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食肉の帝王―同和と暴力で巨富を掴んだ男 (講談社プラスアルファ文庫)
溝口 敦
講談社

グループ:Book /ランキング:8548
価格:¥ 880
発売日:2004-11 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
講談社ノンフィクション賞受賞作  (2008-10-08)
この本の最大の価値はアクチュアリティとそのナマ度合いにある。選者の立花隆氏が言うように完成度が決して高いわけではないので「何ともモヤーっとした読後感」というのはよくわかります。もっと時間がたった後に書いていれば、そうはならなかったでしょうが、その分鮮度とインパクトに欠けていたでしょう。
本文庫は2003年に出版された単行本に加筆訂正(とりわけ2004年に浅田満氏が逮捕された後の部分)して出版された「政・官・業・暴・同和」の癒着の構造を明らかにした労作。コレを読むと、大阪府および農林省の問題は、昨日今日におこたことではないことが痛感されます。

何ともモヤーっとした読後感  (2007-10-07)
浅田満−この名前はBSE騒動が巷を賑わせていた時期に新聞報道で初めて目にしました。本書はそれまで世間に知られることもほとんどなかったこの「食肉業界のドン」に迫ったルポです。
原典が週刊誌の連載だけに、章ごとに「同和」「暴力団」「芸能・スポーツ界」などとの関係を描いているため、全体を通してのストーリー性はあまりなく、浅田の生い立ちや人間性などについても期待したほどは触れられていません(まぁ、本人周辺が取材を拒否しているのでやむなしとも思いますが)。
ただ、本書の(単行本としての)刊行時期は、BSE騒ぎで浅田氏の名前が世に知られる前であり、その時期にそのキワどい(アクどい)商売の手法や黒い人脈、政界との関係などを明らかにした点は著者の功績といえましょう。
それにしても、なぜモヤーっとした読後感になったのか。それは本書が徹底的に浅田氏を批判しているのになぜか悪人とは思えず(当然、アクどいことはしているのですが)、むしろ食肉業界や同和問題をめぐる政治家や役人のほうがよっぽど悪人に感じられたからかもしれません。
浅田氏は塀の中に落ちましたが、彼に付け入る隙を与えた(わざと?)政治家(武部勤とか)や役人が何の咎も受けずのうのうと暮らしているほうが国民としては腹がたつような気がします。

事実は小説よりも奇なり  (2007-01-28)
「事実は小説よりも奇なり」という格言がある。
本書を読みつつ、しみじみその言葉の意味を理解できた。
事実と数字は無言だけど雄弁である。

今からでも必読の好著  (2007-01-02)
実に詳細で正確な調査に基づいたフィクションである。

不浄のものとされた江戸期までとは違い、今では誰もが口にする食肉であるが、その奥にこれほどまでの闇があるということはこれまでほとんど知られていなかった事だと思う。
BSE問題がきっかけとなり、ようやくその一端が明らかになってきた。

本書はそのBSE問題以前に出版されており、著者と出版社の慧眼と勇気に感服する。

同和と暴力をたくみに使い巨富を得た男、浅田満。
ライブドアの堀江貴文は闇社会の使い走りだったといわれているが、浅田満はその闇社会をもコントロールしている男である。
彼の前にひれ伏す市長、知事、国会議員など数多くの政治家達、、、

浅田満は間違いなく今の日本を支配している一人である。
そして彼の力の源泉は歪んだ行政と闇の世界から生じた巨富と暴力である。
これが今の日本の現実なのである。

好著の多い溝口敦の中でも抜群の好著とだと思う。



素晴らしい  (2006-03-08)
この本はタブーとされていた浅田満の闇の部分を描いたものである。
人間誰しも一度は口にする食肉について考えるなら必須の本である。
また今までマスメディアで表に出なかった写真も掲載されている。
恐らく筆者以外にこういう本を書けるのはいないのではと思う。
大変勇気がいったと思うし、いまや軟弱になっているマスコミもこれを見習って、巨悪を暴き出す本を出して欲しいと願う。



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