HowTo本 というより、「小さな学術書」です。5章(単数か複数か)、6章(助動詞の使い方)、15〜18章(使える小ネタ)あたりはすぐ参考になりました。安いし、ポケットサイズなので、手にとって損にはならないと思います。

一度書いた事がある人なら、この訓練が役立つ事が分かる  (2008-02-23)
英語の論文を書いたことがある人なら、思い当たる節がある事が多い。
「〜と思われる」をmay, mightなどで表現した
「〜と考えられる」にit is considered thatあるいはit is thought thatの構文を用いた
「〜に関しては」という文頭にas to, concerningを文頭に持ってきた
名刺を単数形にするか複数形にするかで悩んだ
を紹介している。この4つはずばり思い当たります。

また、
provide A with B
examine A for B
involve
require
make - possible
など、使うとそれらしい構文の紹介がある。

これは、かなり強力な助けになる。

情報満載  (2008-01-01)
予想していたよりも内容が豊富でした。

すべてを消化するには、
かなりの努力が必要ですが
自分に必要なポイントをみつけて
その都度吸収するという
事典的な使い方をすれば、
かなり有効な本だと感じました。

この内容でこの価格は、
お買い得だと思います。

作文の参考になります。  (2005-11-22)
 理系用の英作文の日本人の誤りやすい箇所に関して丁寧に解説してある本です。論文を書くときにこんな表現はどうやって書けばいいのかなって思ったとき助けになってくれる本です。
 理系の院試の英作文対策にも使えると思います。

冠詞の解説には脱帽  (2004-08-07)
特に最初の3章(名詞や冠詞についての解説)が興味深い内容でした。
従来の文法書の解説にある、「不定冠詞は数えられる名詞の不特定な一つを指す」という説明では不十分であるという本書の指摘は、目から鱗が落ちた思いで読みました。
関係代名詞、比較級、仮定法といったテクニックは、勉強を重ねることによってある程度使えるようになるのですが、名詞及び冠詞の正しい用法に関しては、我々日本人にはニュアンスが理解しにくい部分があります。特に専門用語を扱う場合においてはなおさらです。本書によってその困難はいくらか解消されるのではないかと思います。



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