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白洲次郎 占領を背負った男
北 康利
講談社

グループ:Book /ランキング:21606
価格:¥ 1,890
発売日:2005-07-22 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
占領下にあっても独立不羈だった男。  (2008-10-31)
占領下にあった日本で、GHQとの交渉など多くの働きをした白洲次郎を描いています。


特に印象深かったのは、憲法の制定過程の部分でした。

英語が堪能でかつ原理原則をしっかりと有している、当時にしては稀有な存在であった白洲次郎は、吉田茂により終戦連絡事務局(GHQとの折衝部署)の参与に抜擢され、GHQとの交渉に当たることになります。占領者として自らの作った憲法草案を用いることを要請するGHQと、国体を維持しようという考えが強かった政策当事者のとてつもないギャップに悩みながらも、白洲次郎はこの大変な役をこなしていきます。(ただし、冷静に読んでいると、彼の仕事そのものは、現在いろいろな雑誌その他で派手に取り扱われているほどは大きくないのではないのか、という感を受けました)

もちろん、占領された者にできる交渉というのは限られています。白洲次郎は多くの交渉で負けることになりますが、負けるとしても、最後まで決して逃げずに自らの原理原則をしっかりと示して負けているという潔さには強く好感を持つことができました。占領下にあっても独立不羈の精神を持ち続けていた白洲次郎は、のちのサンフランシスコ講和条約が調印される際にも、日本側の演説に独立国としての精神を吹き込もうと奔走しています。

それにしても、GHQの憲法草案は、陸軍将校11人、海軍士官4人、軍属4人、秘書など女性6人で、うち弁護士資格保有者は3人いたものの、憲法の専門家が一人もいなかったというのには驚かされます。しかしながら、白洲次郎自身もそう話しているように、日本国憲法の原理は立派なものであるという点には、同感します。


また、読みながら、白洲次郎の人間的な魅力にも強く感じ入りました。
独立不羈の精神と、弱者に対する思いやり、友達を心底大切にする心、原則を重視する姿勢、純粋な見た目のカッコよさなどが、彼の魅力の源泉となっているのだと思います。

NHKの「そのとき歴史が動いた」をYouTubeで見て興味をもったら是非に!  (2008-08-10)
NHK「その時歴史が動いた」にて、本書のサマリ映像が見れます


平成18年4月5日(水) 22:00〜22:43
マッカーサーを叱った男 〜白洲次郎・戦後復興への挑戦〜

http://jp.youtube.com/view_play_list?p=2EA72E7603323F2D

残念ながら映像では、白洲次郎のキャラクターが不十分なので、是非とも本書を読んで、プリンシパルのある白洲次郎氏を感じてほしいですね。




湘南ダディは読みました。  (2008-05-14)
最近、日本でもっとも格好良い男ということでちょっとしたブーム白洲次郎さん、もう20年以上前に83歳で亡くなった方が現在でも日本人でベストな男性とはどういうことなんでしょう?
戦後の占領政策の中で日本側の現場担当者として憲法改定にたずさわり、米国GHQに対し言うべき主張を貫き米側からは唯一もっとも従順ならざる日本人といわれ、現在の経産省、かっての通産省の基礎作りをし、電力再編の分割民営化を進め自ら東北電力会長をつとめたりした戦後の政界、経済界での大活躍が本書では類書に比べ詳しく紹介されています。白洲さんがこれほどメディアで取り上げられるのは勿論こうした功績の大きさが前提とはなっているのですが、このような功績のある政治家や財界人は他にもたくさんいます。
白洲次郎さんがここまで良い男の神様みたいに担ぎ上げられているのは何故でしょう、私見ですが知性+度胸+見てくれの良さの三つ揃いだったためと考えています。
旧制高校をでてからイギリスで10年間、サーとかロードとかがつくやんごとないお方達とお付き合いをしていたわけですから英語(キングスイングリッシュですぞ)はペラペラ、まさに教養と英国貴族のマナーに裏打ちされた紳士だったわけです。
しかもひ弱な、なよなよ紳士ではなくマッカーサーや田中角栄を叱りつけたりするほどの度胸よし。そして最後の決め手が見てくれの良さ。185センチの長身、そのまま俳優にもなれそうなルックス、このような良い男には神様もとことんサービスをするらしく頭もハゲたりせず見事な白髪、向こうでは「 What you look is what you get 」といわれますが、どうも日本の偉い方には悪顔が多くて残念!
この方について書かれた本は数冊ありますが、いずれも大体同じようなエピソードと同じ写真が掲載されています。本書が一番、ボリュームもある分、本人像に肉薄しているように思います。


「恥ずべき日本国民達」を知らされる良書  (2008-02-09)
私は,白洲次郎氏のファンで氏関連の本を数冊読んでみた。結果として日本人はなんと情けない国民なのだろうという感じしかない。憲法策定の下りは読み終えて日本人を辞めたくなる。なぜなら、「今に見ていろ」がなぜ50年以上放置されてしまうのか?
これは、読むとわかるが,作成時においてすら職場放棄して逃げ出す官僚達の責任感皆無の姿(個人の感情を優先し職務放棄する人)や,その後50年間以上も放置する我々国民,この国に「自主独立」はないのかと思うと暗い気持ちになった。また、結果論的に日本には50年を経ても実務を遂行できるマネージメント層が存在しないという低水準ぶりに無力感を感じてしまう。
かといって本を読んでしまった以上,「放置プレー」は出来ない。恥さらしではあるが、憲法改正にむけて出来る努力を行いたいと考える。。(別に,今の憲法を否定しろと言う意味ではなく,良い物は残し、自分達で納得のゆく論議した結果で憲法を構成すべきと想う)

戦後も遠くなったものです。  (2008-02-02)
インターネットの国会議事録をみれば 実際の白洲次郎が どんな人で どんな役割をしたのかが わかります。

それに対して この本は 単にスルーしているだけですし コミッションをもらっていないと 宮沢さんに言わせていますが リクルート事件で 秘書が 秘書が といった卑怯者の言を信じるほうが 可笑しいです。娘さんは 雑誌での取材に 時期はずれますが 海外に口座があってと答えています。

憲法のことを 感動的に語られる方 評者には多いですが 白洲次郎は通訳として立ち会っただけで また なんとか 自分たちの特権を維持するために この憲法を阻止ししょうとしたのが 本当のところではないですか?

面白い人かもしれませんが 一般庶民には関係ないですし、軍部の上のほうに コネつけて 徴兵逃れをした方より シベリアで 抑留死した 軍人の祖父と 戦後を生き抜いてきた 祖母の方が 何千倍もカッコいいです。



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