宇宙「96%の謎」 宇宙の誕生と驚異の未来像 (角川ソフィア文庫)
佐藤 勝彦 角川学芸出版
グループ:Book /ランキング:11295
価格:¥ 780
発売日:2008-08-25 /通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
コズミック・セグメンテーション理論 
(2008-10-19)
すごく参考になりましたが、現在の謎は解明されていません。
そこで、インフレーション理論を参考に、セグメンテーションを考えました。グースさんに取られないよう、先にネーミングを決めました。
http://www.geocities.jp/imyfujita/galaxy/galaxy01j.html
決して初心者向けとは言えない 
(2008-09-24)
スイスのジュネーブにあるCERNで行われている衝突実験は
まさに本書に書かれているような内容を証明するために行われているので
そちらに興味のある方には、おすすめの一冊と言えます。
ただし、宇宙論の入門編ということで、前半部分は“超”がつくほどの
分かりやすい内容なのですが、中盤の「暗黒物質」が出てくるあたりから
急に内容が難しくなるので、分からないことが出てきたら、インターネットで
色々と調べながら読み進めるのがいいかも知れません。
宇宙の基本的原理を説明してダークマターやダークエネルギーを見事に解説した名著 
(2008-09-13)
宇宙96%の謎、つまりほとんどがダークマター及びダークエネルギーのタイトルに
なっていますが、本の内訳はガラリと変わります。
まずは現在の宇宙論から始まり、COBE及びWMAP観測衛星が捉えた「ビッグバンの名残」
ブラックホールや4つの力の基本を解説しています。
まずこれらの基礎知識を理解していないとダークマターを理解できないからです。
次の段階で著者の考え出したインフレーション宇宙理論をやさしく解説しています。
ここでもモノポールやパリティー(対称性)が破れるなど基本的な知識を解説しています。
そしてようやくダークマターの正体に辿り着きます。
これは従来の物理学理論からでは宇宙に働く斥力が少なすぎるとのシミュレーションから
導き出し、さらに巨大天体望遠鏡や観測衛星による観測からどうやら真っ黒な領域は
何もないのではなくて暗黒の物質がありそうだという2つのアプローチから
探り当てたと言う事です。
これも観測技術(CCDなど)によるテクノロジーの進歩が飛躍的に進んだ事も
大きく寄与しています。
内容的には相対性理論や量子力学を含んでいるので一般書としてはかなり高度と
考えられます。
アインシュタイン方程式も応用して易しく解説しているとはいえ、難易度の高い書物で
あることは否定しません。
難しい箇所は読み飛ばして、解かる所だけ拾い読みしても良いのではないでしょうか?
難しいとはいえインフレーション理論の提唱者が書き上げた名著です。これだけ
内容のある日本語の本はそうザラにはありません。
☆5つの中の☆5つの最高の書物の1つです。
きっと読んでいただければ大いなる満足を得る事でしょう!
インフレーション宇宙論の着想の舞台裏が垣間見れる(物理屋さん向け) 
(2008-08-28)
インフレーション理論の創始者の一人である佐藤勝彦先生による「宇宙の進化」と「見えない宇宙(ダークマター・ダークエネルギー)」に関する入門書です。(同タイトルの単行本(2003年刊)の文庫化、一部修正・図版改訂を含む)
【主要目次】
プロローグ 宇宙論の現在―「精密宇宙論」と精密観測の時代へ、第1章 「宇宙創世記」のシナリオ、第2章 最新科学が導き出した宇宙の全貌、第3章 ビッグバン理論の限界、第4章 1つの力が分かれ、4つの力に、第5章 宇宙創生―インフレーション理論にたどり着くまで、第6章 宇宙のパラメーター、第7章 宇宙に広がる暗黒物質(ダークマター)の正体は?、第8章 ブレーン宇宙モデル―高い次元の空間の中に浮かぶ3次元の膜、エピローグ 第2のインフレーションが始まった?
口述筆記のため、説明が重複したり、絵が載っているわりには説明が飛ばされたり、一部説明が違っていたり(p.199 "パーセク"の説明に一部誤り:年周視差が1秒角となる距離(=1天文単位が円弧で1秒の角度を張る距離)が1パーセク)と、少し違和感を覚えるところもなきにしもあらずですが、総じて面白く読めました。特に読み応えがあるのは「インフレーション理論」を思いついた経緯、および、インフレーション理論から観測結果を次々と説明する処です。物理屋さんなら(行間を頭の中で埋めながら)面白く読めるでしょう。「観測と理論の矛盾から『新しい真理』が生まれる」という現場を垣間見る気分になれます。ダークマター&ダークエネルギーの解明により21世紀の物理学にパラダイム・シフトが起きるかもしれませんね。
ダークマター&ダークエネルギーの処はかなり駆け足な印象を受けます。興味のある一般読者は「見えない宇宙 理論天文学の楽しみ」(ダン・フーパー)などを読んでみると面白いと思われるかもしれません。