テンペスト 上 若夏の巻
池上 永一 角川グループパブリッシング
グループ:Book /ランキング:5071
価格:¥ 1,680
発売日:2008-08-28 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
悲しいほど上滑り 
(2009-01-03)
前評判につられて読み始めたものの、事前にレビューを見てから
読むべきだったと後悔。まず文章が非常に稚拙で、頭の中にストンと
入ってこない。中高生向けのライトノベルスの域を出ず、一般書を
読みなれた視点からは非常に読むのがつらい。表現は美辞麗句と言うより
過修飾。普通に書けばこの半分くらいで収まるだろう。
また、話の本筋も、ライトノベルスそのもの。著者が「マンガのような、
ジェットコースターのような盛り上がりを詰め込んだ」とインタビューで
語っていたが、エピソードの一つ一つが使い古しのネタ以外の何物でもない。
新鮮味も感情移入も無く、読み下すのに精一杯だった。
話の流れにもご都合主義が多く、単に主人公を引き立てたいが為のもの
ばかり。出来の悪く、笑わせようとして更に空回りするショートコントを
詰め込んでいるような感覚におそわれた。
また、評価を高めている「琉歌」についても、沖縄県在住の某芥川賞作家
より、県内紙で徹底的に批判されている。曰く、琉歌の韻律の基礎を無視し、
しかも、とある本からの孫引きで作成している歌が大半を占めているとのこと。
こうした話を聞くと、この著者に対して悪い印象しか持てない。
沖縄を舞台にした作品ではあるが、本書をもって沖縄の代表作のように
語られると、在住者としては本当に辛いものがある。
重厚な向きには、ぜひ「弥勒世(馳星周)」等をお勧めしたい。本書より
よほど沖縄の本質を突いた、沖縄在住者が書いたかのような小説であった。
う〜ん・・・ 
(2009-01-01)
作者の著作は読んだことがなかったのですが
様々な方々が絶賛されていたので、初めて手にとってみました。
感想としてはなぜこれほどまで諸氏が絶賛されているのか自分には
分かりませんでした。文章力が正直、プロのものとは思えません。
ストーリーにしたって、ただのファンタジーの域を出ません。
何もかもが現実離れしすぎです。何で庶民が食いぶちに困り、
政府の財源が底をついているといっているときに
難破した外国船に対してあそこまで豪勢に接待できるのか。
それが琉球の生き残る道?そんな単純な話なのか?
まあ、割り切ってファンタジー小説として読むことができる人にとっては
面白いのかな〜。真面目に官僚論や政策論など持ち出すから中途半端になってしまうのでは。
安っぽい 
(2008-12-30)
ゴテゴテと装飾過多な描写があったり、「ハートを射止める」「○○は△△にメロメロだ」と
いった陳腐な表現が頻繁に出てきてげっそりした。
また、セリフも「○○で〜す」「○○ですぅ〜」「○○だわぁん」といった、軽薄な調子の
ものが多く、なんとかならないのかと思う。
特にひどかったのが、ペリー提督一行が王宮へ向かうのをなるべく長く足止めすべく菓子で
接待した側室の真美那が、これ以上は無理というときに泣き落としにかかるのだが、
そのセリフが「真美那、泣いちゃう」で、あまりの稚拙さに、ハァ!? と呆れてしまった。
(このセリフは作者のお気に入りのようで、その後も何度も出てきて読む気を萎えさせて
くれた)
また、主人公の真鶴が男装したり女装したりするだけで、周囲の者が別人だと思うという
のも非常に無理がある。
評価できる点は作者に候文や琉球の短歌の素養があることと、琉球王朝の歴史や王宮のことが
わかる点だけだった。
波乱万丈の物語という触れ込みだが、上巻を4分の1読んだあたりで、これ、いつになったら
面白くなるのかな、と、早くも飽きてしまった。
確かに栄光をつかみかけては叩き落され、つかみかけては叩き落されの繰り返しで、
波乱万丈といえば言えるのだが、展開が出来の悪い漫画のように非常にベタで
薄っぺらく、先が読めてしまう。
分厚い上下巻を読み終えても、何も充実感がなかった。買わずに図書館で借りてよかったと
心から思った。もっと言うなら貴重な時間を返せと言いたい。
文章表現として我慢できる範囲をこえてしまった 
(2008-12-28)
そうそうたるメンバーの賛辞を携え新聞広告に掲載してあったのを見て
上下 大人買いしました。
なかでも精神科医の春日武彦には一目置いているので、この人が薦めるならば...
と 保険をかけて読みだしたものの上巻>変態宦官がでてくるあたりから
どうにも読み進めなくなり下巻はあちこち飛ばし読みしてどうにか完読の形をつけました。
ストーりーとしてはなかなかの面白さです。
主人公は若干魅力に欠けますがまずまずの設定かと思います。
が あの宦官はどうにもいただけません。
お世辞にも「マジック・リアリズム」とはいいがたくこの部分だけが低俗で異質な荒唐無稽さです。
この人物がでてきたばかりに
ストーリーの面白さゆえに紛れていたあまり上手いとはいえない文章を読む徒労感が一挙に噴き出し
それまでのいい意味でのスピードが飛ばし読みになってしまいました。
構想は壮大で場面としての見せ場も多いので
劇画もしくは映像ならば十分楽しめたのでしょうが
文章表現としては我慢できる範囲をこえてしまったことが残念です。
宝塚 シェークスピア とりかえば物語 
(2008-12-26)
映画にしてほしい。ヒロイン(ヒーロー)は 一昔前だと 仲間由紀江あたりか。
男女が入れ替わるプロットは シェークスピア劇や本朝のとりかえばや物語などがある。幕末の琉球王国という設定や琉歌を随所にちりばめたのは 効果的である。しかし敵役が何回も蘇ったり、突如コミック調のギャグがでて来るのには(苦笑)。作者に照れがあるのだろうか?
首里城を訪問したくなる小説。昔、琉球を舞台にしたNHK大河ドラマよりはずっと面白い。