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探偵倶楽部 (角川文庫)
東野 圭吾
角川書店

グループ:Book /ランキング:7947
価格:¥ 540
発売日:2005-10-25 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
しゃしゃり出ない探偵コンビ!続編希望  (2008-11-16)
本作は、主にVIPの依頼を受けて調査を行う探偵コンビが関わった5つの事件を描くものです。
個人的に非常に気持ちよく読み終えることができたのは、
本作における依頼者と探偵の関係にリアリティを感じたからです。

すなわち、職業探偵が警察や依頼者を差し置いて注目を集め、
最後に関係者を集めて推理を披露するという形態は、やはり非現実的であって、
実態は本作のように、内々に依頼されて地味かつ着実に資料を収集し、
説得力ある推理を依頼者に提供する、
でも最終判断を下し警察などに届け出るのは依頼者ですよ、
という感じなのではと思わされたのです。

本作では、いったん解決したと思われた各事件の真相が、
探偵倶楽部の調査により修正され、依頼者を動揺させます。
とりわけ私にとって印象的だったのは、
衝撃的などんでん返しのある「罠の中」と、
末っ子に対する父親の愛情が浮かび上がってくる「依頼人の娘」でした。

「探偵倶楽部」の二人の素顔は?  (2008-11-13)
個人個人の利害関係が複雑に絡み合った様子を描いた「偽装の夜」、
愛情と憎しみが交錯して犯罪を引き起こした「罠の中」、母の死に
対し父や叔母に疑惑の目を向ける娘を描いた「依頼人の娘」、夫殺しを
計画した妻を描いた「探偵の使い方」、父と娘の悲劇を描いた「薔薇と
ナイフ」、この5編のどれもが、日常生活の中の身近なところにテーマを
置いている。同様の事件が実際に起こってもおかしくないと思うくらいだ。
多種多様の犯罪・・・。だが、どんなに巧妙に計画しても、必ず綻びは
あるものだ。完全犯罪などはあり得ないことを、読んでいて改めて感じ
させられた。それにしても、五つの事件で活躍した「探偵倶楽部」の
二人が気になる。いったい彼らの素顔は?

キャラクターに魅力はないが、ストーリーは傑作  (2008-10-19)
VIP専用の調査機関<探偵倶楽部>を名乗りやってくる男女二人。
それぞれ氏名を名乗らず、ただ依頼に従い迅速に調査の上、報告するだけ。
この探偵達を含め、登場人物に話を締めるような惹きつけるキャラクターがいないため、この「主役:依頼者 脇役:探偵」という、逆転した設定は正直、おもしろいよりも「変わってる」という印象しかありません。

しかし短編それぞれが、短編でありながら謎解きのおもしろさ、意外な話の展開が凝縮されている点では傑作だと思うので、真ん中とって星4つにしました。

オーナーの方々には『探偵倶楽部』という愛称で呼んでいております  (2008-08-26)
 オーナーの依頼で色々な調査を行うメンバー制の調査機関、通称『探偵倶楽部』
 その探偵倶楽部がかかわった事件が5編の短編で掲載されています。
「お金持ちの家で殺人事件 犯人はだれ?トリックは?」
 という正統派の探偵小説の短編集です。
 探偵倶楽部のオーナー自身や家族の人間模様が主体で、探偵たちは謎を解くために登場する筋立て。
 各短編の登場人物達がそれぞれ主役となっていて、トリックの面白さを堪能できる短編集でした。

続編を是非とも読んでみたい東野圭吾の初期作品!二人の探偵の行方は?  (2008-06-06)
 弟が何気なく私の目の前に置いて「なかなか面白いかも」といったのが本書を読むきっかけであった。祥伝社の「ノン・ノベル」版として刊行されたのは1990年だから、かなり昔の作品である。そのときは、『依頼人の娘』という所収されていた一作品の表題であったが、その後、角川文庫から『探偵倶楽部』として復刻した。著者自身も当初はこの表題での出版を希望したが、何らかの事情でそれは叶わなかったと述べている。むろん現在は『探偵倶楽部』として版を重ねている。

 本書は「依頼人の娘」を含む計5本の短編が収録されているが、フーダニット(犯人)・ハウダニット(手段)そしてホワイダニット(動機)という本格推理小説に不可欠なエッセンスがすべて盛り込まれている。初期作品としてはなかなかの出来栄えで、それなりに注意して読まないと理解できない箇所もあった。単純に「面白い」というよりは「凝った」諸作品ばかりだというのが率直な印象である。「ノン・ノベル」は上下に文章が載る配列で字も小さくやや読みにくいという難点があるが、それは内容が十分にカバーしているといえるだろう。東野作品としてあまり知られていないように個人的には思うが、どうであろうか。レビューも少ないのが残念だ。

 本書に登場する会員制の調査機関というべき「探偵倶楽部」(男の探偵と女の助手の計2名)は、著者の言葉にあるように「主役」ではない。彼らは所属会員の依頼を受けて調査を請け負う人間であり、あくまでも「脇役」という位置づけである。「謎に巻き込まれた人間を描く」ことに比重がある作風のためだが、彼らはその風格・容貌からして、強烈な存在感を放っている。ゆえに「脇役であって脇役ではない」印象を抱いた。彼らの調査能力は折り紙つき。調査報告書が「レポート用紙の分厚い束」というのも印象的だった。その後の「探偵倶楽部」の活躍は誰も知らない。続編を待ち望むファンも多い気がする。




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