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世界を読みとく数学入門 日常に隠された「数」をめぐる冒険 (角川ソフィア文庫)
小島 寛之
角川学芸出版

グループ:Book /ランキング:80996
価格:¥ 780
発売日:2008-10-25 /通常2~4週間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
数学教養書の成功例  (2008-12-07)
数学には日ごろ縁のない自分にはムリかと思いつつ買いましたが、思ったより(恐れたより)易しかった、という印象です。「ヘエー」「フーン」と思っているうちに最後のページにたどりつきます。数学の知識が特にない読者をこうして最後まで導くことができたという点で、数学分野の教養書の成功例と言えるでしょう。

中身は1章が整数、2章が分数、3章が無理数、4章が虚数と、数学が進化していく歴史をたどりながら、こうした「数」と私たちの日常生活との関わりを述べています。前半は身近なエッセイといった趣で、ホントに気楽に読めます。

RSA暗号の仕組みは初めて知りましたが、とても興味深かったです。4章にはRSA暗号を破る量子コンピュータの話が出てきます。正直、ここは難しかったですが、専門家がどういう発想で物事に当たるのか、その世界を垣間見ることができました。このほか歴史上の数学者の発想や目のつけどころには新鮮な驚きを感じました。



数学を実用化する  (2008-11-22)
まず本書は数学嫌いや数学は本当に役立つのか?と疑問を持つ読者を想定して
書かれています。
本書のテーマはズバリ数学は日常に役立つか?そして数学に秘められた魅力的なトピックス
を様々なカテゴリーからピックアップしていこうという主旨から書かれています。

まずインターネットに必ず必要な暗証番号とそれに使われる素数との関係
暗号論は数学と関係が深くて、古今東西の難題の暗号にも触れられています。

分数のトピックスは行動経済学によく使われる問題(これは直観で判断すると
間違いやすい)ものから確率論まで取り上げています。
特に確率論は量子力学からパスカルの時代の賭博師の話題まで豊富でして読み物としても
楽しめます。
そして小島氏得意のベイズ理論!これは著者の本ならば必ず出てくる言わば十八番です。

無理数の項目はいろんな所からネタを引っ張り出してきます。
まず黄金比から始まって最適貯金と平方根、ネイピア数(自然対数と)利息計算、
合コンの成功確率、
などここが本書の中でも特にネタが集中しています。
馬に蹴られて死んだ兵士の数は典型的な二項分布の問題です、ファイナンスの本によく
出てきます。この話題や前述の行動経済学の話題は他の新書でも読んだことがありますが、
本書の図式化した説明が一番解かりやすかった!
こうやってざっと俯瞰してみるとやはり数学と経済学との関係の話題が多い事に気付きます。

株価はブラウン運動もそうですし、全体的に占める割合も高い。
個人的には
・最適貯金と平方根
・ネイピア数と利子計算
はその日からでも使える実用的な手法なので、それだけ読むのでも本書は価値があります。
ネイピア数は利子計算だけではなくて人口の増減にも実際使われているので、実用化の
典型例でしょう。

間口は広いが  (2008-11-07)
簡単に読み通せると思ったのが大間違い。
確率論の辺りからヤバくなり、カオス理論の所では細かく理解するのは諦めました。
飛ばし気味ならば、一日で読了できます。
特に最終章は凄まじい難しさで、今度腰を据えて再読しようと思います。

間口が広いので、ちょっとした興味心さえ在れば数学の深さを垣間見れます。
載っている話題も数学チックでもなく、かといって俗世間っぽくもなく。

こういった本をいつも読んでおかないと、全然違うジャンルの発想をする時にセンスが鈍るので大事です。



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